思考の源泉まで辿る。
「思考は現実化する」ではありませんが、イメージや思い・考えが、何かを実現させるためには重要であることは、すでに衆知のことと言ってもよいかもしれません。
人は普段からどんな考えでいるか、何を多く思っているかによって、まさしく自分の人生も決まってくるわけです。
なぜならば、単純に見ても、思わないこと・考えないことを人はやろうとはしないからです。
さらに、逆に辿って行きますと、「思考」はどこから出ているのかというのも大事です。
自分の思考で自分の人生が決まってくるのなら、その出所や思考・イメージの源泉となるものも重要であることが明白だからです。
それがひとつには自分が大切だと信じていること、あるいは「そのようになっている」「そのように決まっている」と決めつけていること、つまりは価値観・信念となります。
もうひとつは他人や外から植え付けられるイメージと思考でしょう。(自分の価値観でも、外からのもので形成されることは結構あります)
前者(自分の信念・価値観)は、環境が変わったり、経験を踏んだり、学んだりすることで変化させることができます。
後者(外からのもの)は低レベルな宣伝・煽りの場合、理知的になれば防げますが、高度なもの、また集合思念のような大きなエネルギーになってきますと、なかなか防衛することは難しくなります。
言わば、私たちは、自分の意志ではなく、知らず知らず思わされていることがあり、それがあたかも自分が考えたことのように錯覚させられて、自分の欲求として表出せしめられる現象が存在するわけです。
「流行」というものも、仕掛けということもあいまって、そういう仕組みが働いていると見ることができます。
さらに、これは存在するかどうかはわかりませんが、もし宇宙的思念、神なる超越的意図が私たち個人個人にも何らかの形で働いていることがあるとすれば、個人の力ではどうすることもできない場合もありそうです。
しかし、逆にスピリチュアル的には、個人の中に宇宙や神が在ると見ることもできますので、自分の意志と宇宙の意志が合致するようなこともあり得ると想像でき、自分の意志を宇宙に反映させることが、場合によっては可能かもしれません。
その場合は、自分の反映が双方(小と大)の真の繁栄につながることを確信していなければならないでしょう。
あと、マルセイユタロットを観察すると、イメージの源泉が「星」のカードから流れてきているように見えることから、やはり星々や宇宙に私たちのイメージの元となるものがあるのだと推測できることもできます。
ただし、ここでいう星や宇宙というのは、物理的・天文学的に見るそれではなく、文字通り「イメージ」、あるいは「イデア」によって想起される世界で、古代の宇宙観に近く、占星術的な星々の見方となります。
このように見てきますと、現実を変えるためには、まず思考を変える必要があり、さらにはその思考の湧き所そのものにアプローチすることで、思考の発生を変化させることになるので、そこまでつきつめたほうが現実の変化は揺るぎないということになります。
その方法は上述したように、自分の価値観や思い込み(ルール)を書き換えること、いわば「自分憲法」の改正に真剣に取り組むことです。
憲法改正がなかなか困難なのように、それが絶対であると思い込んでいると結構改正は難しいですが、時代(生き方)とともに変えていってもよいものだと認識できれば、容易になってきます。
もうひとつは、イメージの源泉までアプローチすることで、これにはスピリチュアルになって、神や宇宙を自分に感じていくということになるでしょう。占いから入って、それに至る道を探すやり方もOKです。(ただし占いレベルに留まっていては逆効果です)
これはシンプルに言えば、自分を大なるものと一体化させる「悟り」の道と言えます。
とにかく、自分の思考の出所や理由を見ていくことは重要です。
今の現実は自分の希望とはかなり違っていると思ったり、現在に違和感を覚えている人は、普段からの思考のシステムを見直すタイミングに来ていると言えます。
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