自分を語るふたつの気質

私の考えでは、タロットには全体の類型やパターンが象徴されていると見ています。


そうすると、自分の中にはタロットに象徴されるような、たくさんの個性が存在していることにもなります。


その意味では、どんな特性でも自分の中に潜在的には眠っていると考えられるのですが、一方ではもともと生まれ持った特徴も人にはあるものです。


このあたりは占星術のホロスコープ(自分が生まれた時の天空の惑星配置を、平面図にしたもの)などで知ることもできます。


そして、何を使うにしろ、人には大まかな傾向というものが出てきます。


たとえば内向的・外向的とか、積極的・消極的とか、女性的・男性的とかいうものです。


ここで取り上げたいのは、専門的か一般的かという自分の傾向です。


言い方を変えれば、スペシャリスト志向かゼネラリスト志向かということになります。


実際の自分のしている仕事とは別に、だいたいはどちらかに人の傾向はわかれます。


いわば一つのことを極めていくことが好きなタイプか、たくさんのことを同時に楽しむことが好きなタイプかというものです。


何かにこだわりを持つ職人気質か、反対にこだわりはあまり持たないオールラウンダータイプかと言ってもいいでしょう。


まあ、先述したように人は実はすべての要素を同時に持っているものなので、その時々によって両者が入れ替わったり、同時に出たりすることもありますが、それでも自分の傾向はあると思います。


そして、ここが大切ですが、どちらが自分として楽で楽しいかということも考えてみてください。


そうすると、自分の求めている仕事のスタイル自己実現といった大きなテーマにもヒントが得られるでしょう。


例えばタロットでもひとつのタロットをする方もいれば、複数のタロットを扱って人を援助したり、自己の表現をされたりする方もいます。


またタロット以外のたくさんの技法も同時に駆使して活躍される方もいらっしゃるでしょう。その反対にタロットオンリーという人もいます。


ただ、自分の気質がわかったとしても、逆のタイプの気質をバランスとして取り戻す、あるいは思い出すために、あえて自分には苦行とも思える状況を経験させられることがあります。


結局それも自分の統合や調和の過程の学びだということでしょう。


そうすると、ゼネラルとスペシャルと実は表裏一体であり、究極的には同じであることがわかってくるのです。

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