大きな視点と小さな視点の活用

4月になりました。

日本では学校でも、会社や組織でも、年度初めとして環境が変わる方が多いでしょう。

たとえ自分自身に何もなかったとして、体制自体が変わったり、人が異動してきたりして、なにがしかの変化はあるはずです。

思えば、人はずっと同じ状況で居続けるということは不可能で、例えば端的に年は取っていきますし、季節は移り変わっていくものです。

ここから言えるのはふたつ、変化することが当たり前だと受け入れること、そしてずっと同じであることへのこだわりを手放す(いい意味で諦める)ことです。

もう少し積極的なアプローチとなりますと、変化の流れを予測したり、パターンを読み取ったりして、それに対応した手段を講じるということもできます。

そこで占いなどで、自分の運気の大勢を知り、行動の選択に活かすということがあるわけです。

別に占いから入らずとも、宇宙の法則、自然の法則を、科学的に考えることもできますし、観察したり、調べたりすることで、おおよそのことはわかってきます。

しかし、大局や大きな流れがわかってはいても、自分の目の前のことになってきますと、それ(全体の流れ)を忘れ、ただ今起こっていることに反応して、ふりまわされてしまう場合が多くなるのも、私たち人間です。

このように、人には大きな視線と小さな視線、言い換えれば、全体を見通す目と細部や具体的なもの、あるいは短期的なスパンでものを見る目の両方を持ってはいますが、うまくそれを活用することができず、時には入れ違って、ますます自分を苦しめてしまうことがあります。

つまりは抽象的でおおざっぱに考える時と、とても具体的に詳細に物事を見る時があるということの、適用の仕方の問題です。

一般的に、「現実的」というのは、具体的で詳細な、細分化された視点になっている時を主に言うと考えられます。

反対に、空想的、抽象的と言うのは、大きく見ていたり、全体的・包括的に見ていたりする状態と言えます。

地上を見るのと、空(そら、空気)を見るのとのふたつの方向性と言ってもいいですし、物質に焦点を合わす見方と、精神的なものにイマジネーションする方法と言ってもいいかもしれません。

ちなみにマルセイユタロットは、このあたりを明確に、カードの登場人物の視線で象徴させています。

ところで、人が思い悩んだり、何かの選択で迷ったりする時、この大きな視点と小さな視点(全体と具体)の、ふたつの見方を思い出すとよいでしょう。

だいたい、非常に苦しい時、かなり選択に迷った時は、大きな視点をもってくるとよいです。

言ってみれば、「そもそも」論とか、10年以上とかの長いスパンで物事を考えてみるということです。

質問や考え方としても、「そもそも私は何がやりたいのか」とか、「今、たとえ間違った選択をしても人生は長い、全体からすれば取るに足らない出来事ではないだろうか」とか、「いろいろ障害はあるかもしれないけれど、この人と、とにかく一緒に過ごす時間があればいいじゃない」みたいなもので、気が楽になります。

逆に、シビアな選択ではないけれども、迷ってしまって基準がほしいみたいな時は、期限を設定したり、予算などの条件をもってきたりしたほうが決めやすいです。

また、何もやりたいことが浮かばないとか、何をすればいいのかわからないみたいな時も、「とりあえず、この方法だけやってみる」とか、「一万円は使ってみる」とか、「これを2回繰り返す」とか、「まずは、この人と一ヶ月つきあってみる」とか、具体的なものを想定したほうが行動に結びつきやすいです。

言い換えれば、行動を起こすためには、細分化したり、具体的なものをもってくる視点があったほうがいいということになります。

あーだこーだ言って、結局行動できない人には、レベルは簡単でもいいので、「明日までに、この場所のここに行って、これとこれを買ってきてください」みたいな詳細な指示があれば、まあ動くきっかけにはなりやいかと思います。

マルセイユタロットでいえば、小アルカナの世界であり、反対に大きな方向性の示唆は、大アルカナということになってきます。

リーディングでも、「これかあれかで迷っているんです」みたいな問いは、具体的な質問なので、一見、小アルカナの出番のように思えますが、本当は大アルカナが必要で、人生そのものの方向性をもう一度見直したほうがいいという場合もあるのです。

もちろん、その逆の場合もあります。

とにかく、自分が問題状況にある時、大きな視点と小さな視点が混乱して、逆になっていることがありますので(本当はこちら側の視点をここは持ったほうがいいのに、その反対になっていること)、一度反転して物事を見るとよいでしょう。

このことは、カードの「吊るし」の示唆のひとつでもあります。

タロットリーディングでフルデッキ78枚、全部を使うと、このどちらの視点が必要か、実によくわかります。

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