イメージ世界への参入 ある会合から
昨日はタロット講義のあと、本当に久しぶりとなる、あるお方とお会いしておりました。
そのお方とは、シンボリックセラピスト、講師として有名なはるひなたさん です。
はるひなたさんとは、実に5年ぶりの再会となります。
カモワンタロットの上級コース(フランス)でお会いして以来なのですね。その時も感じましたが、はるひなたさんは、お笑いの関西人のノリができるくらい、とても気さくで楽しい人なんですよ。
一方では質の高いセラピーと講義には定評があり、その独自に編み出されたシンボルの解読による心の解放技術は、お話を聞いているだけでもすばらしいものだと感じました。多くのファンがいらっしゃるのもよくわかります。
そして、はるひなたさんもマルセイユタロットが非常にお好きなんですね。私もその点では同じですので、時間を忘れてタロット談義に興じました。(笑) ひなたさんが実際タロットを出して、私があるメソッドを披露してみる、ひなたさんがそれをすぐに理解して解読される。それに私も反応して解釈してみる・・・このようなことを繰り返していました。
技術的な話から離れると、普通の人生よもやま話にも移るのですが、タロティスト同士になりますと、そんな時にも「それは戦車ですよねぇ」とか「まさしくそれ、節制!」など、会話はタロットでのたとえばかりとなってきます。(笑)
周りから聞いていると、おそらく何のことかさっぱりかもしれませんが、タロットを習えば、このようにまるで暗号めいた会話も可能となります。
このことは遊びのように思われるでしょうが、結構重要なことです。
様々なことをつまりはタロットで象徴してしまえるので、相手もタロットを知っている場合は、いちいち説明する手間が省けるどころか、一瞬で心の痛みや喜びさえ理解できることもあるのです。
また自分の心の中ではタロットによるデータディスクをいつも持ち運んでいる状態ともいえますので、メモ帳や本を持たずともよくなることさえあります。
それはさておき、タロットを理解するには、やはりタロットの世界へ直接入っていくことが近道となります。はるひなたさんも現在、タロットパスワークといって、タロットをもとにした瞑想によるイメージワークによって、直観とインスピレーションを喚起し、タロットに応じた象徴群をつかむことを指導されています
それが個人的な課題やテーマと結びついていたり、もっと大きな人類の集合的な意識と連繋していたりします。それによって自分の問題も、蓄積された人間の英知と呼応することにより、解消・浄化していくことも可能になってきます。これを関係としてつなげるものが、タロットにおける象徴ということになります。
ただ象徴は頭や理屈で理解するものではないので、なかなかタロットを単なる暗記や一般的な論理で学ぼうとしても、心に落とし込むことができないケースも多いのです。
「勉強したのになかなかリーディングがうまくいかない」「タロットが読めない」というのは、こうしたことが要因のひとつにも挙げられます。
それがタロットのイメージの世界に直接参入すると(タロット瞑想をすると)、言葉ではうまく言い表せないにしても、感覚としてダイレクトにつかむことができるのです。
たとえば「これは熱いんですよ」「これは冷たいんですよ」といくら言葉で説明されるより、実際に熱湯にさわってもらって「熱い!」と感じたり、氷を当てられて「冷たい!」と感じるたりするのとでは、一瞬の理解度が異なるのと同様です。
とはいえ、それなりにきちんとした場所の設定があるほうが効果も期待できますし、少しイメージに入りすぎるのをセーブする客観的見守りも必要なことがあるので、何も知識なく一人でやるのは個人的にはあまりお勧めしにくいところではあります。
そういった点では、タロットと精神の世界において造詣の深いはるひなたさんが行われる講座で、タロットバスワークを経験してみられるのはよい方法かもしれません。
タロットを知識的に知らなくても、うまくイメージの世界に入ることができると、タロット一枚一枚が描く元型(根源的に示されている型、そのタロットカードが真に語っている核)を心で把握することができます。
するとタロットの展開法(スプレッド)とは関係なく、出たタロットの意味を理解してしまうこともあるでしょう。(はるひなたさんのもとでタロット活動されていらっしゃるアフィーノさんは 、タロットパスワークだけでタロットをある程度リーディングできるようになられたそうです)
そうなると、究極的にはタロットの並べ方には特に意味をおかなくてもよいことになります。
私も来月から四国で始める短期集中コース(二日間の講座)では、瞑想とまで行きませんが、タロットのイメージの世界を大切にしたタロットリーディング講座を意識しています。
前々より、タロット講義においても感覚でつかむ重要性を実感していたからです。(「言語で説明、理解する」という面では感覚以外の論理も補う必要性はあります)
はるひなたさんも私も、このすばらしい「マルセイユタロット」を通じて、人間の解放、癒し、発展、創造、使命をテーマに、皆さんに活き活きとした人生を送ってもらうことを願っています。
そして、マルセイユタロット自体もすごいのですが、大切なのは、やはり自分自身、人間自身の可能性を信じることだと思います。そういう意味では、タロットはあくまで自己実現の優れたツールだといえます。本体は何なのか、誰なのかというのを見失ってはいけないでしょう。
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