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個性なんて実はないのかもしれません。

まずお知らせです。


昨日メルマガ(講座を受講生された方用)第1号を発行しました。早速ご感想も何人かの方にいただいており、とてもうれしく思います。もともと書くのは好きですので、感想や反響が多ければ多い分、どんどんと発行ペースも上がるかも(笑)です。

それでメルマガの登録申請・希望を出された方で未着の方は、HPのお問い合せからでも再度ご連絡ください。場合によっては個別でメールで送らせていただきます。


それから昨日のメルマガで、こちらからの送信アドレス(セブンスウィルのアドレス)に間違いがありました。正しくはメルマガ最後に記しているアドレスになります。昨日のメルマガにそのまま返信しても送信できませんのでご注意願います。

さて、

人は多かれ少なかれ、いろいろな人格をもって生きています。


職場の自分、家庭の自分、趣味の自分、大勢の前での自分、一人の自分、過去の自分、未来の自分など、私たちは一人でも幾通りもの顔をもって人生を歩んでいます。


これはよく言えば人は順応性のある生き物だと言えますし、巧みに自分の仮面を付け替えることのできる器用さを持つということでもあります。


仮面はペルソナとも言い、パーソナリティ、個性・人格とも訳されます。


「私の個性はこうだ」と思っていても、人から見れば、あなたが自分で想像している個性とは別の人格を見られているかもしれないのです。


そう考えると「自分が自分である個性・人格」とはどれであり、何なのかわからなくなってきます。


結局自分というものはないのかもしれません。肉体を持ち、生活を実際にするがために個性があるように思えるだけで、本当は個というものは存在しないと考えると、ちょっと怖くもありますよね。


これがおそらく存在喪失(自分がなくなること)への恐怖であり、タロットカードでは「13」が象徴しているように感じます。(死の恐怖もそれだと考えられます)


先ほど、自分の個性は人からそう思われている個性もあるのだという話をしましたが、すると面白いことにも気がつきます。


私たちの個性は実は人から見られる(思われる)ことにより作り上げられるのだと。


ですから育った環境の中で形作られてきたもの、最も多くあなたが反応しなければならなった姿・性質こそがあなたの個性となっている可能性が高いのです。


例えばおとなしい性格・個性として常態化しているあなたは、そうしなければ生きていけなかった、バランスが取れなかった理由が大きくあるということです。


そして、それは本当のあなたではなく、もっと言えば誰も本当の個である自分というものはいないのだとも考えられます。


いわばある空間と時間になじんだことによって、そこに落ち着く、反応するがごとくに個(個性)も発生したのだととらえることができます。


ではもともとの自分は本当にまったく何もないのかといえばそうではなく、やはり行き着くところは根源的な「一なるもの」「神」「宇宙」と呼ばれる究極存在と考えるのが妥当ではないかと思います。


神や仏の化身、アバターという言葉があるように、ひとつの根源からその場その場の状況、次元、フィールドに応じて形としてある種のものが生まれると想定すれば、私たち一人一人の個性もやはり大きな完全なるものからの化身と言えましょう。


ここにグノーシス的な考えに行き着くこともできるのです。


プリズムによってひとつの光が7色に派生するように、反対にたくさんのものを統合すればひとつのものにも還元されます。


それが自分のたくさんの人格や個を統合する意味や必要性でもあります。行き着くのは根源であり、完全であり、宇宙であり、神です。


壮大な話になってきましたが、もっと次元を低く実際的なことで言えば、私たちは自分と思っている個性も人からの反応で自分が作り上げてきた仮の個性かもしれないので、これからも作りかえていくことが可能だということです。


そしてこの個性はいわば波動と言いますか、ある種の回転とも言えるので、個性が変われば比率やスピードなどを変化させることにもつながり、運自体も変っていくことになります。


いわば人生を作り変えられるのです。


それはあなたの個性は実態がなく、逆に言えばすべてのものを含んでいるからです。


これらのことはマルセイユタロットの22枚のアルカナで整然と表現されていることなのです。だからこそ、タロットを使うことはこれらの人格を統合していくことにもつながるのです。


新大阪タロット講座、メルマガ・・・いろいろてんこ盛りです。

本日、メルマガを発行しました


題して「ソルネートワール」 何それ? と思うでしょうが、意味についてはメルマガで解説しています。


これは私の講座を受けていただいた方のための特別メルマガです。ブログにも書かない(書けない)とっておきの内容やコアなネタ(笑)、ブログ記事の真の意味の解説などを提供いたします。


受講された講座はカルチャーセンターのものもOKですから、今後メルマガご希望の方はお気軽にこちらから ご連絡ください。


さて、9月に入りましたので、改めて今後の講座の予定などお知らせしておきます。


まず9月17日(土)から神戸でマルセイユタロットのニューバージョンの基礎講座が始まります。


基礎というより、基礎中級、あるいは基礎講座スペシャルみたいなのもので、まったくのタロット初心者からタロットリーディングを仕事として検討して行きたいと思うようになるくらいまで導く内容にしています。


もちろん自己探求においても、マルセイユタロットに込められた様々な知識・智慧とともに、講座期間を通して実際の気づきはもとより、自己変革につながる具体的行動まで開始できるよう講義していきます。


この講座によって一気にあなたが本格的なタロットリーダー、タロット使いになったり、自己変革していったりするチャンスです。講座の詳細・募集要項についてはこちらの記事にて



それから、これまでお問い合せをいただいた方の中には、「従来ベースの内容の基礎講座もあれば・・・」とのご要望もありましたので、今回は特別に従来ベースの基礎講座も開講することにしました。


新規で募集する従来ベースの基礎講座(ノーマルタイプ)は、今後はいつ開講するかわかりませんし、今回が最後になる可能性もあります。


こちらは新大阪での開講となります。


ということでこの秋は基礎講座はスペシャルタイプノーマルタイプの選択が可能となりました。


ノーマルタイプ(従来バージョン)についての予定です。


◆マルセイユタロット基礎講座(ノーマル)◆

マルセイユタロット大アルカナの理解とそれを使ったリーディング講座。

小アルカナは実践で使う数種の技法のみになります。

(小アルカナの詳細の解説と様々な応用については基礎講座スペシャルになります)


●日時

日程 10/9,10/23,11/13,11/27,12/4 いずれも日曜 全5回

時間 10:00-17:00


●場所

新大阪のルーム(お申込者に詳細はお知らせします)

地下鉄御堂筋線、JR新大阪駅徒歩10~12分程度


●料金

8万円(タロット、資料代金込み、タロットをお持ちの方は5千円引き)

分割お支払い制度あり


●定員3 

●お申込み・お問い合わせ

セブンスウィル こちらから


ノーマル講座といえど、その内容はタロットの込められた密儀の伝統にも及び、リーディングレベルとしても自分や近しい人・友人などに十分に提供できるものを講義・指導します。


何よりも、タロットを使った個々の整理、自分の見つめ直し、何をどうしたらよいのかという「自分の道筋」というものをクリアーにさせていくことに効果があります。


タロットは一生ものの知識と技術ともいえますので、是非この機会をご利用ください。


とことんタロット!の、基礎講座スペシャル についてもこ応募お待ちしております。あなたのタロットへの概念が思いきっり変わることでしょう。


あ、そうそうタロット占星術講座(タロットを入れた占星術基本講座)も10月より開講予定です。まずはメルマガで告知後、余裕があれば一般の方にも告知いたします。


リーディングの鏡作用

さて、実は昨日の記事はこのことを書こうと思っていたのですが、なぜかまったく違うものになってしまいました。


私の記事はほとんどインスピレーションでネタは取ってきています。


「今日何を書くのか?」ということはタロットを想像すれば降りてくるという感じなのですね。逆にある言葉やひらめきが降りてきて、そのことがタロットに結びついていると思考できることもあります。


余談はさておき、本題です。


昨日は感覚と知識による両方のリーディングが必要ですよ、というようなお話をしました。


ここで感覚と知識ということでは、皆さんがあまり普段は意識したことがないタロットリーディングの発想・考え方をご紹介します。


それは「今の自分のリーディングは、まさに自分を投影したリーディングを行っている」ということです。


あなたが人をリーディングする時、それは現在のあなたの意識レベル、問題、注目、関心に応じた情報として読み解く傾向が強くなります。


感覚においても、また拾い上げるタロットの象徴の知識(自分がその時気付くタロットの象徴と意味)においても、自身の今の状況が色濃く反映するのです。


たとえばあなたが自分の変革に関心がある状態ならば、やはりそれに応じたカードの読み方になりやすく、変容を意味する「13」や、大いなる摂理と開始・変化を意味する「神の家」などが強く感じたり、「変化」とは通常思えないカードでもそのように見えてしまったりするということです。


それならば客観的にリーディングできていないではないか、リーダーが偏っていては相談する人がかわいそうだと思う人もいるかしもれませんが、私はそういうことではないと考えています。


そもそも純粋に客観的なリーディングというものはなく、すべてどこか主観的なのがタロットリーディングです。


実はリーダーの課題・テーマはクライアント(相談者)と共有するところがあり、現実として全く違うように見える相談でもリーダーとクライアントは奥底ではつながっていると考えます。


むしろクライアントがリーダーに相談に来るのではなく、リーダーが自分の問題を解決したり、課題を見つめたり克服したりするために呼んでいるのだとも言えましょう。


おそらく両者の目に見えない求め合いが、ある根源的な象徴やエネルギーとつながり、縁とタイミングによって相談者(クライアント)とリーダーとの立場となって相まみえるのだと想像されます。


従って、自分の注目や関心の傾向でリーディングしてしまうのも悪いわけではなく、ある意味自然の流れと言ってもいいかもしれません。


そしてクライアント側も、リーダー自身の傾向にリーディングされる何かを必要としている可能性が高いのです。


もちろん詳細に、高次にリーディングできればそれに越したことはありません。純粋に技術の問題もあるのは事実です。


しかしながらリーダーの読みに応じたクライアントの傾向というのもあると考えられます。


たとえば技術が基準以下で低いというのなら問題外ですが、ある程度のリーディング技術を伴いながら、この時ははっきりした回答がクライアントに与えられなかった、気づきをもってもらうことができなかったと嘆く場合もあるでしょう。


それでも、それはクライアントにとってはむしろ明確ではない、はっきりしないほうが良かったということ自体が回答だったのかもしれないのです。


そしてリーダー自身も現在、そのようなテーマ・状態にあると見ることができます。


タロットリーディングはいろいろな意味で、まさに心の鏡なのです。(「月」のカードは、そのことをもっとも象徴しています)


それゆえ、人をリーディングすることは自分をリーディングすることに等しく、真剣になればなるほど、自分にもそれに応じた神の恩恵とでもいうべきものが降り注いでくるのです。


感覚リーディングだけでは不足です。

タロットリーディングがいつも同じ感覚・能力で行えるのかといえば、人間の行うものですからそうとは限らないというのが実状でしょう。


プロでやっていても、本当にズバリとリーディングできる日もあれば、なにやら不透明な、少し曇ったような感じになることもあります。


とはいえ、ある一定の水準でいつもリーディングできないとプロとは言えませんし、その努力は怠ってはならないと思います。


しかしながら、先述したように人間なのでブレがあるのも事実です。そういったブレを修正したり一定基準に保ったりするために必要なのはタロットへの感覚ではなく、カードや象徴の知識です。


知識的なリーディングができれば、感情や気持ち・体調のブレに関わらず、基準を満たしたものが可能になります。


ですからタロットを学ぶにおいて知識も非常に大切であり、「このように感じる」「このように見える」という感覚からだけのものより、知識リーディングがあればもっと幅と余裕のあるリーディングができます。


それでも実は最終的には感覚的なものが重視されます。ですがここでいう感覚というのは通常のものではなく、タロットの象徴を通じて呼び覚まされるようなもの、あるいはまさに直観と呼ばれるようなものです。


タロット経験値(知識も含む)に基づき感覚的な要素も入って本質に行き着くのがタロットにおける「直観」だと言えます。


単に「なんかこう感じる」「一瞬こう思った」というのは直感です。それが正しいこともありますが、まさに「感じ」なので、それが本質かどうかはわかりません


たとえばタロットを見て一瞬にして「雰囲気の悪さを感じた」とします。


でもその感じの悪さは何の悪さなのか? 


質問に対してのノーの意味での感じ悪さなのか、相談者の気持ちがネガティブすぎて感じの悪さを受けたのか。自分が今思っていること、していることに嫌な感情を抱いているのでたまたまタロットの展開にそう感じてしまったのか。


実は「雰囲気の悪さを感じた」と言っても、このようにいろいろな理由が考えられるわけです。感覚の意味をタロットで見なくてはならないということです。


そのため、感覚だけに頼ったタロットリーディングではなく、知識も含めた様々な観点でのリーディングを行うほうがよいと言えます。


感覚だけだと極端なことをいえばカードがなくても直感は働きますので、直感リーディングという意味でならば、道具はいらないことにもなります。


あなたの運はよいほうですか?

あなたは自分は運がいいと思っていらっしゃいますか?


私がタロットで相談してきたクライアントさんや普通にお会いする方々などを見て思うのは、やはり自分のセルフイメージ(自分が思っている自分)というものがとても大事で、それは運までも左右することがあるという印象です。


「私は運がいい」「私はピンチに陥っても誰かが助けてくれる」「私はなかなかついている」などと思っている人は、やはり強運だと言えましょう。


反対に「いいこともあるけど、悪いことも多い」「なんかついていない」「私の人生悪いことばかり」「きっとまた悪くなる」


と考えている人は、これもまたその通りに近い人生を歩むことになります。


では「運がいい」と思ったもの勝ちなのかと言われれば、実は精神(心)と実際の作用の働き方から考えればそうだと言えるでしょう。タロットカードの「戦車」の意味の隠喩にもなりますが、「勝ち」は「価値」になります。


私たちの精神と現実は、自分の思い(思考)によって選択された行動が大きな要因を占めると考えられます。


私たち(の脳)は、自分の思考に基づいた情報を集めることができますし、逆にいえばあまりに膨大な日々の情報の中で、自分の思考からはずれたものは省かれたり、見なかったことにされたりします。


これを運のことで言えば、自分の思っている運勢の状態を証明しようと自分の脳が情報を集めるのだとも考えられます。


つまり、自分は運がいいと思っていたのなら、そう思える情報(実際の出来事)を拾い集める傾向にあり、反対に運が悪いと思っている人は運が悪いと思える情報を収集するということになります。


また集めるだけではなく、意味づけも行います。ニュートラル・中立に起こったものでも、自分の普段の思いの傾向によって「これは自分にとって運がいいこと、悪いこと」と判断・ラベル付けをするわけですね。


ギャンブルや偶然を相手にする遊びや作業をする初心者に多いのが「ビキナーズラック」という初心者専用の幸運です。


これは初心者なのでそのことに対する知識や意味づけがニュートラルであり、何も考えてない状態なので、初心者にとっては普通のことが起こっているに過ぎないのに、端から見れば幸運に見えてしまうというものです。


ということは、元来、ニュートラルでは比較的私たちが思う「運がいい」ことが起きる(起きている)のです。ですから自然状態では運がいいとさえ言えます。


それを悪運や不運に変えているのは、私たち一人一人の想念であり、思考であり、そしてまたその集合体ではないでしょうか。


タロットカードで運を象徴するカード「運命の輪」(マルセイユタロット)の三匹の動物、特に輪の上にいるスフィンクスにこの運のとらえ方の示唆が隠されていると考えられます。


とにかくあなたは今日から「もともと私は運がいい」と思い直し、これからも「運はいい」のだと信じることです。



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