執着やこだわりを少なくする方法。

悪い意味でのこたわりや執着をなくすためには、二つの方向で考えると効果的です


ふたつとは平行(横)と垂直(縦)のことです。


これは以前にも、十字をシンボルとして見立て考察したことがありますが、要は自分を拡大させれば(拡大した意識が持てれば)極端な執着からは脱せられるということです。


なぜならば、こだわり・執着とは視野が狭く、ひとつのことや少数のことしか思い浮かばない状態と考えられるからです。


たとえば自分の生きる道はこれしかないとか、あの人としか恋愛できないなどの思いでも、別の方法や人の可能性があると知れば、執着はなくなります。


この自分を拡大する方向が横と縦にあるのです。


横は平行であり、すなわち同じ次元でいろいろな体験や経験、選択肢を増やすことです。複数の選択肢を持つことで視野の広さを得ます。


収入だったら副業を持つことで、たとえ今の職を失ったとしても完全に収入の道が絶たれるわけではないので、副業や収入口が多ければ多いほど、ひとつの職に執着することも少なくなると予想されます。これが横の拡大方法です。


一方、縦とは次元やレベルそのものを上昇させるということです。具体的には思考法(考え方)や感じ方などを変えることです。


例えば特定の人物によって自分は苦しめられていると思っていても、新しい考え方や物事のとらえ方を学ぶことによって、その人が別の点では自分にとても役に立っている(その人のおかげでほかのいいこともあると気づくなど)ことがわかれば、問題も解決し、その特定の人物に対するこだわりも解消します。


心理や精神の世界では、こちらの縦に自分を拡大することで執着を少なくすることが多いです。反対に現実的なことでは、横に拡大することで問題を解決する傾向があるように思います。


この横と縦による拡大は、それぞれいいところと悪いところがあります。


横は比較的具体的で現実的な方法になる傾向があり、それだけにわかりやすいです。簡単にできることもあります。しかし反面、単なる便法に堕してしまうことがあります。


例を挙げると、「複数の異性とつきあっていれば一人にふられてもOK」みたいな状態です。これは自己成長での執着の解消ではなく、まさにお手軽な技術にすぎません。


一方、縦のほうはレベルが上がればたくさんのことを身につけたり、やたらと行動したりせずに済み、いわば効率はよくなって無駄なものは削ぎ落とされ、あらゆるものがシンプル化してきます。


しかし「学び」や「気づき」によって導かれる次元上昇であるので、そう簡単にはいかないことがあります。単なる頭の知識だけではなく、心や感性、時には魂での実感が必要となることもあります。そのためには修行ではないですが、ある程度の負荷(試練)が求められます。


いずれにしても、私たちのこの世界、普通に生きていてもどちらも体験できるようになっています。そう思うと、とても有り難いことです。神という存在を仮定すれば、結局神は私たちの成長・拡大を望まれているのだということがわかります。


なお、本日の内容は、すべてマルセイユタロットでは語られている内容ですので、皆さんもマルセイユタロットを見て確認してみてください。

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