対人援助とタロットによる視覚言語効果
相談、セッション、ヒーリング、コンサルテーション、カウンセリング、コーチング、リーディング、気づきを与える・・・などなど、いろいろな名前によって、ともかくも「対人援助」(人のサポートをする)形式をとって仕事をされていらっしゃる(またはしようとされている)方は多いと思います。
その中で、やはり「対人」なのですから、人との対話という面はどうしてもはずせない重要な部分になってきます。
そしてほとんどの場合は、当然人間同士なのですから「会話」でのコミュニケーション、つまりは言葉での音声言語で伝え合うということになります。
しかしながら、対人援助の方法や内容、あるいは自分の相談(伝達)スタイルによっては何も会話である音声言語一辺倒ということはないはずです。
たとえば、お話をしながら紙やホワイトボード、ワープロ、表計算、プレゼンソフトなど使ったパソコンで相手に図示して伝えるということもあると思います。
また、自分と相手の思いがなかなか言語化できず(適当でふさわしい表現方法が思いつかない)、困っている場合や、言葉よりも違うもので表現するほうが向いている人(そのほうが伝わりやすい人)などには
音声以外の方法が効果的に考えられます。
そのような時にタロットがあれば非常に便利なのです。
タロットはまず人が心に思い描く典型的なパターン・モデルとしての型の象徴でできていますので、普遍的(誰にでも適用することができる)であり、あらゆる状況・シーンに活用できます。
そして何と言っても「絵」で構成されていますので、目の不自由な方以外、どなたでも自分の目で見て確認することができます。
「百聞は一見如かず」ということわざもあるように、くどくどと説明されるより、一目見ただけで一瞬で言語を超えた理解がもたらされることがあるのです。
特に人の内面の部分、心の分野はもやもやとしていて、言葉では表現しにくいものです。
「自分の今の気持ちはこれなのです」といってタロットカードをお互いが見る時、ともに言葉にならなくても、わかりあえる何かがそこにはあります。
さらにいえば、時には言葉は頭にほとんど残らず、「絵」だけ強烈に印象をともなって残っていることもあります。
結局のことろ、絵でもコミュニケーションが可能であり、それは言葉や音声を伴わない「視覚言語」だということです。
「対人援助」に視覚言語も取り入れたりするのも効果的ですし、またそれが得意な分野、人がいるということでもあります。自分が言葉によるコミュニケーションが得意であっても、相手はそうとは限らないのです。
こうして音と絵によって両者は影響しあい、相補的に相手に色濃く「影響」して伝わっていくのです。
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