タロットアドバイス 11/3

人は思ったよりも、自分に厳しくし過ぎていることがあります。心の中に正義の刃(やいば)を何本もつき立てているようなものです。それが自分に向けられている時と他人に向けられている時があります。
世間は言います。完璧であること、向上心を持って常に努力すること、効率よく無駄なく生きること、成功を目指すこと・・・それが人生のよい生き方であるなどと。そして、いいかげんなもの、自分に得にならないもの、非効率なもの、不合理なもの、そんなものや人とは無縁にすべきと勧められ、自分の中の「正義」に過剰な人は、そのことを忠実に自分に再現して、結局自分を追い込んでいくことになりかねません。
生き方は人それぞれです。どんなものの中にも神性を見つけることは可能であり、影を見ることで光を強く意識することもできます。
強くあろうとしながらも誘惑に負けたり、頑張っていても失敗したと思い悩む、あるいは誰かを手本に自分もやってみたけれどうまく行かなかったことで、自分は人よりも劣っていると悲嘆してしまう・・・けれどもそれは、その人がとても正義な人であるからで、またとてもすばらしい心を持っているから起こることだとも言えるのです。最初から正義でない人は、悩むこと自体も少ないでしょう。
まずは自分の中の多様性や多面性を見つめ、ダメなことばかりでない自分、緩やかでいてもいい自分を発見し、少しくらいの「悪魔」でいることを認めると楽になるでしょう。なぜなら、タロットにおいては、「正義」よりも「悪魔」が上に来ているからなのです(※単純な優劣ではありません)。
この場合、「悪魔」は正誤の二元を超えた自分の心にある多様さ、可能性、人よりも自分自身をまず尊重できる特別な思いを表していると考えられるでしょう。
だから、「正義」が真の意味では「正しいことではない」と思い、自分の中の「悪魔」と仲良くなることです。そうすればもっと自分を楽しめることができるでしょう。

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