自分の判断のタイプ その1
タロットや西洋占星術のひとつの概念に「四大元素」(風・水・火・地)というものがありますが、これはいろいろなことに応用できる枠組です。
その理由は私たちも含め、この世界が四大元素で構成されているからなのですが、そのことについては今回はふれません。
今日は四大元素の適用の一方法として、人の判断のタイプということを考えてみたいと思います。
人の判断には大きくわけて4つのタイプ(またはアプローチ)があると、四大元素的にも推測されます。
4つとは、次の通りです。
1.思考による判断
2.感情による判断
3.直感による判断
4.感覚による判断
物事を理解したり、決めたりするのに、おおよそ人はこのどれかのタイプが主として出るように感じます。
どんなものかと言えば、1のタイプは物事を論理的に考え、利益不利益とか、いろいろな要素を合理的に見て判断するタイプです。簡単にいえば頭で考え判断するタイプですね。
2は好き嫌いとか、情念・情けなど感情や気持ちで判断するタイプです。情が基本になってきますので、正しいというものよりも、相手に気遣ったり配慮したりする情緒的な判断になることが多くなります。
3は勘など、ぱっと思いついた感覚で動いていくというタイプです。あまり考えなしに行動するように思われがちですが、実は一見、「1」の思考タイプのように見えて、結局は最後はカンで動くという人もいますので、優柔不断な「隠れ3」タイプの人もおり、注意が必要です。(ほかにも、一見「2」の感情タイプや「4」の感覚タイプのようでいて、その実「3」である人もいます)
4は触覚・聴覚・味覚など五感ではっきり感じることで判断が進むタイプで、空想的なようでいて現実的です。それは五感で感じるということが質感を伴い、物質的だからです。自分の心地よさの方向で物事を決めます。そのため、しばしば2の感情タイプと似たようような部分も持ちますが、その基準が「感情」と言うより「実質的」なものが根拠になっていることが異なります。
これで自分はどのタイプか、だいたいわかると思います。
しかし、四大元素というのはきちんと4区分できるという「元素」ではなく、ひとつの元素にすべての要素があるというフラクタルな構造を持ちますので、実は全部のタイプを一個人は持っていると言えます。
ですから、究極的にはどのタイプにもなりうるわけですが、それでも占星術の出生気質(生まれもった気質が星の配置によって象徴されていると考える方法)で見ると、やはり個人個人に特徴的な四大元素があり、それで言うと、どれかのタイプが色濃く出るとも想像できるのです。
その中でも主(メイン)と副(サブ)のふたつのタイプを自分で考えてみるとよいでしょう。
今まで自分が何かを決めたり見極めようとしたりした時、どういう具合に自分を導こうとしたか、思い出してみてください。
もちろん現代社会では、ある程度誰でも情報を入れて、「思考」によって判断を下しますので、「1タイプ」はある意味、現代人にとっては普遍的なものとなってはいますが、それでも、最終的な段階やあせった時など、自分はどう判断をしたのか、回顧してみると自分の本当のメインのタイプがわかってくるでしょう。
たとえばあることへの参加を提示されて条件を冷静に勘案していても、「お金」とか「食べ物」の話になると思わずすぐ決定してしまうのは「4タイプ」の場合が濃厚です。
さて、自分の主タイプがわかったところで話は終わりではありません。ここから続きがあります。それはふたつの仮説を考えることにあるのですが・・・少し長くなりましたので、続きは明日に。
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