タロットリーディングの部屋を持ちたい人へ。

かつて、タロットリーディングをする部屋を探していた時の話をします。

タロットリーディングをする目的で、部屋を借りに不動産屋さんに行けば、まあ、最初に困るのが、不動産屋さんへの業務内容説明です。(^_^;)

「カードを使った対人相談」というのが本来だと思いますが、それでは一般的にわかりづらいのですね。

しかも、今はそうでもないかもしれませんが、大体は不動産屋さんと言えば、男性の社員が多く、「タロット」と言ってもそれが何なのかわからないということになります。

また女性だったり、タロットを知っている男性の方でも、やはり「タロット」と聞くと「占い」になってしまって、結局「占いの営業ですか」となるわけです。。。

もちろん私の行うタロットリーディングでも、大きな範疇で言えば、「占い」といえば占いのところもなきにしもあらずですし、一部はそのテクニックで成り立っているところもあります。

とはいえ、一般的に「タロット占い」と言うと、不動産産さんもそうでしたが、「水晶置いて、ヴェールかぶって、怪しげにカードを見る」(笑)みたいなイメージなのですよね。

何とか理解してもらえたとしても、次にやってくる問題が、「不特定多数の方が訪れる営業形態で、部屋を貸すところは少ない」ということです。

もちろん、最初から割り切って、事務所貸しであるとすればそれなりの物件はありますが、それはやはり事務所仕様なので家賃は高いですし、多くは落ち着いた感じがあまりありません。

たとえば「(スピリチュアル的な)セッション」というようなイメージで行くと、マンションとか静かな感じの住宅ということになるでしょうが、そういう物件は住居物件がほとんどですから、家主さんが不特定多数の人に入って来られるような目的で貸したくはないわけですね。

また、借りる本人が、もし完全予約制ではなくて、誰でも外から飛び入りで入って来られるような営業をしたいと思っているのならば、ひっそりとした住居形態のような場所は、当然合いません。

その場合で、比較的安く借りたいと思えば、繁華街の雑居ビルみたいなところを紹介されるでしょうか。

いずれにしても、タロットリーディング用の部屋を借りるというのは難儀なものなのです。(資金が有り余っている場合は別ですが)

それと、私の場合、最初の頃は友人のタロットリーダーたちと共同で借りようとしていたことがあります。

これもいろいろと問題が生じます。

ひとつは、お金の配分問題です。

借りる資金と借りた後の経費分担や営業収入の配分など、きっちりと取り決めておかないと、あとで問題となります。

できれば文書で最低覚え書きくらい書いておいたほうがいいでしょうね。下手すると、友人や仲間関係自体にヒビが入ることもあります。結構重要なのは、初めより終わり、つまり撤退する時の処理費用負担です。

次に、個人個人の考えや思い、イメージの違いによる問題です。

実際に私もありましたが、私の考えるタロット部屋のイメージと、友人・知人のものとではまったく違っていたということがあります。

その時の友人は、繁華街やもっと言えば風俗街にある部屋でもOKではないかと主張していました。

私は都会は都会でも、普通の場所でいいのではないか(ただし交通は便利なところ)と思っていました。

これはでも、どちらがよいとか悪いとかではなく、営業におけるコンセプトの一致を試みていなかったから齟齬が生じたのです。

この場合は、友人は「占いのお客さんが現実的に来そうな場所」を求めていたということです。

繁華街や風俗街ならば、悩めるいろいろな人たちがいらっしゃり、表だっての相談よりも、占い的な相談需要は多いだろうと踏んでいたわけです。

ボランティアが目的ではありませんので、営業ベースで考えれば、これはこれで冷静な意見だと、今では思います。

当時の私はただ素人的な発想で、「このタロットリーディングを経験してもらいたい、そうすれば口コミで・・」という青臭い青年みたいに思っていただけで、営業のことは知識も経験もなく、ただオープンすればいいのだとさえ考えていた節があります。

とにかく、これは極端な話ですが、そういう考えやイメージ・コンセプトの不一致による仲間割れもありうるわけです。

ほかにも、別の方と借りに行くこともあったのですが、これもよい部屋だと最初思ったのが、どうも嫌な感じがあとから沸々とわき起こり、これはヤバイなとなってきたので、当初二人で納得してほぼ契約していたのを、友人に頼み込んで解除した経験もあります。

さすがに、これは友人も気分を害し、私はひたすら平謝りするしかなかったですが・・・

このように、タロットや占いをされる人の中で、借りる本人が妙な感性に悩まされるところもあって、条件的にはよい部屋であっても、どこか違和感を覚えたり、寒気がしたりして契約ができない、あるいはあとで嫌になってくるなどのこともあり得ます。

ただ部屋が悪いというより、本人のただの思い込み(ナーバスになりすぎている、あるいは完璧な部屋を求めすぎているなど)の場合もあるので、気をつけなければなりません。

部屋も大事なことは大事ですが、場所よりも、本人(たち)のやる気、営業知識、ここから発展しようという気概と行動臨機応変な柔軟な心と対応力も必要ということだと思います。

言いたいことは、一人で借りるのであれ、友人たちと共同でレンタルするのであれ、しっかりと前もって話し合い(一人の場合はコンサルの人に相談するなど)、計画をしておくことと、同時に、現実での変化(実際にやってみたあとの事態の変化)にも対応していくということでしょうね。予想外のことが起こるのが普通だと。

そして、何も場所を固定したり、借りたりすることのみがタロットリーディングの営業形態ではないということも思ってほしいです。

なにしろ、今の私は、結局、固定した場所とかルームを持っていませんから。(友人の部屋を一時的に借りることはあります)

また、タロットはその場でリーダーかクライアントが引かないといけないと思い込んではいませんか?

メール相談のように、こちらで遠隔で引いて、あとでお知らせすることも可能です。

場所も自分で自分部屋を借りずとも、どこかのお店とコラボしたり、安価な会議室を借りたりすることもできます。

車(後ろの扉が開くような車)を持っていれば、移動して、駐車場などで駐めて臨時リーディング場所として使うこともできます。コーヒーの移動販売みたない形ですよね。

もちろん、スペースがあるのなら(なくても工夫して作れば)自宅を使うこともできます。女性の方は女性限定とか知り合いの紹介とかですると、やりやすいでしょう。

最初は、なるべくお金をかけずにやっていくことを考えたほうが挫折せずに済みます。

普段普通に働いている人は、割り切って名前を変えて(タロット名をつける)、週末など変身気分で「タロットリーダーになる」としてもいいでしょうね。そのほうが経済的には安心ですし、普段の自分を変えることもできますから、楽しんでやれます。

まずその名前をつけて、名刺を作る(今ならPCで自作できます)だけでもやる気が違ってきますので、やってみてください。

とにかく面倒な人は、占いの館とか、誰かに雇われて出演するというのもあるでしょうね。それはそれで、いろいろな意味で貴重な経験となるはずです。

というようなことで、駆け出しからタロットリーディングで営業したい方に参考になれば幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Top