ソウルカードで自己表現を見る。
昨日は 自分のしたいことを実行していくこと、自己表現活動をするべき時に来ていることにふれ、そしてそれが、これまでとは違った方法や考え方でのものになっていく可能性があることをお話しました。
そこで、自分らしさ、自己というものを見つめる(発見する)作業も改めて必要となってくるのわけですが、タロットではシンプルにそれができる技法があります。
それは自分のソウルカードを見るという方法です。
「ソウルカード」というのは、エニアグラムや九星のように、事象や人を9つの原理で見ていくというタロットカードの技法です。
簡単にいえば、物事・人を9タイプに分けて、それをタロットカードの数と符合させていくというものです。
計算式は西暦での生年月日をすべてを合計して、さらにそれを単数(1から9)になるまでまたバラして足していきます。
計算方法は大きく分けて二通りあるのですが、どちらでも同じ結果となります。
ひとつの方法を記しますと、たとえば1975.12.22生まれの人だったら、1975+12+22=2009 2+0+0+9=11 1+1=2 ということで、この人のソウルカードは「2」(斎王、女教皇)ということになります。
ソウルカードはソウルが「魂」と訳せるように、その人の本質的なものを表すとされています。ですから、自分で本質部分に気がついている人もいれば、なかなかそれがわからないという人もいます。
どちらかというと、「こうしなければならない」というルールや規則・社会の枠組からはずれた自分というものに近い感覚かもしれません。
ということは、自己表現という観点では、これからはこのソウルカードを意識することが重要になってくるように感じられるのです。
ちなみにタロットで重要な22枚の大アルカナというカードがありますが、ソウルカードは具体的にはこの大アルカナの9枚、「手品師」(ほかのカードでは魔術師、奇術師)から「隠者」ということになります。
ただ、結局誕生日をひと桁にしているということですので、数の単数化、象徴化作業という見方からすれば、たとえば「運命の輪」は「10」なので、1+0=1となり、「1」の数と象徴的つながりがあるととらえられますので、「1」の手品師のソウルカードの人は、「運命の輪」も背後に考慮してみると面白いでしょう。
そう考えると、「手品師」から「皇帝」のソウルカードの人は、裏に二枚のカードを持ち、「法皇」(法王、教皇)から「隠者」は一枚の裏カードがあると考えられます。
ただし、これは22を「愚者」と設定した場合の話で、「愚者」そのものは数を持ちませんので、「愚者」をはずすと、「皇帝」は裏に「13」を持つだけとなります。
あとカモワン版マルセイユタロットの場合は、大アルカナのローマ数字が「Ⅹ(10)」を除いて、すべて単数の組み合わせによって構成されていますので、それを参考にしてみるのも面白いです。
ソウルカードは9つしかないわけですが、物事の数が少なくなればなるほど抽象化や象徴化がなされて、大きなものに向かいます。つまり、個別化具体化には向かないということです。
それならば、個性表現、自己表現のテーマではソウルカードは使えないのではないかと思うかもしれません。ところが逆説のようなことがここで起きるのです。
長くなりましたので、続きは次回に書かせていただきます。
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