カードはどんなものでも当たる説

今回の話は気軽に、ライトに読んでいただければと思います。

いわば、タロットに関する「よもやま話」です。(笑)

タロットを学んだり、活用されたりする人の中には、以前にも書いたことがありますが、いろいろなタイプがあり、そのひとつに、「カードコレクター」や「カード類が好き」というタイプの人がいらっしゃいます。

そういう人はタロットはもちろん、ほかの癒しやセラピー系、時にはゲーム系のカードでさえ広く扱い、興味をもちます。

もし、条件さえかなうのなら、おそらくこのタイプの人は、カードをいくらでも買い集め、ひとつの部屋とか館とかにコレクションして眺めたり、使ったりすることでしょう。

私自身はこうした人たちとは別のタイプで、マルセイユタロットだけに特化した特殊人間(笑)ですから、それ以外のカードにあまり関心がなく、極端なことを言えば、タロットにさえ興味はありません。

あ、かろうじて、トランプには少し興味というか、実際に占いとして使うこともあります。

とにかく、たまたま自分が強くひかれたのが「マルセイユタロット」だったので、「タロット」という分野に接しているというだけに過ぎないのです。

それはさておき、先述の、とにかくカードが好きというタイプの人からは、いろいろなカードを紹介されることもあり、実際にそういったカード類を使ってのセッションを経験したこともあります。

それで、最初のうちは何とも思わなかったのですが、よく考えてみると、不思議にどのカードであっても、今の自分のことを表していると思えるカードが出る(もちろんこちらはカードの意味を知らないので、お相手の説明にもよってのものなのですが)ことに気がつきました。

ということは、タロットであれ、誰れかが創作したカードであれ、何でもツールとして、セラピーやセッション、相談に活用できる可能性があるということです。

もしかすると、自然に転がっている石や草木ですら、そうしたツールになりえるかもしれません。(実際に加工され、象徴の文字や絵が入った自然物ツールは存在します)

さてさて、ではなぜ、カードや道具の種類に関わらず、引いたもの、選択したものが自分の状況と合っているものが出るのかということを考察してみましょう。

ひとつは「思いこみ」があると考えられます。

そもそも前提からして、ツールは何か自分に示唆を与えてくれるものだ、意味があるものだと思って引けば、そういうように見えてくるものです。天井のシミさえ、その人が今思っているものを投影するからです。

あとは、巧みな相手の誘導ということもありえます。

一時期よく言及されていたコールドリーデイングみたいなもので、これを無意識的に術者やリーダーがやっていることがあるということです。

しかし、もちろんそれだけの理由ではないでしょう。

ここで一気に大きな話になります。

実は私たち自身も、目の前にあるものも、作られたあらゆるものも、すべて宇宙の一部と考えれば、当たるのも当然になってくるわけです。

イメージとして、宇宙という巨大な子宮の中にいる私たちそれぞれとその活動という感じです。

何をやっても、何であっても、宇宙、つまり神の一部や表現であるということです。

私たちが自分を知ろうと思うことは、神(宇宙)を知ろうということと、究極的な意味では同意であり、そもそも宇宙の創造の原理も、神が自分をほかの観点から知ろうと発起したことから始まったと象徴的に伝説的に言われているくらいですから、自分を知ろうとすると、神の恩恵・サポートが働くと考えられるのです。

ですから、セラピーや癒し、自己変容、自己改革、占いなどに使おうと志すと、その時点で、その人が作る、あるいは使用するツールは神の道具(自分を知る、神を知る道具)となるのです。

そうなれば、もはや、当たること(当てること)も、意識とリンクさせることも可能になってきます。

いやいや、そんなでかい話にはついていけませんよ、ファンタジーでしょう、てな思いの人は、別のストーリーを用意してあげましょう。(笑)

ある人が何かのカードを、「これは宇宙のすべてを象徴している」と信じれば、その通りの働きをするように見えるようになります。

つまり、カードなり、道具なりの製作者の思い(確信)が強ければ強いほど、その道具はその人の思いのままのツールとなり、その人の世界観で、まさにツール化、その人から見る宇宙の表現として、人とモノが融合します。

言い換えれば、ある種の意味とエネルギーを持つようになると述べてもいいでしょう。

カードや道具を使ってセッションしたり、相談したりする人に対して、クライアントの人は、相手の思いでできた空間(世界)に入ることになりますから、セッションを受ける時点で、すでにほぼそのツールが(術者・リーダーの思いが)活きる世界に取り込まれたことになります。

ただ受ける人が、非常に自分という存在を強く実感し(個性を持つ)、強力なエネルギーと磁場を形成していると、逆転現象が起き、相手のツールが無効化されることもあります。

こう考えると、いわば、すべて幻想であり、錯覚なのです。

ツール自体に意味はなく、単に絵があったり、形があったりするように見える、そういうものに過ぎません。

そこに人間の意識と思いこみによって作られた世界が生じ、それによる操作と投影が出現してきます。

ということは、タロットも含めて、実は何の意味もないのではないかと思うかもしれません。

そう、全くその通りです。

カードを使った相談やセッションは、究極的には何の意味ありません。それも錯覚であり、幻想です。

しかし禅問答のようですが、だから(幻想だから)こそ、それをする行為とツールにも意味があるのです。

何を言っているかわからないと思います。だから最初に「よもやま話」として、気軽に読んでほしいと言いました。(笑)

ヒントは人の意識です。形があるものが本物とは言えず、また目に見えないものだけに本質があるものでもありません。

しかし、思考し、感じ、目に見えたり、見えなかったり、私たちは現実の世界で、自分の価値観に従い、また他人の影響も受け合いながら、生きています。

それらは実体と実感はありますが、本物かどうかは言えないところもあるのです。

言ってみれば、私たちの現実・リアルも錯覚・幻想の可能性があるのです。

ここまで言えば、もうタロットやカードを使うことに「意味がないようであること」がわかってきた人もいると思います。

よくわからない人は、もっとご自分で考えてみてくださいね。(^^;)

あ、それからたくさんのものがあっても、やっぱりマルセイユタロットが、ツールとして(それ以外でも)利用しやすいなと思う私の考えがありますが、それは講座でお話しさせていただきたいと思います。

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