潜在意識に到達したかどうか。

昨日は蟹座の新月でした。

蟹座と月と言えば、マルセイユタロットでは「」のカードがイメージされます。

占星術上でも、蟹座と月は密接な関係にありますが、奇しくもそのまま月とカニ(ザリガニのような甲殻類)が描かれているのがタロットの「」のカードです。

この理由(月とカニの関係)を探っていくと、非常に奥深いものがあり、単なるリズムや周期・本能的なものだけではないことが感じ取れます。

しかし、なかなか言葉では説明しづらいもので、一人一人がタロットを見ながら、自分の心で受け取っていくしかないものだと私は思います。(もちろん象徴の意味は最初に知識として入れての上です)

さてこうして「月」のカードを見ていると、何かしらまた新たに伝わってくるものがあります。

今日は出てきたのは「潜在意識」についてでした。

余談ですが、このようにマルセイユタロットは、自分の蓄積した知識や経験、さらには人類が集合投影させているイメージもカードの象徴として組み合わせることで、まるで自分自身と問答しながら、別の人と心で会話してメッセージを受け取ったり、自分の考えを整理して行ったりするような働きを見ることがあります。

それはさておき、「月」が示したのは、潜在意識に浸透したかどうかの確認の点でした。

まあ、ここで言う潜在意識というのも、実は不確かなもので、マルセイユタロットの「月」のカードに描かれている「水たまり」のように波を打ち、顕在(表面)意識と呼ばれるものと、どこで線が引けるかとなると難しいものではあります。

またそもそも潜在意識と一言で言っても、それは多層になっていることがあり、どの層を表すのかも一概には言えません。

しかもよく言われるように、真の意味では潜在意識が力(パワーではなくフォース)を持つというわれますが、それも、どのあたりまで力があるのか、現代ではまだ科学的にわかるわけではないと思います。

ということで、あくまで推測の範囲、イメージや想像でのものとお考えいただき、ここの仮定として、私たちが普段意識している表の意識とは別に裏の意識層があり、それは普段の思考で気がつかないけれども、全人格的意識(通常意識だけではない、高次や低次も含む一人の人間にある多様な全体意識)ではとらえることのできるものがあるとしておきます。

そして裏の意識は物事を実現化させたり、表面化させたりするのに多大な影響力を持っている(いわゆるブログラミングの力を持つ)と設定しておきます。

ということは、自分を変えたければ、裏の意識・潜在意識までその意志が伝わらないといけないということになります。(反対に悪癖や習慣も、潜在意識にそれをさせる何かがあると見ます)

意志が伝わるというより、潜在意識のほうで今まで働いていたプログラムを変更するようなエネルギーの組み替えが行われるような状態になる必要があると言ったほうがいいかもしれません。

それで、そうなった(潜在意識まで浸透したか)かどうかを調べる単純な顕在意識(表の意識側の)判断は、実際に物事が変化してきたかということになると思います。

つまり、潜在意識まで顕在意識の思いが伝わる(浸透した)かは、自分の外の実際の変化を見ればよいということです。

潜在意識に力・フォースがあるとするのなら、そういうことになります。

従って、潜在意識への働きかけには、「浸透」が重要なキーワードになります。

浸透する、染みわたる(これも象徴的表現です)ためにはどうすればよいでしょうか?

すぐ思い浮かぶのは「繰り返し」「反復」です。ずっと続けていれば、少しずつでもいつかは到達するでしょう。

あとは少ない回数でも衝撃やインパクトということになるでしょうか。これはマイナス的ではトラウマということで言い表せるかもしれません。反対に、よいこともインパクトがあれば、浸透する可能性は高いです。

しかし、衝撃の方法は必ずしも顕在意識の思っような影響で浸透するとは限らず、それだけ強い刺激ならば、エネルギーの組み替えやプログラミングに何か傷がつくことも危惧されます。

安全に浸透させるためには、少しずつやっていくのがよいと思えます。

ただ何でもいいということではなく、まず顕在(表面)意識が納得(思考と感情の納得)することは当たり前の前提であり、そして浸透しやすいということであるならば、「」のようなものがイメージされます。

「水」のようなものというのは、これも象徴で、まさしくイメージや図像、音声などの響き、場合によっては感覚的なもの、感情を刺激するものとなるでしょう。またその人がもともと納得しやすい、腑に落ちやすいと思う方法です。

腑に落ちるためには、人によって4タイプの個性がありますので、誰かがよいという方法でも、自分では合わないこともあります。ここはとても大事なことです。

そうしていくうちに、潜在意識に顕在意識の思いが浸透し(すべて受け入れられるわけではないのですが)、外の実際の変化(自分の行動や環境の変化)によって、その到達具合、プログラムの変容状況を判断することができるでしょう。

逆に言えば、何かをやっていても一向に外(または自分)が変わらないというのは、潜在意識で変えられないルールにふれていたり、潜在意識まで浸透していなかったり(まだ続ける時間が必要であったり)の状態であるということです。

また自分には浸透しにくいツールや方法である場合もあります。

心や潜在意識への働きかけによって自分を変えたいという人には、現実(実際)をよく観察すると効果的です。

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