タロットリーディングをプロとしてやりたい方へ。

私も一応、「タロットの先生」をしておりますので、習われた方たちも次第に増えて来ております。


私の講座は、タロットのすばらしさを伝えることタロットを人生に活かす方法のひとつとしてリーディング(占い含む)をお教えしていくという趣旨なので、いわゆるプロの占い師養成という目的がメインではないところがあります。


とはいえ、タロットを知り、リーディングになじんできますと、これを活かして仕事にしたいという方も出てこられます。


そのことはタロットを使った対人支援をされる人が増えるということで、私としてもうれしいことではあります。


そのために、基礎コースからさらに上を目指すための(プロのタロットリーダーになる人向け用の)発展コースというものも用意しています。


その発展コースでも最初にお伝えしていることですが、やはり「プロのタロットリーダーになる」ということになりますと、単にタロットが読める、タロットの知識があるというだけでは成り立たないところがあります。


ところで、私の伝えているマルセイユタロットでは、「二元とその統合」ということがひとつのテーマとしてあります。


何事も陰陽や男女、ポジとネガ、表と裏というように、ふたつの側面があり、それらを統合していくことに人や物事の完成の道筋があるというものです。


これを「プロのタロットリーダーになる」ということに当てはめますと、たくさんのふたつの側面(要素)が挙げられます。


先ほど述べた「技術や知識」ということがひとつだとすると、もうひとつは「人間性」や「コミュニケーション」ということにもなります。


また「タロットリーディングそのもののテクニック」と「集客や仕事としてのテクニック」と分けると、またふたつの違った側面が出ます。


それらを統合してこそ、一人前のプロとしてのタロットリーダーということになります。


私は釣りを趣味のひとつとしていますが、船に乗って釣りをする場合、その船の船長さん(船頭さん)の人柄、サービス面を重視します。


私が釣りをする海域ではたくさんの釣り船があるものの、私はいつもA船長の船を真っ先に予約します。


なぜならば、A船長のお人柄とサービスが他船の群を抜いているからです。料金はどの船も同じです。でも気持ちよく釣りができるのはA船長の船なので、また乗りたいと思わせます。


しかし、それだけではありません。A船長のよいところは、何より「釣らせる技術が高い」ということです。


考えてもみてください。いくらサービスや船長の人柄がよくても、肝心の魚が釣れなければ話にならないのです。


人によっては「釣れなくても気持ちよく釣りができればいいや」というお客さんもいます。しかし、ほとんどの方は「釣り」をしに来ているわけですから、魚が釣れないと満足は得られないのです。結果も必要なのです。


レストランでも、シェフや従業員のサービスはよくても、料理が激マズだったらやはり流行らないでしょう。


プロのタロットリーダーも同じことです。まずはリーディングできる技術、人とコミュニケーションできる技術が第一に必要です。


その上でやはり、自分の人間性を磨き、高い志をもってリーディングする内面の充実も図っていくことが求められます。


ただタロットリーディングの場合は、対人ということが強調されるので、タロットリーディングのテクニックよりも、人間性のほうが重視されることもあります


だからといって、リーディング技術をおろそかにしていいということではありません。


こうした二元を常に意識して、その統合を図るよう努力していけば、きっとすばらしいタロットリーダーになれるでしょう。


もちろん私もまだまだ統合ができていない面が多く、日々精進です。

コメント

  1. いつも 文章のわかりやさで勉強になります。
    タロットリーディングはやればやるほど これでいいのだろうか..と葛藤の連続です。
    それでもやり続けられるのはタロットが好きだからですね。

  2. >占い師☆ム-ンさん
    ありがとうございます。
    おっしゃるように、タロットリーディングにはこれでよいという終わりはないように思います。ここには書いていないですが、直観、インスピレーション、霊的な要素なども重要なところがありますし。
    それでも、やはり私も一番大切なのは、タロットリーダーがタロットを愛しているか、好きでいるかということだと思います。そして根底には人間愛でしょうかね。

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