不倫について
不倫はいけません。
と言ったところで何の解決にもならないのが、不倫の相談です。
倫理的、社会的にいえば間違っていると即回答です。
それはわかったうえで、どうしようもないから悩んでいるのだということですよね。
あるいは本当は悪いものではないのではないか、魂の結びつきの観点からすると、そういう関係もありなのではないかと、考えている人もいるでしょう。
常識や倫理的なことをあえて省いたとしても、それでもやはり多くの場合、私は不倫はまずいものだと考えています。
そのもっとも大きな理由は、エネルギーの消費(分散)と、罪悪感の付随(伴い)があることです。
不倫をしてしまうと、家庭(や結婚しているパートナー)と、もう一人の不倫相手との関係に悩み、どうしても自分のエネルギーを多大に消費しがちです。
消耗が激しいと、特に精神的エネルギーが欠乏し、ただでさえ状況的に不安定なところ、さらに自分の心のバランスも崩してしまい、泥沼にはまりこんでしまいます。
「でも私はうまく割り切ってやっているよ、バレてないし。。。」
という方でも、その「うまくやる」「バレない」ためのエネルギーを使っているはずです。
また、結婚しているパートナーと、不倫相手の両方を同じくらい愛していたら(この表現はどうかとは思いますが・・・)、それもエネルギーを大きく二つに分散して放っていることになります。
男の方だったら、「いやいや、オレは精力モリモリ、何人でも相手できるよ」と自慢げに語る方もあるかもしれません。
でも普通の人間は、使えるエネルギーは思いのほか有限なのです。
今は大丈夫でも、突然健康を害したり、えらいことになるかもしれません。
健康面以外でもエネルギーが分散することで、自分を取り巻く様々な分野で分散が始まります。
つまり、エネルギーを大きく「分離」させているので、それに伴い、分離が分離を呼び、混乱することばかりが自分の周りに出てくるわけです。
最終的にはかなりの確率で、家庭か不倫相手かのどちらかと「分離」することも起きます。
さて、次の問題が罪悪感です。結婚制度で社会を形成、規定している現在では、倫理的な意味も含めて、ほとんどの人は「不倫は悪いもの」だという根底意識があります。
「この愛はやがて真実に変わる」と思っていたとしても、不倫という状況である限り、人は潜在的に罪悪感を抱いています。
罪悪感はその払拭(浄化、消え去り)のために償いを要求します。その償いは、自分に痛いことでなければ償いになりにくいですから、「自分が痛い」「厳しい」と思えるほどの大変な事態を自らが招き寄せます。
たとえ不倫の関係から何とか結ばれたとしても、後ほどうまく行かないことが多くなるのは、こうしたことも影響していると考えられます。
まじめな人ほど不倫すると、強烈に自分を罰する事態を引き寄せるのです。
ということで、自分に何の罪悪感もなく、エネルギーは無尽蔵にあふれ出てくる超人以外の方は、不倫は取り扱い注意です。
それでもという方は、思いっきり覚悟を決めてください。(笑)
とはいえ、してしまったものはもう仕方ありません。あとは自分か、または相手か、環境かが、遅かれ早かれ何かの区切りをつけることになってくるでしょう。
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