冬至のタロット

この記事がアップされている時は、ほぼ冬至の時期になりますので、タロットを持っている方は、ぜひ、冬至にタロットを引かれるとよいと思います。

冬至は夏至、そして春分・秋分とともに、大きな時のポイントになります。

前にも書いたことがありますが、通常の意識状態を変えるには、いろいろな方法があり、天の方法、地の方法、人の方法として分けることもできます。

その中で、時のポイントを利用するのが、こうした特別な天体的時間で行う天の方法(場合によっては地の方法にもなりますが)となります。

なぜ通常の意識状態を変える必要があるかといえば、いつもの調子では、鋭敏な感性が出にくく、全体、あるいは神性、潜在的なものとのつながりがわかりづらく、物事を物質中心として見てしまう顕在意識が強く働いているためで、いわば本当の世界と分断されて生きているようなものになっているからです。

ですから、これ(通常意識)を変えて、全体や見えない部分、潜在的な部分、神性・神聖的なところとのつながりを取り戻すわけです。

普段の俗(の生活)から、聖なるもの(神・神性)の力を復活・流入させ、浄化と再生を図ることでもあります。

そうすると、インスピーションや直感を伴って、普段気づけないようなことに気づくこともあります。

タロットリーディング(この時間が非日常的意識時間になっている)によって、アイデアが浮かんだり、気づきが増したりするのも、そうした意識の変換作用があるからなのです。

冬至の際、自分でテーマを決めてタロットを引いてもいいですし、特に何も問いを立てなくても、意味があるカードが出ると思います。

特にテーマが何も思い浮かばない人は、冬至の象徴的意味を考えて、「復活・再生するには」「これから何をすべきか(占い的だったら、これからどうなるのか)」「何を始めるのか、何が始まるのか」というテーマでやってみるとよいでしょう。

冬至は、昼間がもっとも短くなる時で、逆にいえば、そこから昼間が長くなっていく切り替えの時なのです。ですから、古代から、太陽の復活の時として、重要なポイントとして認識されていたのです。

日本でも天照大神が、太陽神とされているように、太陽を神として崇め、信仰している地域、国、時代は多いというか、普遍的なものと言ってもいいくらいです。

その理由は、くどくど説明するより、皆さんが「太陽」と聞いて、何をイメージするかで、もうわかると思います。命、生命の根源、私たちの意識の中心のようなものが感じられるでしょう。

地上や我々に、あまねく光としてふりそそいで、生命を育むエネルギーとして供給してくれている太陽が、信仰的に神とされるのも当然です。(セット・ペアとなる天体には「月」があります)

ただ、マルセイユタロットを学べばわかりますが、タロットにも「太陽」というカードがあり、それは私たちが天体(水素核融合を起こしている物質的な太陽)として見ているそれとは限らないということです。

むしろ信仰的に神として見ている太陽の性質に近いかもしれません。そのどちらでもあるとも言えますが。

古代の海外で、太陽信仰では、ミトラ教などが有名ですが、そもそもクリスマスもその影響があると考えられます。(諸説ありますが)

クリスマスがなぜこの時期なのか、そしてイエスの生誕を祝う日となっているのか、サンタクロースとは何者なのかなど、タロット的に見ていくと、とても面白いことがわかってきて、素朴でありながら、深い意味をもって信仰されていた太陽神や、やがて宇宙システムそのものに行き着いてきます。

私たち日本人は、キリスト教徒は少なく、クリスマスもただのイベントとして消費してしまっている感じが強いですが、クリスマスの概念が入る以前にも、民俗学的に見ていけば、冬至をどう扱っていたのか、日本人としての行事とか意識が見えてきます。

今でも、冬至にはお風呂にゆずなど入れたり、かぼちゃ、小豆を食べたりする家庭もあるでしょう。これらは、やはり太陽のシンボルと関係すると言われています。

そして、当然ながら、天体の流れが個人としても影響するところがあり、個人的にもし、復活、再生を図りたいことがあるのなら、冬至の力を利用して、さらに秘伝的な力を持つ、マルセイユタロットを引いて、自らを生まれ変わらせることも意識的には可能です。

正確な時間ではなくも、このいわばクリスマス期間として流れている力を(世界中が祝福と再生のエネルギーに満ちている)自分に還元すればよいのです。

楽しい、幸せなイメージがクリスマスにつく分、反対に、不幸な境遇や孤独を思うようなネガティブな感覚も、反転して、多くなる時期でもあります。

これが意外にこの時期の落とし穴で、たとえ自分が苦しく、不幸だと思っていても、そういうものと同調しないよう、意識や気分を切り替え、深くのめりこまないよう、気分転換や簡単な自分なりの儀式を試みるとよいです。

つまりは、自分のせいだと思い込まないことです。ほかの(世界中の)人のネガティブ気分が増幅されて、影響を自分がいつも以上に受けているおそれもあるのです。

この時期ほど、生きていられるだけで、とにかくありがたいと思うことが重要なことはないかもしれません。まあ、なかなか実際に苦しい人には思いにくいでしょうが、だからこそ、再生の願いで、太陽に祈りをささげるとよいと思います。

また一年の終わりにも近いので、一年の感謝の意味を込めてもよいでしょう。冬至に、一年の収穫としての意味で、タロットを引くのもありなのです。

また太陽信仰関連でいえば、単純に、太陽そのものを尊敬・尊重するのもよいでしょう。「お日様、お天道様、ありがとー」みたいな感じです。正月の初日の出を拝む気持ちに近いと言えましょうか。(冬至の翌日など) ※これ(太陽への祈り、感謝、拝み)はメンタルの部分においても、結構深い意味があると思っています。

タロットを持っている人は、22日でも23日でもいいので、どんなカードが出たのか、コメント書いていただくとうれしいです。何かする(お返事を必ずする)というわけではありませんが・・・(ほかのタロットの種類の人でもよいですが、こちらとしては、マルセイユタロットの名前とカードに変換して解釈します)

私の生徒さんの場合は、一枚引きといわず、自由に学習された展開法でやってみてください。ではよいクリスマスを。

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