一枚引きの活用法

タロットのもっともシンプルなスプレッド(展開法)といえば「一枚引き」があります。


これはタロットをシャッフルして、一枚だけ引くというやり方です。


一枚なのでとても簡単ですが、逆にいえば情報が一枚だけに限られるので、コンビネーション的な読み方やスプレッドに慣れている人には難しい場合もあります。


それで一枚引きは占いに使うというより、タロットリーディングのいろいろな意味での修練に使うとよいのです。


たった一枚と言っても、使い方によっては活用の幅が広がってきます。


今日はその一枚引きの具体的な活用法についていくつかご紹介したいと思います。



今(今日)の自分のテーマ、課題として引く

今の自分を知りたい、確認したい、今の自分にって必要なものは?というような時に有効です。これは意外に自分を安定化したり、着地化したりすることに役立ちます。


引き方としても、問いによって変わってきます。

「自分のテーマ」として引くか、さまに「今の時分の状態は?」として引くかによって読み方が変わってきます。後者のほうが読みやすいでしょう。


さらに、「今の自分に必要なものは?」「今の私に必要な人は?」と具体的にして引くと、モチベーションも上がるかもしれません。


時系列において重要なことを確認する

時系列というとたいていは過去・現在・未来と同時に三枚以上のカードを引くことが多いのですが、これを一枚単独でやっていきます。


たとえば過去ほテーマにして、「私の過去で思い出したほうがよいもの?」「忘れていること(物)はないか?」とやってみます。


現在については上記で紹介した「今の私のテーマ」的なものがノーマルです。


未来は予測や占い・直感訓練としてできます。「今度起こることは?」「仕事はどうなる?」などです。天気なども占ってみるとよいでしょう。


イエスかノーの判定装置として使う

私の考えるタロットリーディングの訓練にはあまりならないのですが、どうしても何かを決定したい時の参考にするにはよい方法です。


これは単純に正立が出ればイエス、逆(リバース)が出ればノーと判定するものですが、そのカードが出た意味を考えることで、リーディングの訓練にもなります。



何もテーマや問いをなしに引く

何も考えず、ただ毎日一枚引いていきます。そして出たカードをメモしておき、一週間、一ヶ月、3ヶ月とあるスパンで見直します。


そうすると同じカードが続いたり、ある時からそのカードが出なくなってきたりと、ある傾向が伺えます。そしてその傾向とカードをあとで分析して、自分とリンクさせ考察し、意味を探ります。いわば後出しリーディングみたいなものです。


これは「流れ」や「波」「リズム」などを読むことの訓練になります。綾なす波のようなレイ(霊・スピリット)を読むのです。(すいません、アニメネタです(^_^;))



いずれにしても、一枚引きは最初にも述べたように一枚ゆえの情報の少なさがあります。ですからカードの絵柄の象徴はもちろん・数・雰囲気などあらゆる情報を読み解く必要があります。


それがまたリーディングのよい訓練になるばかりか、時にはカードがなくても身の回りのモノから象徴的に本質を解釈できる技術も高めることができるのです。

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