シャドータロット
前にもお話したように、ちょっと今、ボクシングアニメに熱中している私です。(笑)
さて、ボクシングにもシャドーボクシングという、実際に相手と対戦せずとも、イメージで相手を想定して練習する方法があります。
私が教えているマルセイユタロットの場合、リーディング時には相手、つまりクライアントを中心として見ますので、リーダー(占いをする者)はカードを逆さまに見てリーディングすることになります。
最初は自分向けから教えていますので、その後に相手を入れた実践練習になったとたん、とまどわれる方も多くなるということになります。
タロットカードでいえば、「吊るし」体験です。
反転して見る、今までとは逆さまの、別の観点で見るという経験が、大げさにいえばこれまでの世界観がぐるりと入れ替わるかのような錯覚を感じます。
ですから、今まで見えなかったことにも気がつくようにもなりますし、発想の転換も行われるのです。世界が違うのですから、考え方も当然異なってくるというわけです。
おっと、「吊るし」の解釈の余談に行きすぎました。本題に戻ります。
実践で逆さまにタロットを見なくてはならないということに慣れるためには、いきなり相手を交えて実際に行うよりも、まずはシャドー(影)として相手を空想の世界でイメージし、一人二役のような形で、自分一人でやってみることをお勧めします。
まさにシャドーボクシングならぬシャドータロットです。(笑)
これは単に相手がいないから相手を想像するという意味だけにとどまりません。
相手の人間、しぐさ、出てきたカードに対応する相手の問題への想像、相手と自分の反応なども含めた、総合的なイメージ想起の訓練も兼ねているのです。
タロットはいかにイメージを豊富に持つことができるかが問われます。想像力・イメージの力を鍛えることが重要なのです。
そういう意味で、シャドータロットは実践に向けた本当によい訓練になります。
相手をありありと想像することで、相手の悩み事、話し方さえ聞こえてくるようになれば、かなりいい感じでシャドーができているといえましょう。
もしタロットリーディングのアニメがあれば、主人公がシャドーをしながら、
「よーし、クライアントの姿と言葉をとらえたぞ!」
と叫ぶようなものですね。(笑)
シャドータロットのコツと、ここでは語らなかった本当の意味については、またタロット講座などでお伝えしたいと思います。
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