陰陽タイプと相手との反応性

タロットなどしていて思うのは、世の中は陰陽と言われるように、二元のエネルギーや質・状態が繰り返されたり、さらにそこからまた二元に分かれ続けることによって、いろいろなものができていると想像できることです。


ここからいろいろなことが実は考察できて興味深いのですが、今日は特に人間関係に焦点を当てて見てみたいと思います。


物事が陰陽で分かれるとするならば、人にも陰陽があると考えられます。


これは自分自身の中に陰陽があると見ることもできますし、自分とほかのタイプの人(他人)というように分けることも可能です。


自他で見た場合でも、男女という区分の時は陰陽は変わらないかもしれませんが、いわゆる男性的・女性的という質的なもので考えると、男性が女性的役割、女性が男性的役割になっているペアもいます。


というように、まさにケースバイケースで自分も人も陰陽で入れ替わっていきます。


とはいえ、誰しも何となく思っているように、何か自分は「陽タイプである」「陰タイプ」であるという基本やベースの感じ方があります。


それは持って生まれた気質というものでしょう。これには肉体的部分もあれば、目に見えない部分での領域から生まれていることもあります。


占い技法では、常識とは異なった枠組で、この陰陽タイプを振り分けることをします。(古代では常識ですが)


ともあれ、人間にはもともと、あるいは成育歴などで培われた意味で、「陽タイプ」的な人と「陰タイプ」的な人に分かれると言えます。


男女としてのカップルは当然として、だいたい交友関係などにおいても、陰陽タイプがセットで仲がよいということはあるものです。(たとえ同じ気質であっても、局面においてはどちらかがその役割になっています)


ここで、もしあなたと誰か関係のある人が相反するタイプで、しかもその相反度がかなり大きい場合は、ともに違和感を覚えるのは当然です。


特に陰タイプの人は、まるで相手の陽タイプの太陽の光に照らし出されるかのように、自分の影が一層濃くなりますので、自己嫌悪に陥ったり、陽タイプの人に嫉妬や反感を激しく覚えることがあります。


普段は見えなかった(隠された)自分の影や闇が、強烈な光でコントラストとして浮かび上がるわけです。


実はこの逆もあり、陰タイプの反射(月光)によって、太陽の黒点ともいえるような陽タイプの影も映し出されることがあります。


明るく楽しそうに活躍している人の態度や言葉が、とてもよいものであることはわかるのに、なぜか感情的に受け入れられない、腹が立つというような場合は、相手の光に照らし出された自分の闇が見えたのだと思うことです。(もちろん、ほかの理由もあります)


つまり、相反するタイプは別のものを持つがゆえに、 自分の長所と短所をともに映し出し、あぶり出す役割があるのです。


長所・短所と書きましたが、どちらかがいいとか悪いとかではありません。表現の違いだけです。


一方相反していると実は相補と言って、二人によって補いあう関係も築かれ、調和やバランスが生まれることもあります。


基本的なもともとのタイプが人にはあるとはいえ、先述したように、他人との関係・状況の違いによってタイプの入れ替わりは普通にありますので(同タイプエネルギーは同時存在することはありえないと考えられます)、どんな関係においても、意識すれば自分自身に気付きと発展がもたらされると考えられます。


※同タイプが同時に存在しえないというのは、たとえば自分も基本陰・相手も陰であっても、どちかが陽にその時は変じるか、自分と相手の陰エネルギーにふさわしい別の陽二人がいたり、陽エネルギーダブルになる事柄が二人の間に生じたりすると考察できるようなことです。


単に相手は自分の鏡として見るだけではなく、このようなエネルギー・質的なことでの反応として見ていくのも面白いことです。

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