講座内容

マルセイユタロットを習うと・・・

さて、今日はあまり難しいことは書かず、「いったい、マルセイユタロットを学習すると、どんなことになるのか」ということをシンプルに書いてみたいと思います。


まず、今私の行っているマルセイユタロット講座は大きくわけて3種類あります。


●カルチャーセンターの講座

●基礎コース

●発展コース


それぞれ簡単に言いますと、入門、基礎、発展(プロリーダー養成)的な内容で、まさにほとんど講座の名前の通りです。(^_^;) 詳しくはこのブログの上にありますメニューボタン「サービス内容」をクリックしてみください。

 

このうち、カルチャーではまずタロットになじんでもらうこと、さらには実はタロットは占いだけではなく、自分を見つめ向上させることに使えるのだということを知ってもらうことがメインとなります。


もちろんその結果として、リーディングや占いの入門的なことができるようになります。


そしてこの段階でもっとも大切なのは、普段あまり意識したことがないことを意識してみるということなのです。


それはつまるところ、自己洞察ということになります。ところが、自分を見つめることは他人を知ることにつながり、さらには世界や宇宙(ちょっと壮大ですが・・・)を知っていくことに関わってくるのです。


そうした思考方法や見つめ方を改めて感じ、知るのです。そうするとどうなるかと言えば、まずほとんどの人が「自分の内」に向かいますので、新たな自己の発見があります。


それだけではなく、なぜ自分がこのように感じたり、思ったりしているのかということの理由(理屈に近いですが)が、タロットを通じて直観的かつ論理的にもわかるようになります。


人は未知なもの、整理がつかないことに対しては不安や恐れを抱き、気持ち悪さも感じます。


タロットの作業は、内なる自分(これは外とつながっています)を、タロットの象徴と「絵」で取り出し、まさに実像(絵)として目の前にはっきりと確認することになりますので、それによって目に見えなかった得体の知れないもの(心)は整理されて、腑に落ちるようになるのです。


従って、たいていの人は気づきとともに、何か最初の頃よりも心の落ち着きを感じるようになります。


基礎講座の場合はさらに深くなり、知識的にも多くなりますので、自分の整理のための棚卸しがもっと大きく始まり、最初のあたりは大変なこともありますが、最終的にはかなりすっきりして穏やかになり、その分、実際的(現実的)な影響も大きくなります。(決断できたり、変わったりするということです)


つまりは分析と葛藤を繰り返し、一時的には混乱することはあっても、その整理がタロットによって行われるので、自分にとって世界がわかりやすく再構成されていくわけです。


もちろん問題や悩みはそれからも起こりますが、少なくとも象徴整理ツールとしてマルセイユタロットを知ったあとでは、確実に意識は前よりも進み、体験や経験を昇華・蓄積・意味づけしていくことはやりやすくなっているでしょう。


それでも、タロットを学んでさらに悩みが大きくなることもあります。しかしそれは以前の悩みとは次元の違うもので、新しいあなたにふさわしい課題として起こってくるものです。


おそらく以前のあなたはただ迷うだけだったかもしれませんが、タロットを知った今のあなたは好奇心に満ちて、もっと知りたい、もっと学びたいと思い、自分で問題を解決することに積極的に取り組む姿勢となっているでしょう。


その結果、また一段とあなた自身の成長が加速することになるのです。


またタロットの仲間も得て、自分や相手が困った時・悩んだ時にもサポートしあえる喜びにも巡りあえます。それは年齢や性別などを越えて、通常の友人関係とはまたひと味違ったものになります。(これを私は趣縁と称しています)


このように、マルセイユタロットを学べば得るものは大きなものがあるのです。


なお普段は私は関西で活動しておりますが、今夏、8月下旬スタートを目処に、関東・東京の皆さんにもそれがお伝えできたらと基礎講座を計画しております。またこちらでも詳細を発表いたします。


よみうり文化センターでの体験会にて。

基本、このブログは1日おきの更新に変更しましたが、何かイベントがあったり、告知したいことがあったり、お伝えしたいことが起きたりした時は連続となることもあります。


ということで今日は昨日からの連続になります。


昨日(3/1)は「よみうり新聞文化センター神戸」でのマルセイユタロット体験会でした。


よみうりの講座では冬場(1-3月)は開講しておりませんでしたので、久しぶりです。


今回の体験会では遠くからお越しいただいたり、今までの講座受講生からのご紹介からであったり、昔の仲間がご友人とともにいらっしゃたりとサプライズがたくさんありました。


参加していただいた皆様、まことにありがとうございました。


体験会では、まず一般的なタロットのイメージ・印象をお聞きしています。すると、恐いカードとか、当たりすぎる・・・とか何か恐れをもって答えられる方が結構いらしゃいます。


ただ実際にマルセイユタロットを見ていただくと、恐い(という絵柄)の印象はなくなるようです。それもそのはず、マルセイユタロットはほとんどのカードが、誰が見てもわかりやすいようなシンプルな絵柄でできており、一般的に「恐い」と感じるものは「13」を除くとないと思います。


絵柄がシンプルで恐くないのももちろん理由がありますが、それについては体験会でも講座の最初でも語っています。


それからタロットの「当たる」「当たりすぎる」という感想ですが、これは多分に主観的なものがあります。


実はタロットに限らず、ほとんどの占いは当たるのです。しかし占い師の解釈や説明、相談者の受け取り方・印象によってはずれていると感じる部分に焦点が来てしまうので、当たるとは感じられなくなります。


一応お断りしておくと、この「当たる」ということは象徴として当たっているということを述べています。


象徴ですから具体的・個別的というより抽象的なので、そこからどうとでも解釈できるということも、ある意味できます。


その結果、個別的なことを類推することができれば、すごく当たったと感じますし、逆に象徴からの想像した具体性がはずれることもありますので、その場合はまさに「大はずれ」と感じます。


とはいえ、占いの蓄積や経験、そしてもともと占い師の持つ特殊な感性(霊感的なもの)によって、実際にものすごく当たる、当てる状況や人が存在するのも確かです。これはまた別物だと思ってもいいでしょう。


話を戻しますが、タロットが当たっていると感じるのは、絵柄に象徴があるからです。


単なるコインとか棒きれ、または文字そのものをもとに解説されるより、占い師が、あるいは自分が引いたカードの絵が自分のことととリンクしていることを説明されるほうが、絵ゆえの衝撃性があるのです。


絵は右脳や潜在意識に強烈にアピールすることがあります。このため、単に理屈や思考で考えている普段以上の特別な体験を味わいやすくなるわけです。タロットはこうした特徴があります。


ただし、「当たる・当たらない」は実はタロットの活用ではあまり意味のないことです。(「当たる」と感じる体験自体は必要です) そのことは体験会に参加してもらうとわかると思います。


さらに私のタロット講座を受講していただければ、タロットを占いレベルで使うことがいかにもったいないことであるかを理解してもらえるでしょう。


マルセイユタロットは深奥なる秘伝を伝えています。このタロットを学ぶ講座に導かれるだけでも、あなたには何らかの霊性向上のきっかけがもたらされていると言えます。


もちろんタロットにも相性があり、求めているものも人によって違います。ほかのタロット、あるいは技術においても自分を拡大向上させていくことも可能でしょう。


どの学びやタロットに縁が生まれるかも、まさに自分次第なのだと思います。


なお、体験会はよみうり文化センター神戸ではもう一度、今月の29日に、そして京都新聞文化センターでは4/3にありますので、ご興味のある方はご参加お待ちしております。(体験会では実際ににタロット引いて「体験」していただきます)


タロット講座・体験会のお知らせ

おかけで様で、先日の食中毒事件から回復して以来、かなり体力・気力とも充実してきました。


もし私にお気遣いいただき、メールやお問い合せなど控えていらっしゃった方は、どうぞご遠慮なくお送りください



それでは本日は私が講師を務めるタロットの講座情報をお届けいたします。(通常のタロット記事は1日おきにしていますので、明日掲載します)


一週間後に迫りましたが、よみうり文化センター神戸 (神戸元町)でのマルセイユタロット体験会3/1(木)に開催されます。体験会は3/29(木)にも同じものが予定されていますので、3/1が無理な方はこちらへどうぞ。


時間は13:00-14:00です。参加費は500円のワンコインのみ。お申込み・お問い合せは、よみうり文化センター神戸まで直接お願いいたします。


4月からは同じ場所で第1・3木曜日、合計6回の初心者向けマルセイユタロット講座がありますので、リーズナブルにマルセイユタロットを学びたい方、春の季節とともに始めてみられてはいかがと思います。


同様に、京都新聞文化センター (丸太町)にて、マルセイユタロット体験会と講座が予定されています。体験会は4/3(火)13時から14時半までです(料金1,575円)。こちらのマルセイユタロット講座は4/17から第1・3火曜日5回で行います。こちらもお申込み・お問い合せはセンターまでお願いいたします。


カルチャーセンターのタロット講座は気軽にタロットの世界を体験することができ、これだけでも簡単なリーディングはできるようになりますし、ここからさらに奥深いマルセイユタロットのすばらしき象徴体系へと進んでいくことも可能です。


また最初から本格的に学ばれたい方は、4月中旬からを予定していますが、新大阪で少人数によるマルセイユタロット基礎講座を企画しております。


この講座はまったくのタロット初心者から、上昇曲線を描くかのように自己の成長と拡大を意図し、本格的にマルセイユタロットを使いこなすための知識と技術を学びます。


日程は土曜日が中心となります(参加者の希望を調整して日曜日になる場合もあり)。詳細はまた後日お知らせいたします。3名程度しか募集しませんので、今からでもお問い合せや予約をしておいていただくことも可能です。→お問い合せはこちらから。


なお基礎講座の次のコース、発展コースも予定しておりますので、基礎講座を修了され、タロットを自分だけではなく人の相談ツールとしてさらに活用されたい方は、メルマガ含めて今後の情報にご注目ください。


タロットを学ぶために読む本とは?

タロット講座でも時々質問があるのですが、「(テキスト以外)どんなタロットの本を読めばいいのですか?」と聞かれることがあります。


これがウェイト版(ライダー版)の場合は、結構解説書の類がたくさん出ていますので紹介しやすいかもしれませんが、私の扱っているタロットはマルセイユ版なので、数が非常に限られています。


ですから適切な本というのはなかなか紹介しづらいのが実状です。


でもタロットとして一緒でしょ? と初学者の方は思われるかもしれませんが、タロットの種類が違えば絵柄も象徴も体系も異なることがありますので、ほかのタロットの種類の本を最初のうちから読んでしまうと、余計混乱することにもなりかねません。


たとえて言えば、日本語しか知らない人が、初めて英語とフランス語を同時に学ぶようなもので、外国語・アルファベットとしては共通していますが、個性・具体さでは違っているものなので二つが混交してしまい、学習の障害になることもあるのです。


タロットの場合は、タロットが表す全体性の象徴(タロットの種類にほとんど関係なく根源的に象徴されているもの)がある程度理解できなければ、ほかのタロットを同時に学ぼうとしても難しいわけです。


逆にいえば、ひとつのタロットでタロットが示す大きな象徴がわかってくれば、ほかのタロットを理解することも可能になりますし、その違いも一緒によく見えるようになります。この段階では、どのタロット本を読んでも参考になるでしょう。


ではマルセイユ版を学ぶ場合、日本ではどうすればよいのかということになりますが、私がお勧めしているのは、タロット本からあえて離れることです。


タロットの象徴を把握し、理解を助けるものとしては、実はタロット以外の事柄・知識とタロットとの関連性を見い出すことにあります。


タロットそのものの意味をいくら暗記したところで活用性は薄いです。


タロットに血肉や心を入れるのはあなたの自身であり、それは自分の体験や経験、自分の知識になります。


ですから、何もタロットの本を読むのではなく、いろいろな各方面の本を読めばいいのです。心理や精神世界の本がタロットとリンクをつけやすいので、そこから入るのもよいです。大切なのは、タロットと結びつきをつけていく姿勢です。(段々自然にできるようになります)


そしてマルセイユタロットの背景にはヨーロッパ関連の様々なことがあり、もっと遡ってギリシア・ローマ、エジプト・メソポタミア、イスラエル(ユダヤ)などの歴史・教え等もあります。さらには中東方面・インドや中国、日本の宗教・哲学なども関係させることもできます。


そうした本を読んでタロットで思考していくことのほうが、よほどタロットの理解と活用につながります。


本だけではなく、実際にマルセイユタロットの故地などを訪ねるなどもよいでしょうし、旅が無理ならば映像や写真を見るだけでも効果があります。


簡単にいえば、日本を含め、多(他)文化に関心を寄せてみてはいかがでしょうかということです。多文化というのは、横(国・地域の関心)だけではなく、(時間としての関心、つまり歴史など)の文化の多層さも意味しています。


マルセイユタロットは実によくできている象徴体系なので、タロットを理解するために多文化を調べると、逆にタロットにより多文化を理解することにつながるという特性もあります。


それができるのは、優れたタロットの象徴性があるからなのです。


タロットを伝える人に。

精神世界では、自分の思いや想念と現実が密接にリンクすると信じられています。


心理的な方面でも、心の世界(信念・思いこみ)が自分の人間関係や行動パターンに影響すると言われています。


精神や心理の考えを挙げるまでもなく、最近はそういうことが常識的に語られるようになっています。


それはそのことがやはりある程度真実として実感されるからでしょう。


ということは当然のことながら、日頃の思いがとても大切であることになります。


それはタロットを学ぶ過程でも同様です。


タロット学習に限らず、何か自分(の技術など)を向上させたいと思う時、「この程度でいいや」というようなほどほどの思いでいれば、自分のだとりつくレベルはまさに「その程度」に終わります。


それどころか、だいたいにおいては、その程度以下になります。「その程度」が自分の理想の最高度になるので、実際にはいろいろな要素がからんで、それ以下になることが多いからです。


ということで、タロットを学ぶ時も、できればタロットリーディングがうまくできるようになるだけではなく、いずれは人にタロットを伝えていく、教えていくのだという思いまで抱いて学ぶとよいでしょう。その目標がなくても、です。


タロットを教えるということまでを意識していますと、「人にどう伝えらればよいのか」という視点を常に持つことになります。


これが非常に大事なのです。先生からただ受動的に学ぶのではなく、自分から能動的に伝達していくという意識があれば、学びのスタイルと意識はかなり変わります。


私自身も実はとても早い段階でタロットを学んでいる時から、将来はタロットの講師になろうと考えていました。


ですから講義では、ただタロットの理解に注意を傾けるだけではなく、「このことを教えるとすればどう語れば人にわかってもらえるだろうか?」 「ほかに伝える方法はないか?」など、講師になる仮定での視点で内容をとらえようとしていました。その時のことは、今にとても役に立っています。


もちろん最初の講義時では、そうした別視点を持つ余裕が私もありませんでした。だから複数回同じ講義を受けた経緯があります。


話は変わりますが、私もいずれ自分だけが教えるのではなく、私の講座を受けていただいた方で教えることが好きで向いている方には、いずれ講師的な目的のためのコースも作っていきたいと考えています。


ただ、今までいろいろな技術のコースを見てきましたが、たいてい画一的なものでした。それはそれで講師水準や教える内容も同等になってよいことも多いのですが、反面、講師それぞれの個性的な面が出にくいところもあります。


教える・伝えるというのは実は結構個性が出るものだと思っていますので、もっと違った形で講師育成ができないかと私は思っています。


基本や精神は同じとしても、その人なりのタロットの伝え方・教え方があっていいと考えています。むしろそのほうが自然でしょう。


私のタロット講座、発展コースを受講されたあと、それなりの実践経験を経た方や、タロットを伝えることに特に希望と興味のある方、講師に向いている方には、マンツーマン的にその人の個性と向き合って、その人に合ったタロットの伝達方法を一緒に考え、作っていきたいと構想しています。


こういったものも本人の意志といろいろな縁が合わさって実現できることかもしれません。まさにマルセイユタロットでいえば、「法皇」と「恋人」です。


そして伝えるための「法皇」になるためには、それまでの「手品師」から「皇帝」の過程がやはり必要とされるでしょう。


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