スタンドアローンコンプレックス
今日はふと、「スタンドアローンコンプレックス」という言葉を思い出しました。
この言葉と言いますか、概念は、(またしてもアニメネタですが…)、攻殻機動隊(士郎正宗氏の漫画が原作のアニメ)に登場するものです。
この概念は実はとても難しく、上記アニメ作品の中でも、見た人によって解釈が色々とあるようで・・・私も説明しづらいです。
ですから、ここでは、攻殻機動隊とは切り離して、私の別の勝手な意味に置き換えて、スピリチュアル的に述べたいと思います。
スタンドアローンコンプレックス、直訳すると「孤立孤独複合体」というようなことになるかもしれませんが、「コンプレックス」の部分を、心理的に使う意味のコンプレックス、感情の複合、複雑な感情状態、つまりは劣等感とか抑圧された欲望などとして取ってしまうと、また違って来るので、とりあえず、今回は単純にコンプレックスは「複合(体)」という意味で見ます。
マルセイユタロットで、人類の霊的な進化や成長を考えていくと、私たちは、やがて複合体的な生命へと変容していくのではないかと想像できます。
しかし、その前に、一人一人が独立意識を持ち、心理的には自我の完成(個性の完成)という状態を全員が獲得しないと、それは難しいのではないかという気もしています。
ともあれ、一人一人がよい意味で孤立し、言い換えれば真の意味で独立(自立)し(他者に依存するような未熟な状態ではなく)、そのうえでネットワーク的に全員がつながるような意識になれば、まさにひとつの巨大な生命としての複合体となり、新たな進化を遂げることになるのではないかと考えるわけです。
この過程において、独立意識、自立状態が必須条件であると思うのは、もし、まだ未成熟な依存性を持つ人間であると、ネットワークがつながったとしても、誰か強烈な個性を持った者の意識によって乗っ取られたり、洗脳されたりして、いいように使われてしまう危険性があるからです。
また、反対に言えば、カリスマ的な人や、力を持った人に頼り過ぎ、依存して、自らを犠牲に捧げてしまうようなこともあり得るかもしれません。
そうなると、ネットワークは単なる支配の道具、あるいは混沌の弱肉強食の世界に逆戻りという感じになるでしょう。
肉体意識、物質意識がまだ強くある今のような三次元的認識が中心であるならば、ネットワークがあっても、肉体と物質にフォーカスすれば、その亜空間のようなネット社会的洗脳から逃れることもまだできるかもしれません。(まあ、もうすでに難しくなってきていますが…)
しかし、肉体意識が希薄になり、精神の状態のほうがメインの体(初期の霊的な体みたいなもの)にシフトし始めると、いわば見えない世界のほうが実存性を持ち、思いの世界が実質的に力と影響を持つことになり(形のような力を持つ)、そのため、ネットワークで形成される世界の中で、誰かの強力な意思につかまってしまうと、なかなか抜け出すことができなくなってしまうおそれを感じます。
要するに、意思や意識の力をコントロールできないままでは、誰かを支配したり、反対に操られたりすることが容易にできてしまう世界となるのです。
よって、一人一人の成熟性、独立(自立)性、コントロール力の完成が必要であり、そのうえで全員でつながり合うことができれば、個性を活かしあい、助け合い、協力し合い、言ってみれば、ひとつの巨大なコンピューターがネットワークによつてできあがるわけで、情報処理、解決能力は想像を絶するレベルに至ると考えられます。(これもアニメネタですが、「とある科学の電磁砲(レールガン)」でのシスターズのネットワークを利用する、一方通行アクセラレータさんみたいなものです(笑))
しかし、だからと言って、一人一人がコンピューターの歯車、機械の一部、ロボット化するわけではなく、きちんと固有の意思も持ち、自分の希望を叶えるのには、その他全員の力も簡単に援用することができる社会(世界)という感じです。
まさに、一人はみんなのため、みんなは一人のためを体現する世界と言えます。
これが実現するには、自分と他人が本当の意味で理解し合えるレベルに達していないと、低次の自我、いわゆるエゴによって、バラバラなまま、自分勝手に動いてしまうことになり、とてもネットワークを活かせる状況にはならないでしょう。
ということで、いきなりワンネスとか、統合とかいう前に、自分自身が真に独立・自立していく状態を作り上げる必要があるのです。
見かけは「分離」でもあるので、たぶんスピ系の人には嫌がれる言葉ではありますが、私自身は分離(の自覚と本当の個別理解)こそ統合の前段階だと考えています。
それと同時に、協力し合わないとやっていけないのでは、という意識の醸成、気づきも重要だと思っています。
個人ではなく、全体性から見る意識・視点といいますか。
しかしこれも未成熟のまま全体から見ようとすると、やれ全体主義だとか共産主義だとかで、旧来の管理システム的な発想、さらにはその延長の世界統一政府、ワンオーダーの世界みたいなものになってしまいますので、結局、一人一人の独立・孤立・自立・個性の完成(そのためには調整浄化も必要)が重要だと言えます。
余談ですが、そういえば、攻殻機動隊のアニメでは、「笑い男」の話で、確かワクチンの利権に関わるものがあった気がしますが、なんだか、今の世の中とリンクしているところもあるように思いますね。(断っておきますが、私は陰謀論者のようなワクチン絶対反対派ではないですよ、また全面的・無批判にワクチンを許容しているものでもないですが)
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