タロットメッセンジャーになる。
タロットを読む人、解読する人ということでは、タロットリーダーという言葉がほぼ定着しているように思います。
時にはタロット占いができる人もタロットリーダーと呼ぶこともあるでしょう。
スピリチュアルや占いのイベントで出展(出店)する際にも、自分のことを「タロットリーダー」と書く人も多くいます。
一方、プロとしてタロットを使って情報を与えたり、示唆をしたり、問題の解決を図ったり、癒したりする人も、プロタロットリーダーと呼ばれることがあります。
タロットに興味があり、タロットを扱う人、タロット研究家など含めて、全般的な意味では「タロッティスト」と言う場合もあります。
いずれにしても、タロットリーダーはタロットを読む仕事をする人、タロットのできる人という印象は受けるでしょう。
ただ、意味やイメージが先行し過ぎてしまい、「タロットリーダーになる」ということに重責を感じたり、とても高いハードルのように思ってしまったりすることもあります。
もちろん人(の心)を扱い、相談をし、対人コミュニケーションをしていくという意味では、それなりの責任と技術も必要でしょう。
しかし、あまりにも難しく考え過ぎるのも問題で、せっかくタロットリーディングの技術を学んだのに、いつまで経ってもタロットを使って自分を拡大したり、人の手助けができたりということができなくなります。
ということで、私が今考えているのは、タロットリーダーという名称にこだわらないことです。
具体的に言いますと、名称を変えてみるという提案で、「タロットメッセンジャー」というものがあってもよいのではないかと披露してみます。
このタロットメッセンジャーというのは、タロット使いの仕事とか責任とかで重くとらえず、タロットから得られたインスピレーションやメッセージをただ相手に伝える人というニュアンスになります。
ですから、タロットが習い立ての初心者でもOKの名称となります。
「私はまだタロットリーダーとは言えないけれど、タロットから感じたメッセージを伝える“タロットメッセンジャー”としての役割ならできるかもしれないので、伝えるね」みたいな感じです。
完璧に読もうとか、何かヒントやいいことを言ってあげようとか気負う必要はなく、「もしかしたら間違っていたり、意味はあまり感じなかったりするかもしれないけれども、とにかく思ったこと、読めた部分だけでも素直に伝えますよ」というスタイルで活動します。
タロットリーダーという言葉や状態にまだ自信や納得感が見い出せない人は、とりあえず「タロットメッセンジャー」を名乗って、名刺にもそう書いてみるとよいでしょう。
たぶん気持ちがとても軽くなると思いますし、どんどん伝えてあけようという気分にもなるかもしれません。
一言でも抽象的なことでもいいのです。タロットメッセンジャーならば許されます。(笑)
言葉というものは不思議なもので、具体的で的確であることが響くとは限りません。
詩的であったり、イメージ的であったりしても、すごく心に残り、参考なる時もあるのです。それは人間が象徴という形で理解する能力の部分を持っているからです。
ということで、メッセンジャーとして、タロットから感じ、その発した言葉は、クライアントや話を聞く人にとって、とても大切な事になる場合もあるのです。
そうしていくうちに、メッセンジャーのあなたは、どこかでタロットリーダーへと名称変更して、そう名乗ることに抵抗がなくなってくるポイントが出てきます。
そうすれば実際にタロットリーダーを名乗り、名刺もを変更すればいいのです。
よく読めるようになっても、ずっとメッセンジャーでいたいという人は、それでもよいでしょう。
もし宮廷カードで象徴するとすれば、このメッセンジャーは「杖の小姓(ワンドのペイジ)」だと、マルセイユタロット的には言えるかもしれません。
ということは、自分の興味の方向と行動力(四大元素「火」に由来)にも結びついてくるので、やはり実践しやすくなります。
いきなり剣の王とか、杯の女王を目指すから大変だと感じるのです。
まずはどの分野も小姓から始めるといいです。ただ自分の得意分野だったり、すでに実績があったり、獲得している経験と知識があったりする場合は、逆に卑下して「小姓」だと思う必要はなく、自分が「王」や「女王」であることを実感してもよいこともあります。
ともあれ、タロット活用の第一歩でもある「タロットメッセンジャー」になって、フットワーク軽く、「愚者」のように旅してみることをまずはお勧めします。
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