やりたくても、どうしてもできない場合。
やりたくてもどうしてもできないこと(自分ができないと思うケース、外からのものでできないようになってしまう場合、どちらも含みます)、こうした経験は誰しも持っているのではないでしょうか。
「どうしてもできない」というのには、いろいろなタイプと理由がありますが、大まかに分けると、
●心のブロックによる問題
●環境や物理的な問題
●時期の問題
が考えられるでしょう。
まず普通にあるのは、2番目の環境や物理的問題で、たとえばお金がない、人がいない、実際の手段が思いつかないなどのことです。
この場合は、物事(したいこと)を象徴的にとらえ直すと、意外に解決の糸口が見えます。
この場合の象徴的というのは、物事をそのまま見たりとらえたりしないということで、平たく言えば、本質に転換するということになります。
もう少し具体的に言えば、規模を縮小したり、拡大(抽象化)したり、質を変えたり、さらには段階化することを意味します。
たとえば外国旅行に行きたいけれども、「旅行したい」ということが本質ならば、まずは国内であまり見知らぬ土地へ行ってみることをする、というような具合です。
本質が外国の文化に触れたい、外国人とコミュニケーションしたいということであれば、予算の範囲内で行ける国に変えるか、旅行期間を短くするか、はたまた行きたい国の人で国内に住む人と交流したり、友人になったり、インターネットを使ってコミュニケーションしてみるなどが考えられます。
そして、問題なのはやはり「心のブロック」のほうで、環境的には整っているのに、気持ちだけ振り切れないということならば、それはもう心に何か鍵をかけたり、不安があったりするわけです。
それを解除したり、浄化すると、とたん行動が変わってきます。
実はチャンスは結構転がっているものですが、それを阻んでいるのは、自分自身の考え方・思い方であるということは多いものなのです。不運は自分が想像し、創造していると言ってもよいでしょう。
あと、時期・タイミングの問題というものがあり、これが意外に重要です。
人にとって、その物事を経験するのにはまだ時期尚早であったり、今のタイミングでは十分に味わえなかったり、中途半端であったりすると、天(内的な高次の自己と言ってもよいです)が「待った」をかけるわけですね。
月に満ち欠けがあるように、人が生まれるまで期間がかかるように、自然や生物、物事にはすべて創造と発生(または死滅)のタイミングがあります。
潮の満ち引きによって魚の活性も異なり、これを無視して釣りをすると成果が上がらないように、TIDE TIME 潮時(しおどき)が重要です。
潮時と言えば、幕引きみたいに使われることが多いですが、言葉の使い方の正しさとは別に、ほかにも「始まり」や「達成」の時も潮時と言ってもよいと考えられます。
マルセイユタロットではこの潮時を「運命の輪」で象徴しています。つまり運命もタイミングなのです。
何かをやろうとしても妨害があるかのようにうまく行かない、どうしても行うことができないようになってしまうというのには、何か背景に意味があるのだと思ってよいでしょう。
それ自体がダメだというメッセージもあるかもですが、自分の真剣さを試されていることもあれば、今述べたような「満ちる時期」「タイミング(潮時)」の問題もあると考えることができます。
お試しであれ、それ自体がダメというメッセージであれ、言えることは、今のやり方や方法(時期も含む)ではまずいということは間違いないと思います。
それ自体がダメな場合は、やり方を変えてチャレンジしても、やはり自分も人もネガティブになるような事態や心になり、それは止めたほうがよいということかもしれません。
お試しの場合は、最初は八方塞がりのようでいて、チャレンジする度に、おそらくどこかに希望を見い出せる展開になっていると思います。チャンスの鍵や希望のメッセージが、その過程において少しずつであっても、託されているのを見ることができるのです。
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