タロットから見るバレンタインデー
最初にお知らせです。
最近、タロット講座のお問い合せがちらほらありますので、今後の予定概要など書いておきたいと思います。
まず、本格的にマルセイユタロットを学びたい人のためのクラス・基礎講座(ハイクラス)は、現在1月からの講座が開講中のため、次回は4月からとなります。
日にちの詳細ははまだ決まっていませんが、土曜か日曜を中心に3ヶ月間、月2回ペースでの講座を考えています。
もし今の時点で4月からの受講を検討されている方は、その方の希望日を優先的に配慮しますので、ご連絡ください。場所は新大阪を予定しています。(受講者の希望や人数との関係で、場所の変更もあり)
土日にではなく、平日を希望される方もお知らせくだされば、平日開講も検討いたします。
また経済的・日程的に基礎講座ハイクラスの受講が難しい場合は、特別にノーマルクラス(ハイクラスより内容を少なくし、料金がリーズナブルになるもの)も提供できる場合があります。お問い合せください。
入門クラスはカルチャーセンター(京都新聞文化センター・よみうり神戸文化センター)で開講するものと、新大阪教室で開講するものとがあります。レベルや内容はほぼ同じですが、カルチャーセンターは募集時期がまだ未定で、開講されないこともあります。
新大阪の入門コースは4月や、ほかの時期からでも開講を検討しています。
その他、出張講座や個人(マンツーマン)講座(個人の場合は調整すれば、いつからでもご希望の場所で可能です)、スカイプでの講座(枠が極めて少数ですが、ただ今空きがあります)も随時受け付けておりますので、詳細はHPのこちらをご覧ください。
マルセイユタロットはかなり縁の働くタロットだと考えています。大量の人に一斉に講義するというような傾向には向いておらず、お一人お一人とか、少人数での講座形式が適していると思います。学びたくても学べない時がありますし、反対にふと開いたネットのページやインスピレーションがもとで、縁が運ばれてくることもあるのです。
タロットで未来を当てたり、運・不運を見たりする「占い」としてではなく、自己や他人の気づき・心的整理と発展、サポートや癒し、統合ツールとして活用することに興味がある人に、特にご縁が賜れば幸いです。
さて、今日はバレンタインデーですね。
現在はキリスト教と結びつけられていますが(と言っても、祭日のもとになった人は今は正式な聖人ではないようですが)、この日のもとになったのは、女神ユノーとも関係するローマ時代の豊年祈願のお祭り(ルペルカーリア祭)だと言われていることもあるようです。
興味深いのは、この時期(ある暦の新年的な時期や春の先駆けとしての訪れを感じさせる時期)であること、前述のルペルカーリア祭で神託的な男女の縁結び行事があったと言われていること、バレンタインデーが14日という日、14の数に現在は設定されていることです。
ただしどうやら、ローマ時代の男女の縁結び的な行事は、後世の人の創作であるというのが定説になってきているようですね。まあ、たいていは、伝説的なことも、作り話や、後の人の脚色になっていることがほとんとですから、そういうこと(ほぼ創作)なのでしょう。
それはそうとしても、火のないところには煙は立たず、伝説やお伽話であっても、その奥底には何かしらの象徴的真実、あるいは象徴的な示唆のようなものがあります。
カーニバルもそうですが、洋の東西を問わず、春を祝う(あらじめ豊作や吉年を祝う)ことは民俗行事として行われていることであり、季節的なものの内的外的実感を強め、また先に祝う(未来完成の型を踏む)ことで、それを実現させる効果もあり、古代の人はその意味を知っていたことでは、なかなか実は興味深いものなのです。
また季節や暦というものは、結局地球と太陽(または月)などの天体の運行で生ずるものですから、そのエネルギーとも関係している(関連づけようとしていた)こともわかります。それが太陽信仰にもつながっていると考えられます。
先述のルペルカーリア祭での男女の縁結び行事も、作り話かもしれないとはいえ、桶に名前を書いた紙を入れて、抽選みたいにして男女ペアを祭りの期間に決めていたというのも、占いではありますが、そこに神聖な神の力(女神的な力)が働くと考えられていたからではないかと想像がつきます。(一種の神託)
言ってみれば、タロットの「恋人」カードに描かれている「キューピッド(クピドー)」の縁(矢)の力なのです。
ともすれば、私たちは何気なく人と出会っていると思ったり、自分の力で出会いを起こしたと思ったりしがちですが、実はそこには目に見えない力も働いているのです。
昔の人は、今の人以上に、神聖な力、神が選ぶ縁というものを大切にしていた(信仰していた)ことがわかります。ですから、その後の関係も人と人のものだけではなく、その人と出会ったということでも、人と神との縁も思っていたはずなのです。
「私たちが出会い、仲良くなれたのも神様のおかげ」という厚い信仰感覚です。
とすれば、相手に対しても神の力の働きを見ることができ、結局マルセイユタロットでいえば、人間関係が「恋人」から「神の家」に行き着くような体験となります。
さて、「14」という数ですが、これはタロットでは「節制」というカードが持ちます。
このカードの絵柄の中心は天使であり、それも救済や援助、交流を示唆するものです。先述の「恋人」カードのキューピッドも天使(ではないですが)として見ることがあります。
たまたまのようでいて、14日のバレンタインデーは、やはり特別なシンクロも感じさせる行事となっているように思います。
恋人同士はもちろん、人と人の関係性に神が働いていること、言ってみれば神と人の関係性も再認識させられる日であり、その神聖さや高次の関連性を思い、出会いや別れにおいてさえも感謝したいところです。
バレンタインデーは恋人だけではなく、パートナーや友人・知人など、自分と関係する人に、
「あなたに会えて良かった」「この人との縁が結べて、神様・天使たち、ありがとう」
反対に、「別れてくれてありがとう」「終わってくれて良かった」(笑)
゜
そんなことが思える日でもあると言えます。
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