趣味の縁 趣縁
ミクシイでもかつて書いたのですが、無縁社会ということが近頃話題になっています。
NHKの報道番組がきっかけのようですが(実は私も見ました)、確かに今の人たちには「恐怖」です。まるでタロットでいえば「13」をイメージさせます。
無縁社会についてのことは、またミクシイで書いたことをいずれここでも校正して掲載したいと思いますが、とにかく、もはや今までの血縁(家族・親族)、地縁(近所・地域)、社縁(会社・職場)に頼る社会ではなくなってきていると感じます。
もっともこういうことは今に始まったことではないのてすが、やはり「社縁」が急速に無意味化していることが問題でしょう。一言で言えば終身雇用の安定さが失われたことが無縁社会の恐怖を加速化させているように思います。
このような状況では無力な意見だと思いますが、私は新しい縁づくりを少しでもこれからは推し進めたほうがよいのではと考えています。
その中のひとつに「趣味による縁」、「趣縁(しゅえん)」( 私の造語です)を広げることがあります。
「趣味の縁などあっても仕方ないよ」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし先頃同じNHKでも放映されていましたが、老人ホームの中で生け花の趣味(先生の資格)を持つ方を中心にして集まりができ、グループで一緒に旅行に行くなどの発展的なつながりができていました。
最後にその先生がお亡くなりになった時、老人ホームでの葬儀が行われ、仲間の方たちが濃密なお別れをされていました。いつか自分も遠くない未来に亡くなることを意識した上でのことです。
誰も看取られずに孤独に死んでいくよりも、たとえ趣味の縁で発生した仲間であろうが、仲のよい人たちに囲まれて亡くなったほうがよいのではないでしょうか。
生きている間でも助け合い、楽しむ仲間づくりのきっかけともなるでしょう。
このカモワン版マルセイユタロットをすれば人生を考えざるを得ません。(そういう仕組みがあるのです)
タロットは年齢性別を超えて愛好できる素地があります。タロットによる趣縁づくりも、もしかして少しは無縁社会のカウンター(対抗)になるのかもしれないと、私は今、思っているのです。
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