あなたは奪いすぎていませんか?

あなたがもし経済的なこと、あるいは人間関係等において何か問題があると思っている状態の時、それはまさに、何かのバランスが崩れている印かもしれません。

何かのバランスとは、自分が提供しているものと、周囲や他人からいただいているものとのバランスであり、これがアンバランスになっている時ほど、問題が発生しているかのように感じるのです。

そして、そのことは意外に自分では気がついていないものです。

多くの場合、人の何かをもらい過ぎている、もっと悪い言い方をすれば奪っていることが問題状況を呈します。

具体的に言えば、人の時間心地よい感情・気持ちなどをです。

また場所(スペース)や、ひどい場合にはお金とか愛する人を奪っていることもあるでしょう。

「私はそんなことはしていない」と思っている人でも、知らず知らずのうち、人の大切な時間や穏やかな気分というものは奪っていることがあるものです。

これはタイミングの問題もあるのですが(それゆえ、タロットでは「運命の輪」も大事です)、コミュニケーション人との接し方の問題もあります。

つきつめれば周囲や人のせいではなく、自分の問題です。

しかし、自分から提供しているものが多い場合は、奪われても問題にはならないことがほとんどです。

逆に奪われすぎている場合も実は問題で、こうなると、自分の中のエネルギー量をイーブンにするため、何らかの奪い返しの方策を実施するようになります。

たとえば、社会や他人への不満を口にしたり、攻撃したりします。

それができにくい人は反対に自分自身を攻撃しようとします。

自分を責めたり、不幸であることを自慢するかのように嘆いたりします。時にはそこから誰かに依存し、やはりそうすることで、人からエネルギー奪うということになります。

どちらも自分のなくした(またはなくしたと思い込んでいる)エネルギーを、ほかから奪い返そうという行為です。

人ではなく自然からいただくという場合はそれでもよいこともありますが、人からのケースでは、やはり少なからず問題を生じさせるおそれがあります。(治療やセラピーなどで、お互いが納得ずくの場合は別ですが)

ところで人は、本質的にはバランスの取れた調和した存在であると考えられ、それがために自動的にアンバランスなエネルギー状態を修正する仕組みも内在していると想像できます。

それは自然や宇宙というものから見た修復調整機能と言ってもいいでしょう。

その機能により、人から奪ったものは自らでチャラにするがごとく、何かで貸し借りの帳尻を合わせることが起きます。(自分で無意識に起こしているとも言えます)

たとえば、案外よくあるのがエネルギーの経済(お金への)変換です。

すなわち、他人から奪いすぎている人は、自分がお金を使うことで社会や他人に還元(調整)しようとするというわけです。現象としては経済的問題となって自分に起こります。

また心に焦点が合う場合は、人間関係(のトラブル・問題)として現れることもあります。

まさに人から大切な人を奪われたり、好きな人とうまく行かない、思いが届かないといったことであったり、自分のエネルギーを放出させられたりすること、つまり「他人との悩み事」として生じることがあるのです。

ということで、自分が人から何かをもらいすぎてないか(奪っていないか)を改めて点検することは、非常に大切なことなのです。

※注意点としては、双方が意識していて、合意の上にエネルギーを循環させている場合は奪っていても問題とはなりません。たとえば、間にお金・モノを介している(いただいた時間にお金や御礼の何かを支払っている)とか、愛情を与えている(与えられていることは相手も実感している)などの場合です。

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