マルセイユタロットの簡単なシンボル活用

マルセイユタロットの使い道は様々にあります。

一般的には、タロットは占いの道具だと思われていて、実際に、たぶん今でも一番使われているのは、占いでの場面でしょう。

しかし、だいぶんそれ以外の活用法も広まりつつあり、私に限らず、たくさんの人が、タロットの、占いではない使い方の啓蒙をされている効果が出てきているように思います。

さて、そうした占いではない使い方の中で、とても簡単ですが、意外にも神秘的な側面もあるものをご紹介いたします。

それは、マルセイユタロットをシンボルとして活用するというものです。

タロットは象徴ツールですので、象徴=シンボルと解釈すれば、今さらながらの話で、タロットはいつでもシンボルとして活用されていると言えなくもないのですが、ここでいうシンボルとは、イコール象徴というのとは少しニュアンスが違います。

皆さんも何となく感じてはいるかもしれませんが、象徴という言葉とシンボルという言葉とでは、微妙に何か異なる気がすると思います。

それは翻訳とか言語学的な見地で言っているのではなく、まさに生で使う言葉の感覚としてのものです。

“シンボル”と私たちが言う時、それはサイン・記号のようなものも含まれているように感じますし、シンボルという言葉自体、何か呪文を唱えているような趣きもあります。メルヘン的に言えば、魔法的な効果とでも言いましょうか。

このようなシンボル的感覚をもとに、マルセイユタロットの、特に大アルカナカードを何かのシンボルとして使う(無意識のシンボル化)という方法があります。

やり方は簡単です。

●マルセイユタロットの大アルカナカード一枚を、常に目につくところに置いておく。

これだけです。

願望実現とか、何か特定の成し遂げたい希望を叶えたいという時に使うシンボル的な方法もあるのですが、今回のは、そうしたものではなく、ただ気になるカードをシンボルとして置いておくという単純な方法です。

気になるカードが特にない場合、あるいは迷う場合は、シャッフルして選ぶという方法でもよいです。

シンボルは、本当は「象徴」ですから、何かしらの意味をカードにシンボライズするわけですが、今紹介しているのは逆の方法で、カードによって、自分の中の何かがシンボライズされていくというものになります。

仮に目標達成ということがテーマだったとしても、目標をカードに託す(表す)という方向性とは逆で、自分の中からカードによって目標が生まれて来るというような感じになります。

カードを飾っておく期間は個人それぞれで違いますので、長い人もいれば短い人もいます。

最初は何も起こらないでしょうが、いずれ、何らかの気づきとか変化が現れます。

しかしそれでも、その内容がカードからもたらされたとは気づきにくいものかもしれません。

また、人によっては些細なことのケースもありますし、反対に大きな変化ということもあるでしょう。精神への影響もあれば、現実に目に見える形で変わってくるという場合もあります。

まあ、たいていは気づきにくいようなことが多いです。

それでも、ふとした時に、「そうか、このカード(置いていたカード)と関係していたのか」と悟る瞬間がやってきます。

一言で言えば、マルセイユタロットの「女帝」のようなもので、自らの中から創造されてくるわけです。

そのカードと関係した内なる創造が、カードでシンボライズされることによって起きるのです。

何が出るのかはお楽しみというところでしょうか。(笑)

興味のある人は簡単ですので、やってみてください。

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