社会情勢のマイナス・プラスと見出される意味
2/2に、新型コロナウィルスの記事を書きました。
占い的に見れば、それほど悲惨にはならないと思えるタロットの展開ではありましたが、注意書きしたように、それは対策・対処によって変わってくることも示唆されていたことも付け加えていました。
現状、どうも懸念されていた方向に進み、いよいよ、二次感染、三次・四次感染と思われる人たちも現れ始め、広くウィルスが拡散されているニュアンスが濃厚となってきました。しかし、これはほとんどの人が、世界の情勢、日本政府・行政の対応を見ていれば、予想できたことではないかと思います。
感染者が発見されてきたのも、中国武漢などの渡航関係者、濃厚接触者以外に検査の範囲が拡大してきたからと言え、つまりは、すでにウィルスはかなり前から広まっていて、一般向けに、ただ検査や調査がされていなかっただけということになります。
検査キットの製造問題、不安やバニックを避ける意味合いなどあっての措置だったとは思いますが、正確な情報とその公開、迅速な決断が逆にパニックを抑止すると考えられますから、隠蔽とか下手な忖度、気遣いは、かえって悪手となりかねないと思います。
こうなりますと、私たちも、ウィルス問題が次の段階、フェーズに入ったと認識し、それなりの対応と精神が求められてきます。
ウィルスの拡大と感染の危険ということそのものも、大きな不安と問題ではありますが、日常の活動が抑制され、全体的に引きこもり傾向になってしまうのも、いろいろな意味で問題だと言えます。
しかし、2/2の記事でも書いたように、このようなマイナス面にも、必ず、それに見合うプラス面があると推測することができます。
まず、当然ながらウィルスへの対抗策が医学的にも進まざるを得なくなりますから、医学の進歩、ウィルスと防疫に関する実践的な知識と経験も増え、今後に必ず役立つはずです。仮に、まことしやかにささやかれる生物兵器や人工ウィルス説だとしても、それに対する善なる力の増大・対策も出てくると思います。
また、日本では、熱があっても仕事に出るなど、あまりにも奴隷のような働き方が普通に行われていて、このような労働と環境の常識観念が大きく変化して、覆っていく可能性があるでしょう。私の公務員時代でも、熱が39度もあるのに出勤して、残業までして頑張っていた方がおられました。いくら仕事とは言え、こうなってしまう日本人の心、労働環境・仕組みは非常識ではないでしょうか。
すでに進みつつあった在宅ワーク・テレワークということも、これを機に、最初はやむを得ずの形からであっても、やってみれば案外うまくできてしまい、今後、当たり前になっていくことも予想されます。
あと、生活においても、引きこもりは、悪いことばかりではありません。
仕事が在宅ワークになり、外での活動が控えられるようになると、家での時間が増えることになるでしょう。
ということは、それだけ家族とか自己に向かう人も増えるわけです。ここで家族との関係を見直したり、温め直し、絆を深めたりすることもあるでしょうし、自分自身と向き合い、自己研鑽や自己学習に集中することもできるでしょう。
中には、精神的な学び、霊的なことへの関心に向かう人もいるかもしれません。
そして、一度内に向かった目で、再び外を見れば、これまで普通に思ってきたこと、常識だと疑いもしなかったこと、ただ惰性で毎日流していた日々のことを、違った目で見られるようになるはずです。
マルセイユタロットに流れる教義で言えば、グノーシス(自己の神性の認識)に目覚めるきっかけとなるかしもれません。
これまでは、自分を世界(環境)に合わすことができず、ただ無理にでも合わせる生き方をしてきたかもしれません。またお金とか他人の評価ばかりを気にして、それが自分の価値の重要なものとして思い込まされてきたこともあるでしょう。
しかし、ひとたび、自分の内なるものに向かえば、おかしいのは、常識と思っていた「みんなの」世界のほうで、自分本来は何もおかしくはなく、むしろ、違和感を持っていなかった自分のほうが変であったことに気づくでしょう。
2/2の記事でも少しふれましたが、すでに、皆さんも、このことには気づきはじめていると思います。
人が人として尊重されない世界、これが今の現実(実はずっと続いていた世界観、世界のルール)でもあるのです。
別に陰謀論に加担したり、世界が悪い!とひねくれたり、するのではありません。
言いたいのは、人として本当の自分、人間(いのち・調和)というものを大切にしていくことを主としていくのであれば、こんな今の世界のシステムにはならないだろうということです。
だからと言って、過激な社会運動をしましょうというのでもありません。
一人ひとり、本来の自分に戻る機会が、このような危機的なことで、実はやってきているのだということです。
日本の場合、本当はあの東日本大震災と原発事故の際に、大きく転換する必要がありました。
その可能性はかなりあったと思いますし、それだけの犠牲があった危機と事件でした。
その犠牲を、私たちは、再び、真に思い起こす必要があります。新型コロナウィルスで犠牲になる人を少なくするためにもです。
犠牲による変革は、古くからの宗教的な型です。
昨年、新海誠氏のアニメ映画「天気の子」が公開されましたが、新海氏の意図かどうかはわかりませんが、犠牲によって望むことや変革を期待する精神構造からの転換、一人一人の自らの気づきによる次元の上昇・ステージへの移行が示されていたように感じました。
あれも、長期の尋常ではない雨降りという、“異常な事態”を設定にしていたものです。
今回の新型コロナウィルスのことも、霊的にはやはり、何かの示唆であるように思います。
ちなみに、コロナという名前はウィルスの形が王冠とか太陽のコロナみたいなものなので名づけられたと言われますが、太陽は自己の本質を示すとされ、ひとつの時代とバージョンの象徴でもあります。(太陽系という、ひとつの世界の象徴にもなる)
マルセイユタロットでは「太陽」のカードは、アルカナナンバー19であり、奇しくも、今回の新型コロナウィルスは、2019年から発生流行したということで、COVID-19という名前になり、19の数が当てられています。これは常識的には単なる偶然でしょうが、見えない世界、霊的な示唆としては、何か意味があるのかもしれません。
しばらく事態が落ち着くまでは、大変だとは思いますが、だからこそ、内に向かう時間で、皆さん、何か重要なことを思い出していただければと思いますし、社会がよい意味で変わっていくきっかけになってほしいものです。
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