ホ・オポノポノを例に 問題の内転換

ホ・オポノポノをご存知でしょうか?

ハワイの伝統的な癒し、問題解決法を簡略にアレンジしたと言われるメソッドです。

一昔前、スピリチュアル界では大変話題になり、書籍の出版、セミナーの開催など各地で行われ、基本の四つの言葉を唱えることが流行ったことがありました。

今ではブームも去ったかのように見えますが、このメソッドの効果は今でも十分にあると私自身は考えています。

とはいえ、私はマルセイユタロットが専門であり、ホ・オポノポノを深く学んだわけではないので、いい加減なことは言えませんが、実際の経験と、タロットの浄化システム・理(ことわり)のようなものを見てきても、同じようなところが、ホ・オポノポノにはあると考えられますので、まったくの思いつきで言っているのではありません。

タロットとホ・オポノポノには、見た目、共通点はありません。

しかしながら、浄化システムの本質では、先述した通り、似ていると言え、実は、およそ浄化に関するメソッドには、共通する仕組みのようなものがあると考えられ、そのために、まったく異なるツールやメソッドにおいても、本質的には共通するのだと推測できます。

これは癒しや浄化だけではなく、どんなことにも言え、例えば、西洋的なもので言いますと、タロット、カバラー、占星術、数秘など、別の体系同士であっても、やはり共通したものがあると考えられ、そこを理解すると、ただ表現の違いでしかないということに気づきます。

ということは、裏を返せば、宇宙全体には、本質的には同じ構造・システムがあると言え、それが民族や時代、方法によって表し方が異なっているだけなのだと思うことができます。

ですから、大きな意味では、どの方法をやっても効果はあり、本質・大元にに辿り着ける可能性はあると言えますし、そもそも私たち自身が本質と同じであることも、こうした理由から当然だと言えるのではないかと思います。

マルセイユタロットに流れる思想、グノーシスでは、端的に言えば、人は神であるということを伝えるものですが、このことは、さきほど述べた宇宙の本質と私たちの本質は同じであることを言っていると考えられます。

さて、私が今、またホ・オポノポノについて語っているのは、今の不安に満ちた社会状況に、ホ・オポノポノがとても効果的ではないかと思えたからです。

ただ、マルセイユタロットもそうなのですが、問題の解消を期待して、メソッド(タロットだと展開とリーディング)を行っても、あまり意味はないように感じます。いえ、それなりの意味はあるとは思いますが、本当のメソッド(の効果)にはならないおそれがあります。

ホ・オポノポノでも、問題の原因は外にあるのではなく、内(潜在意識)のインナーチャイルド、もしくは人類の集合的な問題意識(データ・パターン)にあると言われ、実際現れている外の問題は、その投影や、インナーチャイルドからの警告や叫び(訴え)であるとみなします。

この原理から言えば、外側の問題の解消を願って、ある言葉を唱えたり、方法を施したりしても、逆効果というか空しいところがあり、むしろ、解消を願うのではなく、淡々と、ひたすら内なるデータの浄化に努めるというほうがいいわけです。

つまりは、外のことをコントロールしようとしても無駄で、いわば、映画のスクリーン(写し出されている物語や人物)に向かって、「こうなってくれ」「ああしてほしい」と願っているようなものなので、それをしても肩透かし、素通りみたいになるわけです。

とはいっても、外側(現実)に起きている問題のインパクトは強烈で、不安で苦しく、恐れがあり、悩ましいものです。しかし、それこそがみたいなもので、リアリティが強烈だからこそ、それは内なる訴えとしても強烈だと見て、方向性を逆に見なければならないわけです。

これは、私自身も囚われることが多く、なかなか本当に内に向かうということは、言うは易し行うは難しなのですが、それでも、本当の平安は内にあるということが、体験によって少しずつ理解てきてくるようになると思います。

これも段階・過程のようなもので、内なる浄化が進めば、外なる刺激に惑わされる度合いが減少し、その本当のメッセージ性に気づくようになってくると考えられます。(これにはカルマ的のものとあると推測されます)

なかなかこの幻想(とはいえ、ある意味、実体でもあります)システムは強固で、生まれながらずっとそのように過ごしてきたわけですから、簡単に転換することはできないのが普通でしょう。

しかし、問題が起きる度、外から内への転換、マルセイユタロットで言えば、「吊るし」の逆さま状態に気づいていくことが増え、常識認知システムか崩壊しはじめ、本当の安心・平和へと自らを誘い、同時に、人類全体の流れもそれに向かうよう寄与していくでしょう。

マルセイユタロットの「運命の輪」にも、内なる声を聴くという象徴がありますが、それによって、外の運命ではなく、内なる運命が回り、変化すると言えます。

ホ・オポノポノは、方法としては、とても簡単です。

ただ、「ありがとう」「ごめんなさい」「許して下さい」「愛しています」と唱える(心の中でもよい)だけです。

詳しくは、ホ・オポノポノ関連書籍や、サイトをご覧いただければよいかと思います。

今こそ、必要なことではないかと思いましたので、ご紹介させていただきました。

もちろん、マルセイユタロットでも、すでに述べたように、同じような働きが本質的にはあると考えられますので、タロットを使って自身を浄化していくのもありです。

そうした方法は、タロット使っていると自然に降りてきますが(自分自身に合った方法とかカードが出ます)、タロットの場合は、カードの象徴性を知ったほうが効果的なので、それは自習されるか、誰かに学ばれることをお勧めします。

とにかく、大切なのは、問題をそのまま問題としてとらえよう、解決しようとすればするほど、問題は大きくなるか、いったん収まっても、形を変えて再び現れたりするということです。

ですから、問題の方向性を内側に転換して、問題自体を、むしろ手放す(赦す)ような態度で向き合えば、問題の本質に気づき、解決とか変容に向かうと思います。

それはなかなか難しい道かもしれませんが、結局、それが近道になる人が多いような気がします。

問題やピンチは、別の方向からすれば、本当にチャンス(「運命の輪」の転換、回転)なのです。

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