「神の家」に思う積み重ね・継続。
まずお知らせです。
今年初期(3月くらいまでに開始するもの)のタロット講座の予定をお伝えしておきます。
すでに確定していますのは、マルセイユタロット基礎講座ハイクラス、土曜日開催バージョンです。
基礎講座ハイクラスは、マルセイユタロットの基礎を深く学ぶコースで、いちから(まったくマルセイユタロットを知らない状態、あるいは少ししか知らない状態から)タロットを学び、急速にタロットの象徴知識とリーディング技術を高めていくという内容のコースです。(ある程度ご存知の方でも、別の視点が得られると思います)
日程的には来月、2/20から隔週おきに土曜日で行い、5月までの合計6回コースとなるものです。場所は新大阪です。もう少ししましたら、正式に募集開始いたします。
これとは別に毎年春4月開始で定期的に開催している基礎講座も行う可能性があります。その場合は、土日連続ワンセットの3ヶ月(合計6日)か、日曜日中心、または要望があれば平日コースでとなります。
今ならスケジュールを調整できますので、ご希望の方はご連絡ください。
これとは別に、入門コースも来月からで企画しております。こちらは気軽にマルセイユタロットを学ぶというもので、料金もリーズナブル、日程的にもライトなものとなっております。こちらも、後日詳細を発表いたします。
その他、個人で講座を受けたい方も随時承っております。遠方の方には、スカイプでの講座もあります。
講座等、お問い合せはこちらです。(このブログの上のメニューバー「お問い合せ」からでもOKです)
さて、本日の記事です。
マルセイユタロットには、「神の家」というカードがあります。
ほかのタロット、特にウェイト版(ライダー版)を習われた方には、このマルセイユ版の「神の家」、一般的には「塔」と呼ばれるカードの読み方と解釈に戸惑われる人も多いです。
というのも、絵柄からしてまったく違うからです。
確かにどちらの版にも、塔のようなものが描かれていますが、ウェイト版のそれは明らかに稲光のようなものの衝撃で塔が崩れているのに対し、マルセイユ版のものは、稲妻のようなものはあるにせよ、塔は堅固に建っており、崩れている様子は見えません。
ですからその解釈や意味に違いが出るのも、むしろ当然とも言えます。
ということで、絵柄の特徴から見て、マルセイユ版の「塔」、すなわち、「神の家」(カードに書かれてあるフランス語の名前を直訳すると「神の家」となります)は、崩壊というより、建設的、組織的、段階的という印象が出ますし、大アルカナで最終的なカードである「世界」ほどではないにせよ、一種の完成状態(を目指す、に近づいていること)が示唆されます。
ちょうど今は新年1月ということで、こういった「神の家」のイメージを見て思うのは、西川きよしさんではありませんが(笑)、「小さなことからコツコツと」という意外に地味な内容です。
もちろんドカーンとインパクトあることも、「神の家」からは想像されますが、建物(塔)の構造を見ると、ひとつひとつ積み上げて完成させるという印象が、特に一年のスタートであるこの時期には浮かんでくるわけです。
ところで一年というのは、一日の繰り返し、積み重ねにあります。
一日はまた一時間の積み重ね、一時間は一分の、一分は一秒の・・・と細分して行けばいくほど、結局どんな長い時も小さな一瞬、刹那の継続と積み重ねにあると言えます。
時間というのは、本当は流れのようなものはないと言われていますが、私たちの現実認識では、過去・現在・未来という区分で、日に日に継続し、積み重なって時間と歴史が出来上がっています。
言わば、一瞬の創造の連続で「歴史」や「人生」、「積み重なってできた何か」があるのです。
創造ですから、そこに神なる力(宇宙の創造力)が働いていると見ることも、スピリチュアル的には言えます。
ほんのわずな一瞬にも「神」が宿ること、これはまた奇跡の連続であり、時間があると思えるのも、連続した感覚や意識がつなぎとめているからだと考えられます。
そうさせて(感じさせて)いるのは、自分の中にある神なのかもしれません。
さて、時間は一瞬の積み重なりであるのなら、ある意味、時間があると言うのは距離がある(積み重なった長さがある)ということでもありますので、それだけ空間的、あるいは心理的な容積として大きなものが存在していると考えることもできます。
このことが継続するということに意味を持ってきます。
それは毎日の積み重ね、わずかなことでもずっと継続していると、とてつもないパワー(空間に溜められたパワー)を持つということです。
継続は力なり、とよく言われていることですが、「神の家」のカードを見ると、それが実感できます。
興味深いことに、マルセイユタロットには「力」(フランス語でフォルス)という名前のついたカードもありますが、この「力」のカードと「神の家」が、ある関連性をもって描かれているのを知ると、マルセイユタロットのすごさに思い至ります。
マルセイユタロットにおけるリーディングも、特別な能力があったり、直感力にいつも驚異的な冴えがあったりする人は別として、普通は練習し、実践を積み重ねないと上達しません。
それもいきなり高度なものからやっていくより、基本となるものからコツコツと継続してやっていくことで磨かれるように思います。
まさに「神の家」を構築する要素の「レンガ」のひとつひとつが、その「小さなこと」であり、レンガの積み重ねが、「継続した作業や習練」となります。
そうすると、巨大な王冠が「神の家」の絵柄にも現れているように、あなたは成してきたことの王(支配者・完成者)となるのです。
一足飛びに、または安易に特別な境地や技術を手に入れようとすると、危険なこともあります。それがマルセイユ版の「神の家」にも描かれる二人の人物です。
ですが、コツコツとやってきた、積み重ねてきたことは、なかなか壊れることのない、強い意志と実力を蓄えていくのです。
この1月のスタートの時期から、なんでもいいので、毎日できることを必ずやり遂げると決意して、やりきってみましょう。
お勧めは、何かを唱えることですね。書くというのもいいのですが、やはりちょっと面倒で、つい怠けてしまうこともあります。
その点、言うだけなら簡単です。フレーズも短めのものがいいでしょう。マントラなどでもよいのですが、パワーのあもの、自分に勇気や強さを与えてくれるもの、自分に価値を感じさせてくれるものがよく、いわゆるアファーメーション的なものと考えてもOKです。
たいていの人は、毎日鏡を見るはずですから、その時に唱えてみるのもありです。
タロットを持っている人、習った人は、毎日カードを引き、どんなカードが出たか、記しておくとよいです。(別に読む必要はありません)
こうした小さなものでも、コツコツと積み重ね、一年など長期をやり通すことで、自分の中に「神性」の力を発現させることができるのです。
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