カモワンタロット 連繋カードについて その1
カモワンタロットをやっておりますと、よく質問されることがあります。
それは連繋カードのことです。
「連繋」とはまた難しい文字を使っていますが、要するにカード同士のつながりということです。
連繋カードの狭い意味では、同じ象徴(一枚のカードの中に含まれる象徴図形)を含むカード同士ということになり、広い意味ではカードが表す様々な事柄がカード同士でつながっていれば、それらも連繋カードだと解釈します。
前者(狭い意味)では同じ形(絵)の象徴を発見すればよいので、とても単純なことです。
しかし、実はカモワンタロットでは、同じような形の象徴ではあっても、どれも微妙に違っているのが特徴です。それでもやはりそれらは同じ象徴と解釈します。
たとえば、「女帝」における鷲(「女帝」が手に持つ盾)の絵柄と、「皇帝」の椅子の足下にある盾に描かれている鷲は、よく見ると少し絵が異なっていますが、やはり同じ「鷲」の意味として共通であり、象徴です。
ですから「女帝」と「皇帝」は、この「鷲」の意味では連繋カードとなります。(もちろんほかの連繋象徴もあります)
同じ形の象徴を見つけることは単純ではありますが、リーディングにおいては、その象徴自体の意味を理解していないと連繋カードとして読むことができません。これは考えるまでもなく当たり前のことですね。
ですから上記の「鷲」の例でいえば、「鷲」の意味が何なのかを象徴的に知っていないといけないわけです。
だからこそカモワン版マルセイユタロットの学習においては、カード一枚一枚の細かな図柄と象徴について多くの時間を割いて解説されるのであり、それがリーディングでも非常に重要となってくるのです。
そして、次に初学者が陥りがちなのは、引き続き同じ例を出しますが、「女帝」と「皇帝」での「鷲」が連繋であり、その意味も理解したとしても、画一的に連繋を読んでしまうということです。
いわば、連繋の読み方の決めつけです。
もし仮に「鷲」が知性を示すとすれば、もうとにかく鷲が出れば知性とワンパターンで覚えてしまい、「知性をもって対処する」としか読めないという事態です。
この場合、図柄は象徴であるという最初の基本に戻らねばなりません。
象徴ということは、何かの象徴ということであり、ひとつだけのことを示しているのではありません。
肝心なのはリーディングにおける問い(質問・占的)と、実際にリーディングしている時に訪れるクライアントとリーダーの情報のやり取り、コミュニケーション、インスピレーション、直観などによって、その連繋している象徴の意味も変わってくるということです。
さらに一見、一つしか同じ絵柄の象徴がないように見えても、よく観察すると、ほかの象徴も共通していることに気づく時もあります。
先に述べた「女帝」と「皇帝」でも、連繋している同じ象徴は「鷲」だけではないのです。
ですから、カード同士によっては複数の象徴の連繋が隠されていることもあります。その場合でも、どの象徴連繋が一番このリーディングにおいて大事なのかを見極めていくことも大切になってきます。
それには、図柄と象徴の知識、連繋を発見する集中力と観察眼、連繋発見とその選択の法則の理解も必要です。
とはいえ、まず最初は基本的なわかりやすいカードの象徴を覚えること、そしてそれを複数のカードから見つける訓練がポイントとなります。
初めは言われないと、なかなか自分では気がつきません。私もそうでした。
ですから、たくさんのリーディング例をライブで見たり、自分自身がカモワンタロットのプロリーダーにリーディングを受けたりすることがいいのですね。
基本の連繋カードについて書きましたが、次回にはもっと広い意味での連繋カードのことについてお話したいと思います。
こんばんは。今日やっとカモワンタロットが手元に届きました。
カードを実際にみながらブログが読めるのが嬉しいです。一番最初に引いてみたカードが自分のソウルカードだったのでびっくりしました。
>ありのままさん
そうですか、最初のカードがソウルカードとはまたこのタロットとご縁が深そうな感じですね。向こうからの挨拶かもしれませんね。
楽しみにしていますo(^▽^)o
先生の過去ログにあった悪魔と力の連携がさっぱりわかりません。コントロールかなぁ?
>ぐーちゃんさん
「悪魔」と「力」はまず、角(「力」にも角が隠されています)連繋があります。また「力」は獅子をコントロールし、「悪魔」はつながれている人を操る共通点があります。ほかにもいろいろとありますが、この二点からでも何かわかるのではないかと思います。