今後の講義予定とタロットリーディングについて。
毎日暑い日が続きますね。
こう暑いと、何もする気が起きないかもしれませんが(^_^;)、季節が進み、涼しくなってきますと、また意欲も出てくるでしょう。
ということで、少し先の話になりますが、秋からのタロット講座の予定についておおまかにお知らせしておきたいと思います。
まず、春と秋に定期的に行っている「マルセイユタロット基礎講座ハイクラス」ですが、10月から12月にかけて、月2回合計6回で、新大阪にて開催したいと考えています。詳しい日程はまだですが、土曜か日曜をベースとして想定しています。(希望があれば平日も可能)
日程にかかわらず、先に受講を決めていただく場合は、その方を中心としてご都合のよいスケジュールで組むことも可能ですので、お早めにお問い合せいただければと思います。
それから、今回は京都の方からのノーマルクラスのご希望もあるので、京都にて「マルセイユタロット基礎講座ノーマルクラス」を募集、開催いたします。開催はすでに決定していますので、後日正式に発表いたします。(9月中旬から平日月2回午後の10回コース)
ノーマルクラスはハイクラスよりリーズナブルな価格で、日程的にも緩やかに学んでいく(一日当たり数時間単位)コースです。(その分コース終了までは長い時間がかかります)
一方、ハイクラスは短期集中で、マルセイユタロットとその関連知識も含めて濃密に学ぶコースです。
その他、スカイプでの講座も随時行っておりますので、詳しくはHPをご覧下さい。
いずれにしましても、私の場合は大人数で一斉に画一的に講義していくというより、本当にマルセイユタロットを学びたい、マルセイユタロットを使って自身の向上、改革、本質、真理を追究・発展していきたいというタイプの人に、少人数・マンツーマン的に教授していくような形式(※カルチャーセンターや基礎講座ノーマルクラスはこの限りではありません)ですから、自分の気質や望む学びのスタイルを見て、ご選択いただければと思います。
何度も言っておりますが、タロットで占いがしたい、占いのタロット技術を身につけたいという人は趣旨が異なりますので(特に基礎講座以上ものでは)、そういう希望の方は、ほかの先生や機関を当たっていただいたほうが効率的だと思います。世に、多くのタロット占い師、タロット占いの先生はいらっしゃいますから。
私の講座ではタロットの知識と、タロットリーディングの技術をお伝えしています。
ここで私のいうタロットリーディングとは何かというのを説明しておきます。
しかし、つらつらとタロットリーディングが何かと述べるより、逆に、比較するものを取り上げ、「これとは違う」と説明したほうがわかりやすいかもしれませんので、その方法でさせていただきます。
●「占い」との違い
占いは「吉凶」や、運勢、など、いい・悪いの二元を中心とした見方や、未来予測的なことをして「今の状況」を判断(と、その将来的対応を)することが多いです。
「このままだとどうなるか?」とか、「この人とつきあうのはどうか?」「相手の気持ちはどうか?」「将来はどんな運勢か?」「悪いことを避けるには?」「結婚できますか?」「恋人ができるか?」「独立できるか?」「うまく働けるか?」などなど、こういった質問に対応するものが占いのメインです。
しかし、タロットリーディングは一時的には現状況をタロットカードで見ますが、「どうなのか?」「どうなるか?」にそのまま答えるのではなく、「どうすればよいか?」を、相談者の方と一緒になって、カードの象徴性と、実際の相談者の情報とを合わせて、最善(神性的な意味での最善)のストーリーを選択してもらうというものになります。
また、「どうなすればよいか?」に答えるものとは限らず、問題の本質、問題の統合的(いい・悪いの一般的価値を超えた全人生的視点をもった)意味を、タロットカードとともに発見していくものでもあります。
●スピリチュアルリーディングとの違い
上記の占いとの違いを見れば、「それはスピリチュアルリーディングではないか」と思う人もいると思いますが、確かに広義の意味ではスピリチュアルリーディングと言えるかもしれません。しかし、厳密にはそうとも断定できません。
というのは、答えが現実的・物質的・地上的・二元的な選択になることもあるからです。
統合的・一元的なものを目指しながらも、私たちは実際にはこの物理的世界に生きています。それを無視して生活することは精神(心)の上ではできても、肉体・物理的にはできません。ですから、物質的・現実的回答やストーリーもメッセージとしてあったり、選択されたりすることがあるのです。その点では、結果だけ見れば、占い的な答えになる場合があります。
またスピリチュアルなリーディングでは前世であったり、カルマであったり、宇宙的な理由であったり、普通には考えも想像もつかない、いわば一般的には非現実的な世界観からの問題起因や解決を話されることがあります。
タロットリーディングでも、場合によってはそれを行うこともありますが、基本的には、その人の感じるリアリティ(その人の信じている現実感)に沿って解説されますので、何でも天使や神、前世や宇宙という言葉が出るわけではなく、ケースバイケースとなります。
●カウンセリング・セラピーとの違い
ここは誤解されがちなので強調しておきますが、私の伝えているタロットリーディングは、狭義の意味でのカウンセリングやセラピーではありません。
タロットリーディングはあくまでタロットリーディングです。その名の通り、タロットの象徴的情報を読み取り、相談者の問題や問い、状況についてシンクロを発見し、ご相談者の気づきを促し、最善と思えるストーリーを提供するものです。
手段としてカウンセリングになることもあります。しかし、カウンセリングをして精神的癒しや心理的治癒を施すことが目的ではありません。結果的には癒しにつながることも、もちろんあります。
またセラピー(心身の治療)ではないことは、上記のことでわかると思います。結果的にはセラピーになることもあるということです。タロットを読むのがタロットリーダーであり、セラピー・治療をするかどうかはまた別問題です。※そもそも「治療」とすると、医事法薬事法的な問題があります。
ですから、同じ問題で何度もカウンセリングに来るとか、1回で治療ができたとか、そういうものではないのです。
タロットリーディングはカウンセリングやセラピーとは異なりますが、主に心理的フィールドを扱い、イメージの世界で浄化・変容を促し、現実の行動レベル(実際生活)に変化を起こすという点では、共通している面も多々あるのは確かです。
●魔法や奇跡を起こすツールではない
タロットで、できないものを奇跡的にできるようにしたり、願望を実現させるために、魔法的テクニックをタロットで行ったりするというものでもないのです。
一般の人が思う「魔法」の意味とは別で、いわゆる「西洋儀式魔法」というものに、タロットはツールとして使われるものですが、こちらに対しても、私は取り扱っていません。そらちにはそちらで専門的な道と導師がいらっしゃいますので、ご縁があれば、入会して指導してもらうこともできるでしょう。
とはいえ、タロットは魔法や奇跡を起こすものではありませんが、霊的ともいえる目に見えない世界とのつながりとの関係はあるものだと私は考えています。
さて、以上、タロットリーディングと近接したものとを比較して、タロットリーディングとの違いを述べることによって、タロットリーディングについての理解のヒントになればと思い、書かせていただきました。
もしかすると、余計タロットリーディングが何なのか、わからなくなってしまった人もいるかもしれませんが(苦笑)、シンプルに言えば、タロットを使って啓発を自他ともに行っていくというものになるでしょう。
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