タロットの使い方
買い占めに見る「世界」
昨日は「世界」のカードについて、文字通り世界(ワールド・国際)的な視点での話をからめてご説明いたしました。
今日も別のアプローチで「世界」のカードに関連する話になります。
ところで、今物資が不足という憶測が流れたり、困っている知人・親類などに物を送ろうとしたりして、各地で買い占めが起こっているようですね。
実際、私の住んでいる関西ですら、近くのスーパーで米や電池、水などが陳列棚から消えているということもありました。
そのことで、腹を立てる人もいるでしょうし、また今まで何とも思っていなかった人でも不安を感じて、自分も確保に回るという人もいらっしゃるでしょう。
ただ全体としてはよくない傾向と判断されつつあり、次第に落ち着いた情況になると考えられます。
このことに限らず、非被災地であってもイベントやレジャーなどを不謹慎だと自粛する向きもあれば、反対に、「いや、通常の生活ができている私たちこそ経済を回していかねばならない」と言って、今まで以上の消費活動を呼びかける方もいます。
私はこれらこそがカードでいうところの「世界」だと思います。
つまり、いろいろな人・意見・動きがあるのが「世界」だということです。一言でいえばバラエティさです。
ひとつのことに対して同意もあれば批判もあり、またひとつだけではなく、様々な意見・考え方があり、そのどれにも賛成・反対・無関心など何層にも多重に重なっているわけです。
カードの「世界」は完全ということを表しますが、これはいいも悪いもすべてがある状態だととらえます。
そして、いい悪いというのは、各人や集団、それぞれの枠組みや見方によっての判断で生じるものです。もともとはすべて「ある」のです。
この「すべてある」ものの中を、ある視点や枠でとらえようとすると、偏って見えてくるというわけです。また偏った行動になることもあるでしょう。
わかりやすくたとえると、「円」として世界を考えてみるということです。
大きな円の中にすべてがあり、思いや想念によって、円の中に「自分」「地域」「国」というような枠組を入れることによって、円の中で色の配分のようなバランスがいろいろな形で変化していくと想像するとよいと思います。
円の中ではカオス(混沌)が起こってはいますが、全体の円としては完全であり、同じなのです。
結局は個人個人の見方・とらえ方が集まって全体の円の中の仕組みも変化するので、あなた自身、私自身というものが大切になってくるのです。
ここから買い占めの個々の具体策にもつながってきいますが、それは次回にて。
人を癒す、「お話」すること。
火曜日の京都新聞文化センター 、そして本日木曜日はよみうり文化センター神戸 にてのマルセイユタロット1日体験講座でした。
このような時ですから、今の日本のことなどのことをタロットをまじえてお話させていただきました。
そして「体験」ですので、全員にタロットを引いてもらい、個人的なこと全体的なこと、それぞれが気になっていることについて考察してもらいました。
それから、私自身が主催している直近のタロット講座を行って感じたことは、やはりコミュニケーションの大切さです。
今のような情況では、心痛むことばかりが耳に目に入ってきます。
またそういうことを忘れようと町に出れば、被害の受けていない地域では、何事もなかったかのように表面的には普通の、楽しそうに見える人々の生活が映ります。
そのことに罪悪感を抱いたり、これでいいのだろうか、いったいこれからどうなるのだろうか・・・と考えたりして、余計に困惑している方もいらっしゃるでしょう。
そして家にいても外に出ても、落ち着かない気分で日々が過ぎていくことになります。
こうした状態のまま、一人で気持ちを押し込めていては、メンタル的な健康のうえではまずいことになります。
そして皆さん、あまり気がついていないかもしれませんが、この季節自体、非常に情緒が不安定になりがちなのです。
さらにもともと3月から4月は転勤や入社、卒業・入学と日本では異動、切替の時期で、誰しもが慌ただしく落ち着かなくなる時です。
ここに当たって、さらに災害のことがからむと、もはや誰でも心にダメージを受けやすくなっている状態だといえます。
あなただけが特別ではないので、気が滅入る、不安がいつも以上に募るということは当たり前だと安心できる分、反対に、それだけ今年の今の時分はちょっと心が重くなるので注意が必要だとも考えられます。
そこで、まず一人で何事も処理しようとせず、(これは物事や気持ちのこと両面を言っています)人に任せることは任せ、特に気持ちの部分では人と話をすることです。
それも直接会って話するのがよいでしょう。安心感が違うからです。
お互い、いや数人の親しい人、友人たちと食事をしながらでも、不安な気持ち、心が傷んでいること、悲しいこと・・・何でも共有して打ち明けあうとよいです。
みんな同じなんだと気がつきますし、一人ではないということも実感できて、心強くなります。
何より、話すことは「離す」ことに通じ、もやもやした気持ちを手放すことができます。
カモワン版マルセイユタロットではコミュニケーションを表すカードはいろいろとありますが、典型的なのは「恋人」カードや「審判」、「太陽」などのカードです。
けれども、今回お話しているようなことは、「星」や「節制」が意味していることもあります。
このふたつのカードの人物は、ともに壺を両手に持ち、「星」は壺の水を流し(離している)、「節制」は水を二つの壺の間で混ぜ合わせ(交流させ)ています。
すなわち、会話をすることで気持ちを和ませ、ネガティブなものを流し、温かいものを交流しあっていると言えましょう。
先に「会話とともに食事をするといい」と言ったのは、単純に食べ物からエネルギーを入れられるということと、食事をすることで共有意識が高まるからです。物質を介すると安定性や確実性を持つのです。
ついでに飲み物もあるとよいでしょう。これは交わりの象徴であり、だから宴会では酒が出たりします。
実は食事以外でも連帯感を増すものがあります。それはタロットです。
同じタロットを学んでいる(学んだ)仲間同士がタロットをもとに話をすると、非常に気持ちのうえでつながりや安心感を得ることができます・
それは自分の問題がほかの人と奥底で共有しており、一人の問題を見つめることで、ほかの人の問題も解決につながることがあるからであり、タロットの象徴性を通じた全体の統合へと向かうからです。
簡単にいえば、自分もあの人もタロットを通してつながっていることが実感できるということでしょうか。
そんなに難しく考えなくても、心を映し出すタロットによって自分の話をしやすくなり、その分「離す(話す)」ことができて気持ちが楽になるということです。
ともあれ、一人もんもんとして心の健康に注意信号がともっていた人も、こうして人とのコミュニケーションによって回復していくことが可能になるのです。
皆さん、大いに会話をしてみしまょう。
ちなにみタロットを交えたお話ができるタロットの体験会 が、大阪で3/27(日)にあります。あと1名様のみ枠がありますので、タロットを見て話をしてみたい方、気持ちを整理したい方は是非お越しくださいませ。
ブログ止めたくなくなるかも? ブログ活用法
ブログ記事シリーズ(笑)最後です。(第一回目はこちら。第二回目はこちら)
今度は別にビジネスを志向しているわけでもなく、ただ何となく趣味でブログを開設してしまいました。。。という人向けの内容です。
考えてみれば、「何となく」タイプの人が一番ブログを止めたくなる危険度が高いと言えますよね。
始まり自体が何となくですから、何となく面倒になり、何となく記事を更新しなくなり、何となく放置・・・ということで、止めたくなるというより、自然にそうなってしまうという感じでしょうか。
でも、ブログも使いようだと思うのです。必ずしも皆さんに公開する必要もなければ、宣伝や日記である必然性もないのです。
ではタロットから得られたアイデアをもとに、私から「止めたくなくなるブログの使い方」を提示してみしまょう。
●タロット学習者用
タロットを勉強している人にとっては、タロットに関する気づき帳、自分のタロット辞典、特定メンバーとの交流の場として利用する方法が考えられます。
これは以前にも、スマートフォンや携帯を利用した「タロットメモ作成」的な方法をお伝えしたことがありますが、これをブログでもやってみるのですね。
カテゴリーをタロットの名前別にして、その関連する事項を書いておくと、あとあとにも便利です。
人に見せるというより、自分の記憶補助用みたいなものといえますが、公開しておくと誰かからコメントももらえて、有意義かもしれません。
もうひとつは、リーディング練習に使うというものです。アメブロならば、ほかの知り合いのタロット学習者にもアメブロを開設してもらって、自分のアメンバーになってもらいます。
それで自分がリーディングしたものを記事にしてアメンバー限定にし、リーディングの意見をアメンバーの人たちからコメントしてもらうのです。これならば、他の人に見られることなく、仲間で研鑽しあうこともできるでしょう。
●一般の方用
やりたいこと、行きたいことろ、会いたい人、食べたいもの、着たいもの、身につけたいもの・・・など、人には希望や目標、いやもっというと、欲求・欲望みたいなものがあると思います。
それも、身近で、これなら手に入る、できそう、行けるというような実現可能そうなものをイメージして、だいたいの目安、たとえば「4月10日までに○○(みたいな)所にに行く」「△△をやってみる」というようなことを記事で書きます。
で、しばらく放置しておいてもいいのですが(苦笑)、その時期が近づくと、実際に行ったかどうか、やれたかどうか、どれだけ目標や欲求充足に近づいたかを記事として書くというものです。
たとえば、「あのケーキ屋さんがおいしいと聞いた。○日までに行って食べてみると決意する」と数行の記事を書き、その時期が来たら、実際行ったのか、行けずに別のケーキ屋さんにしたのか、そもそもケーキのこと自体忘れてしまったのかなど書くわけです。
ひとつの具体的な目標・設定がありますので、それに対してどうしたのか、どうなったのか、どう思ったのかというようなことは思い浮かべやすく、記事のネタとしても書きやすいのです。
先のケーキ屋さんの例でも、たとえ目的のケーキ屋さんに行かなかったとしても、「そういえば私のお薦めするケーキは・・・」などとケーキをテーマにした記事がとりあえずは書けるかもしれません。
で、ここからがいいところなのですが、段々とこれを続けていると、たぶん単なる欲求・欲望レベルのものに対しての目標実現は自分でも面白くなくなってくるでしょう。(身近な発見、自分の意外なこだわりがわかって逆に面白くなる場合もありますが)
するとブログ停止の危機にもなりますが、ここでちょっとふんばり、もっと高い目標、夢ある目標、自分をいい意味で変えていくための有意義な目的を設定するようにしていくのです。
まあ、普通の欲求レベルのものに、そうしたものをはさんでいくのもよいというくらいの感覚が最初はいいでしょう。
いずれにしても、このやり方を続けていくと、自分が何を求め、何に気持ちよさや楽しみを思っているのかもわかってくると思います。
これは結局のところ、ブログを使った自己洞察の方法の一つなのですね。
ここに挙げた例はほんの一例です。
ブログは使い用です。カモワン版マルセイユタロットでいえば「手品師」の道具であり、これを「世界」の四つの生き物にすることもできるのです。
ブログ記事をタロットで発想する。
昨日の続き の記事になります。
前回はブログの記事のネタが思いつかず、ブログを止めたくなる人に対して、タロットを使うと、タロットの絵柄や意味のイメージから発想を得ることができますよ、ということをお伝えしました。
反対に、自分の思っていることを整理して、一般の人にもわかるように置き換えることができますよともお話しました。
それで、そのひとつの具体例を出したいと思います。
たとえばあなたがコーチングをされている人だとしましょう。そしてタロットを学び、手にしたとします。
さて今日はブログにどのテーマで書こうかと思った時、一枚タロットを引いてみます。
そこで「運命の輪」というカードが出ました。「運命の輪」は、そのまま人の運勢や運気・流れということも象徴しますが、時間やタイミングといったことも表します。
くるくると輪が回っている絵柄・・・そうしたものを見ているうちに、「そうだ、時間管理で困っている人のコーチングの話をしよう」「チャンスが来ているのに、それに気がつかない人に対してのコーチングすることをお伝えしよう」
という具合に、そのカードに関連する思いつき・発想が出てくるわけです。少なくとも、何もない時より、呼び水としては効果的だと言えるでしょう。
これとは逆に、自分が経験したこと、体験したことをタロットを使って普遍的なものにすることもできます。
たとえば、あなたは「今日、友人と気まずくなった」ということがあったとします。
「このことをイメージできるのは、タロットでは何になるのだろう」と思ってタロットカードを見ます。
そうすると、あなたには「太陽」というカードがひっかかり、その絵柄から(「太陽」には二人の裸の人間が、手を取り合っている姿が描かれています)、「人間近づきすぎても、まずいことがあるのかな」という思いに至ることになりました。
そして、「そういうことは誰にでもあるのかもしれない・・・」「そうだ!人間関係の距離の置き方について考えてみよう」「記事にして、みんなに聞いてみてもいいかもしれない」と、次第に一般的な観点へと拡大していき、ブログに書きやすい内容へと変容するのです。
この一連の作業を何もないことろから始めるのは大変です。でもタロットがあれば気づきは早くなるのです。
タロットは78枚のカードがありますし、もっとつきつめて22枚の重要なカードに絞ることもできます。その22枚でも、あらゆることを象徴させることができます。
ということは、ほぼ毎日記事を書いて行くにしても、22枚もあれば約一ヶ月はカード一枚一枚からのアイデアを得ることができますし、78枚を駆使すれば、2ヶ月半は一枚ずつのネタが出させることになります。
もちろん一枚のカード中にもたくさんの象徴が詰まっていますので、もっと複雑なこともできます。
さらに一枚だけではなく、複数のカードを組み合わせることで、非常に多くの考えや発想が出ることも予想されます。
そうこうしているうちに、いつの間にかタロットにも詳しくなってきますし、自分のこれまで見てきた世界(観)を、タロットの象徴によって再統合していくことができます。
世界が統合されていくということは、物事の整理がつき、世の中への働きかけがダイレクトにしやすくなり、現実も変えやすくなるということを意味します。
このようなタロットの活用法もあるのです。
ちょっと長くなってしまい、予告していた「日記的にブログ書くことでの効果」について書けませんでしたので、それについてはまた次回にさせていただきたいと思います。
まだ続くのかよ・・・ですが(苦笑)。
ブログを止めたくなること、ありませんか?
ブログって、最初のほうは単に個人的な日記だったはずなんですが、今やビジネス的な活用をされることが多くなりましたよね。
でも、いざ書いていくとなると、最初の勢いはどこへやら、だんだんと何を書いていいのかわからなくなってきて面倒になり、気がつけば更新も止まり、放置状態になってしまうことがあります。
またそこまで行かずとも、「いつも何書こう?」と本当に毎回悩まれている方もいらっしゃるでしょう。
記事が書けない→ブログに魅力がない→人やお客様の反応がないということで、「もうブログなんてやだ!」と止めたくなった人もいらっしゃるかもしれません。
私も毎日書いていますが、時には泊まりの出張講義も入ったりして、書きためておかなくてはならないと場合も出ます。こんな時はさすがに「何書こうかな~」となることもあります。
ですが、私にはタロットがありますので、すぐ記事が思いつかない時は、まずタロットを見ます。実際にその日のネタは何がいいのかと、タロットを引くこともあります。
このようにタロットを使いますと、必ず何かの書きたい内容のイメージや、ネタ、ストーリーが出て来るのです。まさに困った時のタロット頼り(笑)です。
ということで、これまでのところ、「書く」には困らずに来ています。
これには私が書くことが好きということもあるのかもしれませんが、それを差し引いても、タロットからの刺激と恩恵は計り知れません。
「あなたはタロットのことを書けばいいので、タロット使えばいいのはわかりますよ、でも私は分野が違うんですよ」と言われる方もいらっしゃるでしょう。
でもですね、タロットはあらゆる事柄を象徴させることができるのです。その絵柄は無意味に描かれているわけではありません。
誰もが思う心の鋳型・元型・パターンを基本として描いているので、タロットを見てあなたが感じたことは、あなたの個別的なことではあるのですが、大げさにいえば人類に共通しているところもあるのです。
ですから、人間が考えたり、思ったりする事柄はタロットの中にあると言え、あなたにも当てはまったことは、ほかの誰かにも象徴として当てはまるのです。
あなたが何も思い浮かばない時は、さきほど(個別から大きなものへ)とは逆のベクトルとなり、人類共通の普遍的なタロットの象徴からあなたの個別的な体験へと思い起こすことができ、何でもないことが意味あるものへと変化していくことになるのです。
また、タロットは世の中のことを極めてわかりやすく整理する道具にもなります。ということは、今日あなたに起こったこと、あるいは日本や世界で起こっていることも、タロットに当てはめ、整理することができます。
それはタロットカード一枚で表されるだけではなく、ほかのカードとの関連・組み合わせを見ることで、新しい発想や自分なりの気づきとして落とし込むこともできるのです。
これは言い方を換えれば、人に伝えやすくなるということです。つまり、ブログに書きやすくなるのですね。
ほかにも、タロットカードを人間のように擬人化して扱っていくと、まるで舞台に登場する役者のようにも見えてきます。
これをある展開のもとに並べていくと、まさにひとつの物語が形成されるのです。ここから話を発想したり、組み立てたりすることもできます。(過去の記事で、実際に私は創作した物語をいくつか書いています)
タロットを学ぶということは、自分の中と世の中にあるアイデア・考え(それはまだ実際に現れていないものさえある)を引き出し、さらに整理してまとめやすくする方法を学ぶということでもあります。
自分の専門の分野においても、タロットの象徴とリンクさせると、面白いようにアイデアを得て、それをアウトプットてきるようになってきます。
自分の専門の中にいるからこそ、見えにくくなっていることもあり、そのためにブログの記事が書けないということもあるのです。
ブログ記事のネタに困り、ブログを止めようと思っている、特に自営の方、タロットを使ってブログを再生させてみることを考えてみませんか。
この話はまだ少し補足したいところがあります。
またビジネス志向ではない、一般の日記的なブログを書く人のためになることも併せてお話したいと思っていますので、続きは明日夜の記事をご覧ください。