ヴィッセル神戸降格に...

 Jリーグも終盤を迎えています。今年は大混戦になっています。大阪の2チームが優勝争いしているんですよね。なのに関西のマスコミがあまり取り上げてくれないのは、サッカーファンとしては寂しいです。そしてもうひとつの関西のチーム、


ヴィッセル神戸は・・・先日、ついにJ2への陥落が決定してしまいました。思えば、ヴィッセル、何度となくJ2降格の危機を迎えて、その度に乗り越えてきたのですが、今回はとうとう・・・です。その原因はいろいろとあるとは思いますが、オーナーの三木谷氏の方針がよくわからなかったことにも要因があるように感じています。
 で、三木谷氏、驚いたことに、私と同学年で、しかも同じ中学と高校に在学していたようなのです。とはいえ、私は中学の途中から広島に転校してしまいましたので、実際はほとんど同じ場所にはいなかったと考えられますけども、あとから私も三木谷氏の出身高に編入しましたので、やっぱり校舎のどこかですれ違っていたこともあるのかもしれませんね。
 まあ、氏との同窓の話はどうでもよいのですけども(でも同郷の氏が、ヴィッセルの経営破綻を救ってくれたことは感謝しております)、氏とヴィッセルチームとの関係を見てますと、「待ち」の感覚と時間が、お互いかなりずれていたのではないかと想像しています。「待ち」というのは、育成や熟成、落ち着き、収まりなどを意味するような言葉として出しているのですが、その「待ち」が、サッカーチームのそれと、ビジネスでのそれとは大きくズレがあり、それが悪いタイミングと流れを続けさせてしまったのではないかと勝手に思っています。オーナーの力がどれほど強力なのかはわかりませんが、相互理解・共通した意識の形成ということでは、必ずしもオーナーさん自身の問題だけではないとも推測できます。
 実はタロットカードの中にも「待ち」を意味するような、「12」というカードがあります。そしてこのカードは次の「13」に続きます。「13」というのは、いわば古いモノを新しくしていく革新的な力や状況を示しているのに対し、12はじっと停止して、期が熟するのを待つようなイメージがあります。つまり、大きな改革の前には、じっと再構築の準備を待つ、停留の期間が必要だということを二枚のカードの続きはある面示唆しているわけですね。そんなことはビジネスで成功を収めている三木谷さんもよくご存じでしょうし、チームスタッフも無論わかっていることでしょう。ただ、スポーツのフィールドにおいて、それぞれのスポーツのチームに見合った熟成の期間と、革新に切り替えるタイミングのとらえ方というようなものが、きっとあるはずだと思うのです。それについて、よく共通理解しておくことと、頻繁にともに確認をしあう機会を持つことは必要ではなかったかと、素人判断では思うわけですね。
 タロットカードの「12」というカードは、逆さに「吊るし」の状態で停止している男が描かれているのですが、これは「よく状況を観察しろ」ということでもありますし、また逆さゆえに「まったく違った観点から見よう」という視点にもなります。停止・不動の時期、卵を温める時期ともいうべきこの大切な時に、チームは何かを見失ったのかもしれません。これはスポーツに限らず、われわれのいろいろなシーンで見られることですよね。
 ほんと サッカーを見ていると、人生のいろいろなことを考えさせられます。

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