タロットを学んでいて疲れたら。。。

タロットを学習していくようになると、人によってはいろいろなことが起こってきます。
まず誰でも精神的な波の上下のような、気持ちの揺らぎが生じます。
舞い上がる高揚感のこともあれば、沈み込むような落ち込みの時もあります。
また急に感覚が研ぎ澄まされてきて、直感力が上がる場合もあれば、頭にもやがかかったような感じになることもあります。
時には頭痛がしたり、気分が悪くなることもあるかもしれませんし、反対にとても気持ちが解放されたすがすがしい気分、あるいは涙が出て止まらないというカタルシスに働くこともあります。
これにはいろいろな原因が考えられるのですが、やはり脳への刺激が起こるということが一番の要因のように思います。
タロットを学習するということは、各方面の膨大な知識(単純に覚える知識・文章の知識だけではありません)をダウンロードすることでもあります。
それも今まで常識で接してきた知識とは異なるものばかりなので、ある意味、大きなショックが起こります。
同時に、タロットは絵柄ですから、右脳を大いに活性化します。特に左脳的に生きてきた人、そういう環境や仕事にやむなくされてきた人は、やはり大変に脳へのインパクトを受けます。
もうひとつは、エネルギー・感覚的な問題です。
まれにですが、その学習しているタロット自体、自分には合わないという人もいます。
タロットには相性があり、深くいえば霊的な縁のようなものもあると考えられます。
自分の霊統(目に見えない霊的な、時代を超える縦につづく縁)に合わない時は、拒否感が出て気分が優れなかったり、覚えようとしてもなかなか覚えられなかったりすることがあります。
また魔女狩りのような時代の過去の記憶(あるかどうかは別として)が、タロットや秘儀を学ぶことへの抵抗となって現れることもあります。(現実のアクシデントとなって生じる場合もあります)
ただ実際は霊縁というより、カードの絵柄の持つエネルギー(色や形がありますから特有のエネルギー・波長を持ちます)が合わないという場合がほとんどだと思います。
さらに複数の人たちで学んでいるとすると、今まで常識的・固定的で決まった世界の人たちと交流していた人にとっては、年代や性別も様々な人たちがタロットを学びに来られますし、やはりどうしてもスピリチュアルな傾向や話になりますので、その違和感や衝撃も小さくはないと想像できます。
いずれにしても、タロットは左脳・右脳に刺激と衝撃を与え、それを統合化させていく働きがありますので、その作用が急激に働いた場合、あるいは刺激が強すぎた場合は、疲労感も大きなものがあります。
先述したエネルギー酔いのようなこともありますし、そもそもタロットを学んでいくことは自己開示心を見つめていく作業でもありますので、それは終わればすがすがしいものとなりますが、途中では苦しくある場合も起こりえます。
言ってみれば、これまでの自分の破壊作業進行中なのですから、大変になっても当然なのです。
もちろんタロットを学ぶことにもいろいろな方法・アプローチがあり、楽しく占ってワクワクして帰るというものもあります。
タロットはゲームとして広まっているのがフランスでは特に一般的ですから、そもそもは楽しいところも多分にあります。
そういうタロットの使い方、受け入れ方もありますし、タロットの使い方は自由です。その幅の広さこそタロットとも言えます。
ただ、タロットはせっかくのすばらしいツールなのですから、自分自身や人の向上のために使うほうが価値が高いと言えます。
その過程では多少苦しいことはあっても、それを乗り越えていけば大きな恩恵と解放があなたを待っているのです。
一時的な楽しさを取るか、あとでもっと大きな楽しさを取るかの違いと言ってもいいかもしれません。
とはいえ、何事もあせりは禁物です。
安全に自分を変えていくためには、少しずつ薄皮をはぐように慎重を期する必要もあります。
疲れたら休む。これはどんな場合でも大切なことです。
新しい知識や考え方が自分のものになるには、一度壊して入れ直したものを再構築させる時間がいります。
パソコンでOSやソフトのバージョンアップがなされたら、再起動してプログラムを整理し直す時間が必要なのと同様です。
タロットを学んで疲れたら、それが起こっているのだとも承知して、あえてタロットにふれない時間、のんびりして違うものにふれる時間、精神世界より現実のことに目を向ける時間を持つとよいでしょう。
「13」の前には12の「吊る」しがあるのもそういう理由なのです。

コメント

  1. 全くその通りでタロットから離れた時期があり搭のカードのような自分についていけず様々な経験をしました。
    今やっと穏やかにタロットと過ごしています。
    なるほどなって思いました。

  2. >占い師☆ム-ンさん
    いわゆる「塔」、「神の家」(積み上げたものの崩壊・しかし大いなる始まり)のようなことは、タロットをずっとやっていると、誰でも起こることだと思いますし、逆に起こらないとあまり真剣にやっていないということでもあるでしょう。そして、その後、再構築が終われば、ムーンさんが書かれているように「星」のような穏やかさと、バージョンアップしたリーデイングができるようになるものですね。

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