「隠者」による本や知識の検索

もしマルセイユタロットで、「隠者」が登場した場合、あなたの書棚を検索してみてください。

もちろん「隠者」には様々な意味があり、一概には言えないところですが、そういうことも考えてみてくださいね、という意味で書いています。

「隠者」はその全体性の意味や、描かれているある部分の象徴から言っても、本と深く関係するカードです。

そして「隠者」は蓄積された智慧・知識を持ちます。またランプをもって、何かを探している風でもあります。

詳しくは言えませんが、「隠者」の視線の方向、持ち物、隠された象徴物から総合して、ある場面で「隠者」のカードが出る時、それは「あなたがこれまで学んだ(仕入れた)知識に有用な情報がある(隠されている)」という意味を示していることがあります。

ですから、具体的にあなたが行うことは、次のようなものです。

●書棚をもう一度詳しく調べてみて、興味のある本を手に取る。

この場合、タイトルが気になったり、何かどうしても手に取りたくなったりした本を探すとよいでしょう。

●過去に学んだ技術や知識を見直してみる。

その時のノートや資料を見たり、写真を見たり、ツールがあるのなら、それを実際にもう一度使ってみるなどします。

●これまでに知識的に影響を受けた人物に連絡を取ってみる、またはその人の現況を調べる。

もしかすると、さらにその人がバージョンアップしていて、今、あなたにとって有益な知識や情報を与えてくれる可能性があるかしもれません。

私にも経験が何度かありますが、一読しただけであまり印象に残らず、そのまま本棚にしまっておいた本や、読みかけで途中のまま放置していた本などが、数年経ってふと読み返してみると、今の自分に必要でびったりなことが書かれてあったたということがあります。

言ってみれば、その時の自分の波動や質には合っていなかったのですが、実は未来の自分のために投資していたということもあるのです。

ある意味、アカシックレコード(宇宙のあらゆることが書かれているという記録庫)にあなたはその時アクセスし、未来の自分に必要な本として、購入したのかもしれないのです。

このようにスピリチュアル的に考えなくても、人は時間とともに成長したり、変化したりするものです。

その時は今ひとつだと思っていた本、あるいは人の教えであっても、時間が経てばあなたにふさわしいものになっていることがあります。

本の場合は文字ですから、内容が変わることはありえませんが、あとであなたが読み返して心に響くような経験をしたのならば、あなた自身が昔より変わったという証拠でもあります。

これだけでも「人は変わるものだ」ということを実感できます。逆に言えば、文字情報ですら、自分の気持ちや心の変化、成長具合によって読解と解釈が変わるということでもあります。

ならば、文字以外で私たちが日常体験している実際のもろもろにおいても、同様であることがわかります。

それからこれは信じられないかもしれませんが、自分の変化・変容によって、現実に本の文字が変わる事もあり得ます。

いえ、物理的にはなかなかお目にかかれませんが、くっついていたところ(ページ)がはがされて知らなかった部分が現れたり、何かをこぼしたり、ページを汚してしまったりして、一部が隠されて逆にある部分が強調されたり、ある別の文章が表現されてきたりすることもあります。

高度な書物になりますと、著者側で意図的に何重もの意味を仕組んでいることがあり、読者のレベルによって、その意味が段階的に開示されていくというシステムになっている場合もあります。

これは古い書物などにはよくあることです。いわゆるコード・暗号として書かれているわけですね。

「隠者」やタロットとは関係なくても、一度皆さんも自分の書棚を振り返ってみて、ある本を読み直してみるとよいでしょう。

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