ドラマティックを幸せに。

私のタロット講座で、プロタロットリーダーになるための講座、発展コースというものがあります。

その講座では、自分史を振り返ってもらう単元があるのですが、先日もこのコースに参加された方からの自分史発表がありました。

いつも思いますが、皆さん、すごい人生を歩まれているのです。

一見平凡なように見えても、どんな人でもドラマがあります。全員ドラマティックライフであるとも言えます。それは一人一人の人生においては、その人自身が主人公だからです。

また自分ではわからなくても、他人が聞くと、それは意外にドラマティックで感動的な人生であることが客観的に見えてきます。つまり、他人を感動させられる人生を誰もが歩んで来ているのです。

そんなドラマティックライフではあるのですが、残念ながらこういうケースになってしまっている人がいます。

それは苦労や辛抱の連続の中で、いつしか「自分は幸せになってはいけない」「幸せは努力の先の、遠くにあるもの」という思い込みやリアリティ(現実感を伴う感覚)、信念体系になっているパターンです。

苦労の連続なので、それはドラマティックではあるのですが、起こった現象によって自分の価値観や信念までもが操作され、「人生とはそういうもの」と思うようになり、さらには「私は幸せになってはいけない人間」だとさえ、信じてしまうこともあります。

あるいはそこまて行かなくても、「またあのことが起こるのではないか」と不安に思ったり、「これも一時的な幸せに過ぎない」とか、「よいことがあると必ず悪いことも起こるはず」だと決めてしまっているパターンなどがあります。

さらには、すべては自分が悪いのだと、現実的またはスピリチュアル的に自分を罪悪視してまうこともあります。

これは、実は人の学習機能のなせるわざであり、身を守る意味では有効なもので、「こうだったから次もこうなる」「自分がダメだった(万全ではなかった)から、問題が起こったんだ」と、自然に防御する姿勢を取るようにするためのものです。

しかし、今は大昔の原始人の時代ではありませんので、経験則だけで身を守ったり、次のことを予想したりするのはむしろ問題のことすらあります。

また自分がその時点で万全であることなどほとんどなく、自分のせいだけではなく、明らかに他人や環境が問題であったということもあるのです。

経験則で問題を回避する方法・技術とは別に、まったく新しい価値観にチェンジする方法、別のことで安全になる方策など、いくらでもあるのが今の世の中です。そういう時代になったのです。

ほんの一年前までの経験則でさえ、無効になることもあります。でもだからこそ不安なんだよ(変化が多く先行きが見えにくいため)、と言われる方もあるかもしれませんが、逆に言えば、過去のネガティブな経験から作られた自己防衛のパターンなど、現代ではかなり無意味に近くなってきているとも言えるのです。

ですから、「これまで幸せになれない人生だったから、これからもそうだ」と決めつけることはないのです。幸せになってもいいのですし、その方法は今の時代は求めればたくさんあるのだということです。これは経済的な面でも同様です。

ここで重要なのは、「求めれば」という点です。情報は入手する姿勢を示さないとなかなか入ってきません。つまり情報の世界も「縁」と「意識」、そして「行動」が大切だということです。

その前提として、「求めたい」と思えるようになる意識の獲得が重要です。

これに対して有効なのは、自己経験が無意味ではなかったという認識変換過去の浄化です。

しかし何より大切なのは、「これからは自分に幸せをもたらしてもよいと許可する」最初の決断だと思います。

開き直って、幸せになって何が悪い!と言い放つくらいがいいです。(笑) この言葉は実は結構重要です。

つまり、「悪い」という言葉があるので、誰に、または何に「悪い」と自分は思っているのかがわかるからです。

自分が幸せになると「誰に」対して悪いのか? 「何に」対して問題あるのか? ここが単純なブロックになっていることがあるのです。

そして意外にもそれは、過去の自分自身のことだったり、場合によっては未来の自分だったりするのです。もちろん親とかパートナーとか、いろいろとあります。

ただ、いずれにしても、「今」のあなたが少しでも幸せ(を感じられるよう)になることが、実は外の世界においても、ひいては世界中においてさえも、最重要であるのです。

言わば、自己の統合過程です。

マルセイユタロットはそれを知らしめ、統合ツールとして機能するのです。

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