タロットマンダラとお盆

カモワン版マルセイユタロットにはタロットマンダラと呼ばれる絵図があります。(上のメッセージボードの「フィリップ・カモワン氏のサイト」のリンクをクリックしていただければ、カモワン氏サイトにおけるその絵図を見ることができます)


この絵図の構造と意味については、アルカナ(秘伝)としてカモワンタロットの講座などで知らされてきたところです。


今回はその秘伝とは別に、お盆にからめたタロットマンダラの話をしたいと思います。


タロットマンダラは22枚のカードを番号順に並べたものなのですが、見ると並びの上にいくほど天体や裸の人物が描かれていることに気がつきます。


それがなぜなのかは秘密があるので、あえてここではふれませんが、少しだけお話しますと上に行くほど別世界であるということです。


私はタロットマンダラを見ていますと、下と上のカードの間に隔たりがあるのを感じるのですが、時にその垣根が薄くなるような気がすることもあります。


それはひとつにはリーディング時での必要性があってそうなると考えられます。


つまり、相手の問題をレベルや次元を超えて(垣根を越えて)考えなければならない時だということです。


もうひとつ、縦のつながりを意識しなければならない時です。(結局は同じことですが)


縦のつながりの意識とは何か。


それは目に見えない存在や祖先から連綿と続く血のつながりのようなものです。いわば霊的な存在と一般的にご先祖様というようなものでしょうか。


お盆はあの世とのゲートが開くといわれています。


タロットマンダラでいえば下から上、上から下へと縦ラインの動きが活発になるということです。


この時重要なのは、現実に今生きている私たちの次元と目に見えない世界の次元とでは、伝わり方や行動の影響が異なることです。


言い方を換えれば、私たちのする行為が目に見えない世界では違うものとなって伝わっていくということになります。


逆に、目に見えない世界からの働きかけは、私たちが普段理解している常識とは違う形で表されるということでもあります。


これは私たちの気持ちが別の世界には伝わらないということを言っているのではありません。


それは逆です。


私たちは通常、この現実世界では自分の思っていることが相手に必ず伝わるとは限りません。


顔で笑っていても心は泣いているかもしれませんし、見た目だけでは心の中はなかなかわからないものです。


またこの世ではいいことや悪いことを一人でしていても、誰も見ていなければ実際はわかりません。


しかし、別次元では私たちがこの世で思ったことは何らかの方法で伝わり、あるいは誰も見ていなくてもそれは見えているとも考えられます。


だからこそ、お盆などの時期は特に縦のつながりを意識して、素直な心でご先祖や目に見えない存在に感謝をする、慰めるということが大切だと思います。


そしてもうひとつ、私たちの次元では私たち特有の物質原理が働きます。それは実(み)のある行為が実(じつ)をもたらすということです。


ということは、モノや形を通した実際の行動が大きく影響すると考えられます。


結局のところ、縦と横がクロスしたところに自分が存在し、現実もあるといえます。


ならば、単に思うだけではなく、私たちの世界で実際にできる行動を伴うと、さらによいということがわかるでしょう。


お盆のお墓参り、集まり、食事、ふるまいなどはその両方(縦と横)をしていることであり、自己と陰陽世界との関係を強化するために、非常に大きな役割と意味があると考えられるのです。

コメント

  1. terimu より:

    (^-^)/こんばんわ!
    言われているように、マコトにその通りで
    人生はタロットのように深いのかもしれません。
    目に見えない事はふとしたきっかけで
    ある日突然見えることもありますね。
    花が揺れたり、グラスに入れた水が揺れ動くと
    いうのは、あることに対して心を開いたら
    見えるようになりました。3年前のことです。
    それ以来、ご先祖さまへは真摯な態度で手を
    合わせています。v(^-^)v

  2. >terimuさん
    いつもコメントありがとうございます。
    カモワンタロットは二元論の世界なので、陰陽、表裏、この世とあの世みたいにふたつを想定することで理解がしやすくなるのですね。自然、普段にも二元論的世界観を「見る」ことになります。ま、私自身は見えないものが見えるわけではありませんが(苦笑)。「見る」ということは象徴的に語っています。

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