前進ばかりじゃつまらない。

世の中、改革や改変、前向きなことのメッセージにあふれています。


何かしなくてはならない、今のままではいけない・・・と必然的にあせりが生じるような仕組み(仕掛け)になっています。


確かに積極的に前に向かって進まなくてはならないこと(人)は多いものです。


しかし、自分がいったい何をしてきたのか、今の自分にどれほどの価値があるのかを見ていないと、先には進めないということがあります。


それにはそれまでの道のり、つまり過去を振り返ることが必要です。


自信のない人、何をしたらよいのかわからない人ほどそのことは重要となってきます。


自信満々、やるべきことはわかっているという人は案外少ないものですから、普通の人には過去を振り返ることは必要な過程だということです。


では過去を振り返って何をするのか?


単純には過去の整理です。具体的にいえばこれまでの自分が行ってきたことのプロセスと実績(結果)を見る(確認する)ということになります。


しかしながら、これを何も道具を持たず、単独で行うのには少々困難なところがあります。何事も一人でやれといわれると、わかっていてもなかなか手がつけられないのは皆さん経験済みでしょう。


そこで、ここに、たとえばタロットリーディングということを手法として持ち込んでみます。


カモワン流のタロット展開では過去・現在・未来という時系列をブロック(認識する時系列)別に、詳細にカードで見て行き、分析します。


この時、単純に過去のカードが一枚だけで終わるというようなことはまれです。カモワン流はその独特の展開法(タロットの並べ方法則)によって、流れるように相談者自身のストーリーがタロットによってドラマチックに展開していきます。


過去の展開の場合、その部分を自分自身の目で確認することによって、ある感覚が生じます。


それは大きくわけてふたつのことを意味します。


1.何を自分が見なくてはならなかったのかが絞られる

2.自分なりにやってきたことが確認でき、自信につながる


1は、タロット展開の前に質問(問い)をするのは普通ですが、たとえ質問がなくても出たカードによって、自分が過去において整理すべきポイントが明確になってくるという利点があります。


質問をしていた場合は、さらにその質問に関する中でもポイントが絞られるのです。いわば、現在の問題の原因・要因といったものを確認することと同じような意味を持ちます。


2は、人の記憶のあいまいさを補強する意味があります。


人は結果的なこと(起こったこと)は覚えているものですが、その過程・プロセスは意外に忘れているのです。また自分中心の記憶しかありませんから、他人視線での記憶というものは、ほかのデータでも見ないとわかりようがありません。


それがタロットの画像で確認することができるのです。タロットリーダーがいれば、他人視点での「自分のスートリー(つまり記憶)」を見直すことも可能です。


こうして、自分でも思ってみなかった、あるいは忘れていた自分なりの努力と結果に価値を見いだすのです。それは小さな成功体験の発見といってもいいかもしれません。


そのことにより、自分の価値を再発見し、今度は不足していた、あるいはやり過ぎていたものを調整しながら、バランスを取って前に進むことができるようになるのです。


それは言ってみれば「後顧の憂いを絶つ」というような前進ですので、気持ちのよいスタートになっていくのです。


タロットリーディングを受けてあなたも過去を見つめてみましょう。またタロットを学んで、自分自身で見ていくこともよいでしょう。いずれにしても、タロットはあなたにとってよいツールになることは確かです。


※質問と展開によっては、過去があっさり終わることもあります。それはそれで意味があります。

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