この世は縁結びの世界
初めにお知らせです。12/5に新大阪で開催いたしますマルセイユタロットの体験会は、満席となりました。また来年も機会があれば行いますので、今回ご縁をいただけなかった方は、次回ご検討してもらえればと思います。
さて、ご縁ということでは、このマルセイユタロット自体との縁も、また不思議なものがあるように思います。
そして、タロットを見ていて思うのは、人の縁には、大きくわけて三種類(三つの次元)があるのではないかということです。
その3つとは、よく言われるような、天・地・人(天縁・地縁・人縁)と考えてもよく、また別のとらえ方では。魂・心・モノが関係する縁と述べてもいいかもしれません。
簡単に言えば、魂や天から与える縁、人の心や人によって生じる縁、土地や場所、金銭など、物質やフィールドによって得られる縁という感じです。
さらに縁の質ということでは、自分の心に響いたり、心が癒されたりする縁もあれば、行動を変えたり、環境が変わったりする縁、お金が増えたり減ったり、所有するものが変化したりする縁などもありますね。
ここで大切なのは、どの縁も重要で、優劣というものがなく、結局先述したように、質の違い・次元の違いでしかないのだと思うことです。
自分の心に必要な縁もあれば、自分の経済に必要な縁もあるといったところなのです。
それは私たちは人間として、現実世界で生きていますので、当然心もありますが、肉体や物質のある世界で生活しているわけですから、心やイメージだけでは生きていけるわけでもないので、いろいろな質の縁はそれぞれ大切なのです。
とはいえ、天縁・地縁はあるものの、中心は人によって生じることが多く、人は感情によって動かされるわけですから、人の気持ちに配慮すること、「心」というものが縁では大切になってくる(結局は人縁が大切になる)のもわかります。
まったく人と関わらずとも、天や地の縁によって何かは与えられるでしょうが、この現実世界では人の縁のほうが動きやすい(もたらされやすい)と言えます。
このことをよく表しているのが、マルセイユタロットの「恋人」カードです。
中には、自分はつきあう人を選ぶと宣言したり、波動が高い人としか縁を結ばないようにするとか述べている人もいますが、一見無駄と思えることの中にとても大切で重要な価値が隠されていたり、低俗で下品だと感じているものの中に、崇高で上質な世界を見ることもあるのです。
世界の二元性と多重性を理解しないと、なかなかその発想には至りませんが、人の縁も同じで、「こんな人との縁は嫌だ」と思っていたところが、その人からつながる大切な縁、あるいはそれを拒否することで逆に出てくる重要な縁(拒否する前には当然、その人との縁が存在します)というものもあります。
とにかく最初から選びすぎていては、その時の自分の価値観(つまり自分の作っている世界)に囚われた狭い範囲でしか縁が生まれません。
もちろん、必要以上にエネルギーを奪われたり、人生の限りある時間を、消耗激しい人とつきあうのは問題です。
しかし、どんな縁が、どんなところでつながっているのかわからない部分もあり、それはマルセイユタロットで言えば、「恋人」カードの天使(キューピッド・クピドー)が知っているもので、その放つ矢によって縁が結ばれていきます。
それは、人間の次元では、苦しい縁だったり、よくわからない縁だったり、何とも思わない縁だったりと、自分ではすばらしいものとは思えないものかもしれませんが、キューピッド次元から見れば、やはり実りある必然とも考えられるものかもしれないのです。
ちなみに、「恋人」カードは、高い次元では「神の家」ともつながっており、神性なる次元への気づき・誘いとして、人の縁を見ることもできます。
さらに言えば、恋人カードには三人の人物が描かれているように、人間たちの行動と選択の意志が、キューピッドを呼ぶことになると考えることもできるのです。
ですから、やはり、じっとしているのではなく、またえり好みをし過ぎることなく、自由に好奇心と関心のもとで、自分が現実世界で行動していくことにより、心や天(魂)とつながるものが見えてくるとも言えるのです。
また反対に、心や魂の縁を求めるだけではなく、地・物質(モノ)、お金などとの縁も大切だと思って、それを求め結んでいくのも、この現実次元に許された楽しい「縁結びの世界」だと言えますので、狭義のスピリチュアル縁ばかりを探すことの視点を変えたほうがよいこともあると理解しましょう。
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