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自分を取り戻す方法
タロットカードの「太陽」と「力」を見ていますと、あることが浮かんできます。
ところで、人は意外に自分を貶めているものです。
自分で自分を傷つけてしまったり、自分の価値を下げてしまうことをしたり、自分のことを何もできない(できていない)人間だと悩んだりしがちです。
そういう時は、やはり誰かに励ましてもらったり、癒してもらったりすることで自分自身を取り戻すことができます。
ただ、いつもいつもそういうことはできにくいですし、相手もそう都合よく現れてくれるとは限りません。
ですから、落ちこむ前に、ある習慣をつけておくとよいです。
「落ち込む前に」というのは、いったん落ち込んでしまうと、まるでぬかるみにはまるがごとく、ずぶずぶと自分を沈み込めようとしてしまうからです。
自分を貶めることで、できない自分を正当化しようとするために、むしろ余計に自分にムチを打つわけです。
そうなる前に、対策をしておくことが重要です。
そのひとつとして行えるのは、自分で自分を勇気づけることです。
それがまさしく、「力」と「太陽」のカードを並べた時のように私には感じます。
やり方は自由ですが、おすすめの方法として、自分を映した鏡を見るのがよいでしょう。
鏡に映った自分の姿を見て、「私がんばれ!」「ファイト!」と声をかけてもいいですし、そう力まずに、「私やれてる」「私、よくやっているよ」「十分、十分」と自分の努力を自分で認めてあげることも効果的です。
さらに進むと、自分の中にいる「崇高な存在」であったり、過去の傷つけられた自分であったり、様々な存在を感じたりします。
それらの存在に感謝したり、癒しの言葉をかけたりするのもやってみるとよいでしょう。
何より自分の名前を読み上げ、「ありがとう」とか「元気です」などと言うこともよいです。
これはいわゆる自霊拝(自分の霊を拝むこと)に近いものです。
実際にこのことをされた私のタロットの生徒さんが、不安神経症から回復されたということも聞いています。(もちろん通院したり、ほかの努力もされたりした上でのことですが)
また、どうしても自分にコンプレックスがあり、鏡を見ることが逆につらいことになるという人は、タロットの「太陽」や「力」、「世界」などのカードを見てもよいでしょう。
そこに自分の意識や気持ちを投影し、まるでカードと同化するかのように眺めていくと、次第に自分で自分を励ましていくことと同じような感覚を得られると思います。
カモワン版マルセイユタロットを持っている方、「太陽」のカードをご覧ください。ここに二人の人物が手を取り合って喜んでいる姿が描かれていますが、それはどちらもあなた自身なのです。
忘れていたもう一人のあなた自身を取り戻した図だとも言えます。
「太陽」カードによれば、あなたは自分で自分を癒し、励ますこともできるのです。
自分を語るふたつの気質
私の考えでは、タロットには全体の類型やパターンが象徴されていると見ています。
そうすると、自分の中にはタロットに象徴されるような、たくさんの個性が存在していることにもなります。
その意味では、どんな特性でも自分の中に潜在的には眠っていると考えられるのですが、一方ではもともと生まれ持った特徴も人にはあるものです。
このあたりは占星術のホロスコープ(自分が生まれた時の天空の惑星配置を、平面図にしたもの)などで知ることもできます。
そして、何を使うにしろ、人には大まかな傾向というものが出てきます。
たとえば内向的・外向的とか、積極的・消極的とか、女性的・男性的とかいうものです。
ここで取り上げたいのは、専門的か一般的かという自分の傾向です。
言い方を変えれば、スペシャリスト志向かゼネラリスト志向かということになります。
実際の自分のしている仕事とは別に、だいたいはどちらかに人の傾向はわかれます。
いわば一つのことを極めていくことが好きなタイプか、たくさんのことを同時に楽しむことが好きなタイプかというものです。
何かにこだわりを持つ職人気質か、反対にこだわりはあまり持たないオールラウンダータイプかと言ってもいいでしょう。
まあ、先述したように人は実はすべての要素を同時に持っているものなので、その時々によって両者が入れ替わったり、同時に出たりすることもありますが、それでも自分の傾向はあると思います。
そして、ここが大切ですが、どちらが自分として楽で楽しいかということも考えてみてください。
そうすると、自分の求めている仕事のスタイルや自己実現といった大きなテーマにもヒントが得られるでしょう。
例えばタロットでもひとつのタロットをする方もいれば、複数のタロットを扱って人を援助したり、自己の表現をされたりする方もいます。
またタロット以外のたくさんの技法も同時に駆使して活躍される方もいらっしゃるでしょう。その反対にタロットオンリーという人もいます。
ただ、自分の気質がわかったとしても、逆のタイプの気質をバランスとして取り戻す、あるいは思い出すために、あえて自分には苦行とも思える状況を経験させられることがあります。
結局それも自分の統合や調和の過程の学びだということでしょう。
そうすると、ゼネラルとスペシャルと実は表裏一体であり、究極的には同じであることがわかってくるのです。
縁の発生とは?
今日は「恋人」カードからのささやきです。(笑)
あなたは恋の縁にしろ、仕事の縁にしろ、趣味の縁にしろ、ただ待っていればいいと思っていませんか?
あるいは、何となく自分の意志に関係なく訪れるものだと考えていませんか?
確かに、「縁は異なもの味なもの」ということわざがあるように、不思議で予測がつかないことがあります。特に恋の縁はそうしたところが濃い(恋)かもしれません。
しかし、タロットの「恋人」カードは語ります。
このカードは、カモワン流のタロット絵図・「タロットマンダラ」においては、6番目に当たります。
ということは、ここ(恋人カードの事柄)に行き着くまでには、少なくとも5段階の過程を経ているわけです。
そうして、ようやく恋人カード(の表すこと)に到達するのです。
そこまでは、「手品師」「斎王」「女帝」「皇帝」「法皇」という道のりがあるのですが、カモワンタロットを持っている人は、それらのカードと「恋人」カードとの違いに注目してみてください。
すると、「恋人」カードには人間ではない存在・天使が現れていることがわかるでしょう。
この天使はキューピッドでもあります。そう、キューピッドは人と人の間を(特に恋愛として)結びつける「縁」者のようなものです。
つまり、縁を生じさせるには、人間自身の行動と努力・過程がいるということです。
また「恋人」カード自身、天使の下には三人の人物が描かれており、やはり複数の人たちがいる中で縁が生じることが語られています。
言い換えれば、一人孤独に待っていても何も始まらないということです。
自分から行動したり、縁が起こる努力をしたりすることによって、キューピッドのいる世界に行くことができる、あるいはキューピッドを招き寄せることができると言えます。
そして、もうひとつ。
「努力してみたけれど結局縁がなかった」「ある人や事柄と自分との縁をつけることができなかった」という場合もあります。
それはまさに「今、タイミングではない」「現在のあなたに必要ではない縁だった」ということだと考えられます。
いわば、キューピッドの矢が放たれなかったか、放たれていたとしても、誰にも当たらなかったと想像できます。
もちろんあなた自身の状況の変化や成長によって再び縁が発生することもあるでしょうし、違った人やものとの縁も生じるかもしれません。
がんばってみたけれどダメだったというものは、ある程度天からのメッセージだと受け取ってもいいかと思います。
これに反して、何もせず、ただ「棚からぼた餅」的に「何とかなるだろう」「いつかは星の王子様が現れる」「私を救ってくれる人がコンタクトしてくれる」なんて思っていたら、まさしく無縁のままで生きることになりがちです。
ですから、縁はつけていくものだと考えましょう。
自分の好きなことを知る方法。
「自分の好きなことが見つからない」
ということはよく聞かれます。
まあ、別に見つからなくてもいいと思うこともありますが、見つかったほうがやはり生き甲斐も出ますし、時にはそれを仕事にしていくこともできますよね。
好きなことを探すセミナーや方法はいろいろな人が、様々な形で優れた技術によって伝えられているので、私から今更とやかく言うつもりはありません。
ただ、とてもシンプルな方法をふたつご紹介したいと思います。
ひとつの方法は、相手がいります。
配偶者とかパートナーとか、友人とか、親とか、とにかくあなたを普段よく知っている人、見ている人が必要です。
やり方は簡単です。相手にこう聞いてみましょう。
「私(あたし、アタクシ、オレ、僕なんでもOK)がうれしそうな(あるいは楽しそうな)顔している時ってどんな時?」
そうすればきっと相手は「そうねぇ、○○している時は楽しそう、活き活きしているよね」と答えてくれるでしょう。
その「○○」こそが実はあなたの好きなことなのです。
なんだ、そんなことか、それなら自分てもわかっているよと思うかもしれませんが、これが意外に自分に響きますし、新しい発見があるのです。
一番の効果は「そうか、私ってやっぱりこれをしている時って楽しそうに見えるんだ」と、改めて確認できることです。無意識の笑顔は嘘をつきません。
でも、その○○、それ自体が好きなことであるのは確かなのですが、「それ(○○)だけ」だったり、それが「一生もので絶対」といったりするわけではありません。
その○○は象徴でもあります。
つまり○○が表す大きな意味を考えるのです。「結局」とか「一言でいえば」とか、○○を別の形で表現してみてください。
たとえば、「結局、動物とふれあっている時なのね」「つまりは、自分の表現ができている時なんだ」という感じですね。
ちなみに、私の場合、「自分が楽しそうにしている時は?」と妻に聞いたら、「タロットの仕事から帰ってきた時(やっぱりタロットの仕事してきたあとは楽しそうに見えるようです)」「アニメを見ている時((笑))」と言われました。
あとふたつ目の方法ですが、これは前にも少し書きましたが、「自分のソウルカードを知る」いうことです。自分のソウルカードには、意外にも自分の好きな道というのが隠されていたりします。
これはちょっとタロットを知らないとできませんね。ソウルカードって何? 詳しく知りたいという方はタロット講座でお伝えしています。記事では少し書いています が。
赤信号にて引き寄せの法則を思う。
私は最寄りの電車の駅から少し離れたところに住んでいますので、そこに出るためにバスに乗ります。
まあ、15分程度ではあるのですが、その比較的短い時間の間に、何本か信号のある交差点を通過します。
その中で小さな三叉路があり、そこではあまり人が通らないのですが、なぜかよく赤信号でバスがつかまります。
自家用車ではないので、別にそこで止まっても予定の時間で駅には到着するのですが、私にはそもそもそこに信号があることにやや疑問もあったので、イライラしてしまうこともあったのですね。
ですから、そこに近づく度に、「今度は青で通過してくれるだろうか・・・」なんて思うようになりました。
という状態でバスに乗りますと、必ずと言っていいほどそこの場所では赤信号なのです。ご丁寧に「行きも帰りも」です。(苦笑)
それで、ある時、バスに乗っている最中iPhoneをさわっていますと、気がついたらその場所は通過していました。
私にはほとんど停まった記憶がありませんから、おそらくその場所でも青信号だったのでしょう。
それから何回か同じように、何かほかのことに熱中していたり、まったく信号のことを気にもとめなかったりした時に限って、その場所で赤信号になってつかまることはありませんでした。
このことからはっきりしたことがあります。
私たちはよいことにしろ、悪いことにしろ、注目していることに対して「事件」が起きるのです。
いえ、逆です。事件が起きているように自分が意識してしまうのです。
あることに意識が向けば向くほど、それに対して自分が反応してしまうようなことを自分が見い出すと言ってもいいかもしれません。
あることに注目したことで反応や事件が起きるものには、自分にとっていいと思えることもあれば、悪いこともあります。
いわゆる「引き寄せの法則」もこれに近いところがあるでしょう。
ただ「引き寄せの法則」と違うのは、自分が望むものを思えば引き寄せるのでもなく、また自分が起こってほしくないものを願えば、その起こってほしくないこと自体が起こるというものでもないという理解です。
言ってみれば「自分の願い(望み)」とは実は関係ないということです。関係があるのは、あなたの関心ごとに対してなのです。
何を願おうとも、それが引き寄せられるか、あるいは望まないことが逆に引き寄せられるかなどには関係なく、ただあなたが関心を抱いたものに応じた事柄が起こるということです。
正確にいえば、自分で「ある事柄」にフォーカスしているので、自然にそのことに対して「意識過剰」になって、あたかも何かが起きたように思える、認識するということでしょうか。
お金にフォーカスしていればお金を引き寄せるとか、「お金がほしい」と言っているのは「お金がないこと」を意識することになるから「お金が引き寄せられない」とかというものではないのです。
ただお金という事柄・関心を自分が抱くことで、それにフォーカスしたために、そのことに関連する事柄を自分自身が情報として強化するようになるということです。
その結果、お金(関連の情報、過不足という量のことについても)を引き寄せたか(あるいは引き寄せられなかったか)のように見えるのです。
関心を抱き、そのことに意識を向けるのは、逆に考えれば、そのような思考と世界に生きているのですよということにもなり、それに応じたものが現実としてあなたにはとらえられるということになります。
※注目を受けている人や事柄の方からあなたを見ていると想像してみてください。
このため、カモワン流のタロットカードとリーディングは、人物の視線(つまり関心を示す)に注目するのです。