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結婚したい人に。

タロットリーディングというより、タロット占いといった趣きになりますと、


「結婚したいのですが・・・」

「結婚できるでしょうか?」


というような問いが起こりやすくなります。


まさに、結婚できるかどうか占ってほしいという気持ちが投影されているわけですね。


裏を返せば、自分は結婚できないのではないかという恐れと不安があり、理由や形はどうあれ、結婚したいという何らかの思いも隠されていることになります。


ただ、「結婚したい」という感情は確かに存在はしているのですが、それが「逃避」の手段となっていないかを確認する必要があります。


「逃避」というときついので、言い換えると、結婚によって「自分が変わる」「自分を変えてくれる」のだという願望をもっていないかをチェックしてみると言ってもよいでしょう。


この「変わる」ということは、いろいろな意味を込めていることがあります。


たとえば経済的なこと、安心感、自信、ステータス、自己評価、所有するもの、居住する場所(地域・国なども含む)、環境、家族・・・などなどです。


つまり、今の自分にはないと自分には思っているものを与えてくれるのが結婚(相手)だと、無意識にみなしている場合のことです。


結婚すれば相手の収入で生活ができる、結婚すれば愛が与えられる、結婚すれば他の場所へ住むことができる、結婚すれば新しい家族を持てる(今の家族から離れられる)というように考えていると、まず結婚相手が見つかりにくくなります。


なぜならば、まずポイントが絞られているので、当然その条件に適う相手を探すことになり、それだけ最初から結婚相手の対象範囲が狭まるからです。


もうひとつは、これが一番大切なのですが、上記のような考えでいる限り、あなたは真には結婚を望んでいないということになるので、当たり前ですが、結婚はできにくいことになります。


あなたの望んでいるものは、人間としての相手ではなく、相手に付随する(あるいはあなたが相手に期待する)あなたの欲求を満足させるものだからです。


心は人との結婚(結びつき)を望んでいませんから、婚活しても無駄に近いですし、仮に条件に合う人が見つかって結婚したとしても、ほころびが生じる危険性は高くなってきます。


ですから、結婚したいと思う人は、本当に相手、「人」と結婚したいと思えるかどうかが肝心となってくるのです。


それは「求める」ことを思うだけではなく、自分が相手に何を与えることができるのかを考えることであり、むしろ与えることを優先するくらいの思いでいたほうが、相手は見つかりやすくなります。


「与えれば与えられる」の黄金律のようなものが、ここでも生きてくるのです。


結婚は共同作業であり、二人で新たに「愛」を創造していくものです。


自分中心でいる限り、相手も見つかりにくいですし、見つかっても幻滅したり、ふられたり、破局を迎えたりとあまりよくはなりません。


そうではなく、「一緒に創り上げよう」という思いであなた自身がなっていると、「一緒でいるはずの人が今はいない」という状態の波動になってきますので、それを調和させるために、パートナーを引き寄せたり、引き寄せる行動に自然になったりしてきます。


一言でえば、あなた自身が「愛を与えたい」と思うことです。そしてそれを実践することです。


愛の与え方、表わせ方は様々にあります。あなたが愛だと思えることを小さいことでもいいので、表現することです。


ちょっとした手助け、優しい気遣い、笑顔、寄付・・・いろいろとあると思います。目に見えない形のほうがよりいいかもしれません。


そうすると、自然の摂理と法則により、出すものには受け取るものとでセットに存在しますので、あなたが愛を出し続けていると、受け取る人が現れてくるということになります。


「一人でもいいけど、二人だともっといい」とあなたが思えてきたのなら、もう結婚相手はすぐそばまで来ているかもしれませんね。


自分を変えたい時には。

人を変えていく、あるいは自分を変えるのに効果的なものは何だと思いますか?


いろいろと方法や答えはあるでしょう。


私はそのひとつには「移動すること」だと思っています。


シンプルにいえば、移転です。


具体的に言うと、たとえば住む場所を変える、過ごす場所を変える、所属するところを変えてみるということになるでしょうね。


これはいわば強制的な変化であり、外から内へと変容を促す方法です。


通常は精神世界などでは、内から外へと変容が求められるのですが、内と外が照応関係にあるのなら、環境が変わればいやがおうにも内側も変化せざるを得ないことがあります。


やはりそのためには今いる所とはかなり違う場所がよいでしょう。


同じ地域内よりも別の地域へ、国内よりも海外へ、同じ業種よりも別の業種へという具合です。


このことをタロットで表すとすれば「愚者」「世界」「吊るし」です。


愚者」は移動や移行をもっとも象徴するカードであり、移動を続けるがために、とらわれることがないという自由さがあります。


逆にいえば、移動することで今までいた所のルールやしがらみから自由になれるのです。


世界」は四方へさらに拡大していく意味があり、広がったことによって、今まで以上の多視点を持つようになります。


それを内に向ける時、「吊るし」として逆転された異なった観点と見方ができるようになり、内から今度は別の世界が創造(新しい世界観で生きることが)可能なことが観察されます(気付くこと)。


それをひとことで言えば、やはり「旅による変化・変容」と表せるでしょう。


「人生は旅だ」とよく言われますが、旅によってまた人生は見直され、輝き、当たり前だと思っていたことが、実はとても恵まれていて幸せだったのだと気がつかされます。


海外旅行に行って、異文化にふれて刺激を受けるとともに、日本の良さ、有り難さも身にしみるというものと同様です。


ここでいう「旅」は象徴です。別のところへと移り変わっていくことが「旅」ならば、すべては旅だと言えるのです。


旅には危険もあります。同時にワクワクやまだ見ぬ期待感もあります。非日常の怖さと輝きと言ってもいいでしょう。


安住の地、宿屋から動こうとしない態度でいると、次第に人生がつまらなくなってきたりしますし、宿屋の主人(大いなるもの)から追い出されるかのようにアクシデントが起こったりもします。


なぜなら、私たちは旅そのものを目的としている可能性があるからです。


宿屋自体も実は変化しているものなので、自分は居座り続けるつもりでも、明日には宿屋はなくなっているかもしれませんし、まったく違ったホテルに変化しているかもしれません。


つまり、自分もほかもすべては変転しており、旅をしているといえるのです。


ですから日常に窮屈さを感じたり、なかなか自分に変化をもたらせにくいと感じていたりする人は、実際に旅(移動すること)をしてみるとよいのです。


そして距離が離れれば離れるほど、また質が異なれば異なるほど、あなたへのインパクトは比例して大きくなるでしょう。


皆さんの旅行経験でも実感してきたことだと思いますが、旅は楽しみながら味わうのがコツですよね。嫌々旅するとそれは苦行となります。


それがまたタロットの「愚者」であり、自由と自分の枠をはずすことに、もっとも効果的なことの象徴でもあるのです。


天体とのつながり

昨日は月食で満月の上に射手座に月が進行中だったので(私は太陽が射手座ですが、月と重要なアスペクトを形成していますので)、なにやら不思議な感覚にいました。


なかなか思考が働かず、まさに月のカードの中にさまよっていた感じでした。(おかげて逆に「月」のカードを一段と体感することになったり、感覚が先行するタイプの人のことが少しわかったりしました)


いつものタロットだけではなく、占星術の話もしているのは、秋からタロット占星術講座を始めるからではありません。(苦笑)


占星術講座を開講すると決めたことにより、再び星々を強く意識するようになりましたので、天体とのつながりや影響をこれまでより感じやすくなっているというのがあるのです。


このように意識を何かに向けると、たとえ自覚がなくても確実にその対象(人や物)とのつながりはできてくるのです。


ちなみに占星術では確かに実際の惑星や天体を対象にしますが、いわゆる物体としての星ではなく、天体自体を象徴として考え、さらにいえば神の表現やエネルギーとしても見ます。


月なら月、太陽なら太陽に象徴される奥底の何か、裏側の何かをとらえることに力を入れます。この「何か」は言葉で一言では言い表せないものです。


そうしていくうちに、天体の表している本質とつながってくので、影響を受けることもあれば影響を及ぼすということもにもなってきます。


「影響を及ぼす」というのは、天体に影響を及ぼすということではありません。天体はいわば宇宙のモデルであり、その宇宙は実は私たちの世界でもあり、私自身の内なるものでもあります。


従って、月に象徴されることに影響を及ぼすということは、私たち自身の月に表現される事柄に影響を及ぼすことと究極的には同じ意味になってきます。


ただそのためには天体の表す基本的な象徴の意味を、まずは知識として得なくてはなりません。


ただ感性だけではあなたの思っていることが、本来の天体の象徴ではなく、ほかの天体のエネルギーということもありえるのです。


そうすると秩序がとれなくなってきます


天体は宇宙・神のモデルと考えますから、当然そこには整然とした秩序(私たちの通常考えている規則や法則とは異なります)があります。いわばハーモニー・調和です。


知識と整理、調和を前提とせず、ただ自由気ままに乱雑な思いや想像をするだけではただの妄想となります。


ここまで書いてきて、あまりタロットの話が出ていませんが、実はタロットも同じなのです。タロットの場合はカードが天体だと思えばよいでしょう。


そしてタロットと占星術は四大元素など、根底的なところでつながっています。タロットの絵柄の中にも数々の占星術の記号や考え方も出てきます。


ただ、根源は同じであっても、表現方法、見方は大きく異なるところもあります。人によっては好き嫌いや、向き不向きも出てきます。


とはいえ、根源が同じということは逆にいえば、根源、言ってみれば真理(秘められた教えの意味で)も同じであり、それにたどり着く、あるいは近づくための学習としては、両方あると心強いということにもなるでしょう。


占いの観点で見た場合、結果的に占いの技術として二種類(タロットと占星術)、同じ系統(西洋)で別々の得意分野のものを持つということなります。


恋愛から結婚へ

恋愛と結婚はいろいろな意味で異なるところがありますが、現代では恋愛ないところに結婚もできないといった風潮にありますね。


いずれにしても、結婚と恋愛で決定的に違うのは、「2」から別の形態・事象になるということです。


何のことかわからないと思いますが、要は恋愛状態を数で示せば「2」だということで、結婚になると「2」から変わってくるということです。


このあたりは詳しくは私のタロット講座の数の理論のところでお伝えしていますが、簡単にいえば恋愛段階ではまだ個々(男女、個人それぞれ)に別れているということになります。


ただ恋愛の作用によって、一体感や永遠性も感じられる(これは幻想と真実が表裏一体としてあります)ので、恋愛をしている当事者同士では「1」、つまり「私たちはひとつになっている」という場合もあるのは確かです。


しかしながら、冷静に他者から見れば、やはり恋愛している者同士は他人であり、生活やリズムも実は別々のことが多いはずです。


これが同棲したり、一緒の時間と空間を長く過ごしたりしていると、そこにどうしても融合点や接点、もっといえば妥協点も見い出さねばならなくなってきます。


それは別々の二人(の価値観・考え・感情)を合わす作業なので、決して楽ではありません


楽だと思うのは、まだ同じ時空を長く二人で過ごしていないからです。その場合は少しの時間と空間が接点そのものですから、そもそも合わす苦労は伴いにくいのですね。


ですが、いつも同じ時空にいる場合、接点が常態化されるわけですから、さらにその接点を見つけていくとなると、かなり苦しいことになってくるのです。


これがいわば、現実的に言えば「結婚」となります。


人は他人とひとつになりたいという思いと、他人とは別でいたいという思いが一緒に存在している生き物です。


そのため、近づきすぎれば離れたくなり、離れすぎると近づきたくなります。


相手に興味を持てば持つほど近づきたくなり、「一体となりたい」「すべてを知りたい」と思うようになりますが、一方で「自分を保ちたい」「自分は自分でありたい」という衝動も奥底にはあるので、この双方がバランスよく満たされていると人は快適に感じます。


しかし、それは普通ではあまりなく、実現していればみたいなものです。


それがひととき、うまくいっている状態があります。それこそが「恋愛」モードです。


けれども、そう長く恋愛でもバランスが保っていられないのも世の常です。よって、早晩、夢状態は崩れていきます。


恋愛から結婚へは、多くの場合は自然の成り行き、ゴール、社会常識としてオートマチックに進行しますが、そこからは接点がこれまで以上に続く、別次元の世界に行くことを意識したほうがよいでしょう。


つまり、「2」として個々の感覚でいる限り、「2」の本質である「対立」しかないということになります。


それでは、どうすればよいのかと言いますと、次の新しい次元(結婚)は「3」として、創造の世界だと思うことです。


接点の中に接点を見るには、新しい発想・創造という力が必要です。つまりはそれは新たな「愛」の創造であり、形でもあります。


両者の間に第三の視点を持つことで、これまでの二人(個々としての)とは別の次元に移行します。これは相手との対立があればこそ成立するものでもあります。


あなたが選んだパートナーは、今はけんかや口論もあるかもしれませんが、それはあなたを創造の世界に誘うための働きであり、相手はあなたの愛のキューピッドだとも言えるのです。


ここでいうキューピッドとは、人を結びつかせる存在という意味より、あなたと愛を結びつかせる存在として述べています。


タロットカードを持つ方は、「恋人」カードを見ればよくわかります。


二つのアイデア

アイデア」は大別すると、創るアイデア壊すアイデアがあると考えられます。


ほとんどの場合、アイデアと聞いてイメージするのは、新しい発想、これまでとは違った考えやプランということでしょうが、どうしてもそこには「生み出す」「付け加える」ということが浮かび、「創る」方のアイデアを想像しがちとなります。


それでウンウンうなりながら、何かを増やす、生み出すことに思いを巡らせ、「産みの苦しみ」を味わうことになります。


それはそれでいいのです。


新しいもの、洗練されたものを生み出すには、確かにそれなりの試行錯誤や苦しみはつきものだからです。しごかれ、磨かれてこそいいものができるのです。


しかし、先述したように、「アイデア」とは壊す、つまり捨てたり、離れたり、何もしないというような発想もあるのだということを覚えておくと楽になります。


このことは、数でいうと「」と関係し、タロットカードではその数を持つカードと関連性があります。


端的にはもちろん「女帝」、そして「13」が挙げられます。(ほかにもありますが、これはローマ数字で表記をみないとわかりません)


「女帝」は「創る」アイデア、「13」は「壊す」アイデアと言えましょう。


ここでは「13」の「アイデア」が必要であり、そうした「アイデア」もあるのだと考えてみることを言っています。


この発想に立てば、無駄なものをなくすこと、合理化すること、やらないこと、さらには「壊す」そのものと言っていい「終わらす」ことというのもアイデアとして出てくるのです。


そこからまた「新しいものを創る」アイデアへと変換されていきます。


従って、この「13」の発想・アイデアとは、「今あるところで創る」ということにもつながってくるのです。


なぜなら「壊す」「終わらす」のですから、「新しいものを付け加える」というよりも、「今の状態を見直す」ことになるからです。


たとえばダイエットとしたいと思い立っても、新たにサプリメントを飲む、器具を購入する、ダイエット法を新しく学ぶという発想よりも、現状を見直し、今のあなたのアイデアと状況で改善していくことが求められているということでしょうか。


言い換えれば、「やること(こうすればダイエットにつながること)はわかっているけど、やっていないということに改めて気を向けましょう」ということになります。


ほかにも「あの技術や知識を学べば自分はよくなる」と思うよりも、現状の中からできること(現時点までの学び、身につけたものを活かす方法)を探すという発想に向かうこともできるでしょう。


このように創る(付け加える)アイデアばかりではなく、壊す(そぎ落とす)アイデアもあるのだと認識しておくことで、まさにアイデアの世界とつながりやすくなるのです。


それはいわば、「二つの翼を持つ」ということなります。


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