「お告げ」にならないように

しばらくここのブログを書いていませんでした。別に多忙というわけではなかったのですが、ここだけではない表現方法やその場所の模索をしていた・・・ということもあります。


で、結局何も新しいことはできなかったわけですが・・・(苦笑)
さて、連休ですね。皆様、いろいろとレジャー計画などを立て、また実行されていることと思います。
タロットをする者ですと、おそらく旅行計画などの前にはタロットを展開してみる人が多いと推測しますが、かくいう私もそうです。こう述べますと、「なんでもタロットで決めるの?」といぶかる方がいらっしゃると思います。実はタロットで決めるのは悪いことではありませんし、自分の意志を無視したり、タロットに依存したりしているわけでもないのです。ただし、それは使い方の意識によります。
どういうことかと言いますと、たとえば今回の連休で「どんな旅をすればよいのか?」という問いにて、タロットを展開するとします。ここで結果的に、どうやら「旅には行かず、家や近場でのんびりするほうがよい」とリーディングできる内容が出たとします。すると、最初の問い自体は「旅に行くこと」が前提としていたわけですから、何か、積極的な気分や計画が台無しになってしまう、あるいは「行くと決めていた」自分をタロットをしたことで、その意志を曲げるみたいな印象になるかと思います。
ここで「タロットが旅はダメだ言っているから、旅は止めよっと」と、何も考えずに、ただタロットの言いなりみたいに旅の計画を中止してしまっては、それはまさにタロットの奴隷となります。しかし、「なぜこんな展開が出たのだろう、待てよ、このカードは今の自分に見えるなぁ・・・あー、かなり精神的にも体力的にまいっている感じに見えるぞ、あ、そういえばお金に関するカードも出ている。バランスとれよ、という解決カードかぁ・・・おおっ、そうか!疲れているからリフレッシュしたいと無茶に遠方にでも行って、思いっきりエンジョイっ!考えてたけど、現実あんまりお金もないし、暫定税率復活でガソリン代もバカにならんし、渋滞があるかもしれんしなあ・・・うん?乗り物を意味するカードも問題になっているよ・・・」という具合に、出たカードと自分の状況や心理を照らし合わせて分析していくようにすると、話は変わってくるのです。
つまり、この場合ですと、もともと自分は「今回の旅をどうすればよいのか」はわかっており、その「わかっている」答えを引き出すために、タロットを利用するのだということになります。いわばタロットは、心の分析・整理装置だと言ってもよいでしょう。タロットを展開したことで改めて、「今の自分は遠方の旅をするよりは、のんびりとしたほうがよい」ということを知る(認識する)ことになるのです。そして結局決めているのは自分であり、「答え」も自身の中にあるので、それを再発見、確認するだけの作業だといえるでしょう。ですからタロット(中でも特にカモワンタロット)を人にしてもらう時も、自分でする場合も、ともに「自分で認識し、決定する」ことが大切となってきます。タロットを使いこなすということはそういうことから始まります。ただ単に、「出た展開や意味をそのまま何も考えずに信じる」というのとは異なるものなのです。

コメント

  1. より:

    ひさしぶりの投稿ですね。楽しみにしておりました。
    いつもながら、含蓄のあるお話有難うございます。
    タロットの展開をお告げにしないというのは
    大切な事だと思います。占いはどっちかというと
    お告げ的なイメージがやっぱりありますね。
    イメージがあるだけで、実際にお店に行って
    タロット占いや星占いをしてもらった事はないですが。
    何と申しましょうか、あの異空間的な店のオーラが
    ダメなのです。
    お告げにならないように、カードの展開を一枚一枚
    検証していくのは、カードとラポールを築くためにも
    必要かなと思います。
    先日、中塚女史の紹介の方を鑑定致しました。
    カードの展開見ただけで、ズバッとお告げ出来るわけでなく
    一枚一枚、訪ねながら、必死でした。
    (出来るに越したことはないと思いますが、人様の事なので
    なかなか透視出来ないです…)
    でも、その甲斐あってか、クライアント様も何故このカードが
    出たのかを把握されることにより、カードとのラポールを
    築かれ、カードの言わんとするに気付かれました。
    その時の笑顔は素晴らしいですね(良かった良かった)
    そういう経験からも、お告げにせず、自分で自分を考える様に
    促す事は大切だと思いました。

  2. miyaoka より:

    Kさん、コメントありがとうございます。
    ここはめったに更新しないので、期待されないでくださいね(笑)。
    カードの展開が出ただけですぐわかるというのは、なかなか難しいことです。それに、そもそもカモワンタロットのリーディングにふさわしくありません。やはりKさんのされたように、一枚一枚丁寧に見ていくのがよいと思いますし、その結果、そのクライアントさんもご自身で確認することができ、有意義だったように感じます。主人公はあくまでクライアントさんですからね。がんばってください。

  3. より:

    ありがとうございます。
    そうでうね。一枚一枚をしっかりクライアント様の現実と
    照応させていく事の中に気付きがあるんですよね。
    展開を見ただけで分かる事は、ほとんど無いですが
    大局を簡単につかむ事は重要かなと思います。
    その上で要所要所をしっかりと詰め、一枚一枚から
    展開そのものを大きな一枚として、連繋させて
    厚みを持たせる事が「活かす」事だと思います。
    これからもがんばっていきます!

  4. moriki chie より:

    宮岡先生、こんにちは
    先日の手品師コースでは、お世話になりました。
    関タロを検索していたら、こちらにたどり着きました。
    12日、初参加いたしますので、よろしくお願いします♪
    今回のお話、参考になりました(*^_^*)
    ありがとうございます♪♪♪

  5. miyaoka より:

    morikiさん、コメントありがとうございます。
    あんまり更新していないところ、拝見くださり
    恐縮です。(^_^;)
    先日はお疲れ様でした。
    関タロへ初参加ですね。私は参加できるかまだ確定
    できませんが、ともかく楽しいメンバーと会ですし、
    タロットにふれる機会として有意義に活用されてください。
    あ、それから手品師卒業されたら、もう先生と生徒さん
    の関係ではありませんから、これからは普通に「さん」
    づけで結構ですよ。(^^)
    ではまた。

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