「力」と」世界」、言葉の関係
今日、浮かんできたのも「力」のカードのことであり、それについて記事にしようとか思っていたのですが、すでに三年前に書いていたようなので、その記事を再アップします。
それでも、ただ再アップするだけでは面白くありませんので、ちょっとこの記事に付け加えたいと思います。
少々引用が長くなって恐縮ですが、この記事で、
『もともと、「自分はできる存在だ」「私にはその力がある」と思って取り組むのと、「自分は何もできない」「自分には力がない」と思ってやるのとでは、きっと、最初から達成力に違いが出てくるものだと想像できます。あなたの自我意識が認識できていない、もっとすごい力、内なる可能性が、あなたにはあるのです。それはあなたが自分にはない、できない、ダメだとしている(そう信じ、決めている)から見えない(発現しない)だけで、そこ(自分)にあるのです。「力」のカードのように、見えないエネルギーをライオンとして実体化、視覚化することで、その力も実感し、それをコントロールすることにもつながります。自分の力、フォースを信じた時、それは現れるのです。』
と書いている部分があります。
ここは言葉の使い方にも大きく関係することだと思います。力がたとえあっても、その使い方次第で、正義にも悪にもなるからです。その鍵のひとつが「言葉」だと言えます。
「力」のカードのライオンは、口を開けており、そして「世界」のカードにもライオンがいて、こちらは口を閉じています。その象徴の詳細については、ここでは述べませんが、二匹が対になっているのは明らかです。
「力」と「世界」のカードを並べて、「世界」側から「力」を見ると、文字通り、「世界」は「力」(の扱い)による、「力」の影響があるという読み方ができます。逆に言えば、まさしく、「力」が「世界」をつくるわけです。
両カードは、ともにローマ数字の「1」を持ち、始まりが強調されますが、ある象徴によって終わりも示唆されます。
「言葉」というものをカードのライオンの絵に関係づけますと、口を開けるということは、言葉(音)を発することを意味し、口が閉じられることは、言葉を受けとる、言葉の意味を噛みしめている、発した言葉の結果を見ている(受け取っている)と言ってもよいかもしれません。
ということは、すでに述べたように、言葉の使い方次第で、(自分の)世界は変わるということです。
最初からダメだ、できない、どうせ自分なんて・・・と否定やネガティブな言葉を発していれば、その言葉はそのまま世界をつくる(その通りの世界をつくろうと働く)ことになります。(実際に口に言うだけではなく、心でそう発することも同じでしょう)
聖書ではありませんが、まさに「はじめに言葉ありき」です。
ですが、人間、へこんだり、メンタルが弱くなったりして、そういう言葉を発することは、結構、誰にでもあります。
そこで、口を閉じている「世界」のライオンです。
こちらは口を開けていないので、言い直しができると考えます。心の中で、さっき(力のライオンが)発した言葉をキャンセルし、仕切り直しの準備をしていると見ます。また、「世界」のライオン側には、天使など、ほかの存在も周囲にいます。
ですから、自分が気弱な言葉を発そうとしても、ほかの存在たちが応援してくれて、思い直しもできることが考えられます。
世界はあなたが創造し、あなたはその力を持ちますが、だからと言って、あなた一人によって完成するわけではないと、「世界」のカードが示しています。
捨てる神あれば拾う神ありです。
とは言え、大元であるあなた自身が、自分の力(言葉によって変えられる力でもあります)を、いい意味で創造的に使っていかないと、あなたの世界は闇に閉ざされることになります。
グノーシス神話では、光が闇側の勢力に取り込まれて、その光を救出するというストーリーから始まります。あなた自身が動けなくても、きっと救援部隊はやってきます。しかし、あなた自身にも救いを求めて、自分が光であることを思い出す必要があるのです。
それが言葉の使い方にも関係するという話なのです。
コメントを残す