やる気が起きない人、あせりが出る人へ。
人生には拡大期と縮小期(収れん期)があります。こういってしまうと、「縮小なんていやだよ-」と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし自然を見てもわかるように、春が来て草木は芽吹き、盛夏を迎え日を浴び、秋になって成熟して実りを迎え、やがて落ち葉となって種になり、厳しくとも地下でのエネルギーを蓄える冬の訪れというサイクルがあります。
何事も山になって谷になり、また山になっていく流れはあるものです。
最初に、「人生」と言いましたが、これをもっと小さなスパンで見てみると、たとえば一年のうちでもそうした流れやサイクルがあり、もっと短くしていきますと、ひと月にも、1日にもあるということになります。
また単に一般的な区切りである年や月でなくても、人それぞれの固有の流れ・サイクルもあります。
これらをタロットで象徴しているのは「運命の輪」かもしれません。
いずれにしも、ただ前に向かって走り続けるばかりでは、逆に非効率なこともあるのです。
カモワン版マルセイユタロットでいえば、「節制」と「運命の輪」が逆状態のようなものです。
ですからタロット(カモワン版マルセイユタロット)においても、カードの人物は同じ方向ばかりではなく、逆方向のものもあるのです。
それは未来ばかり(前のみ)を見るのではなく、後ろ(過去・蓄積)も振り返る重要さを示しています。
「自然の流れが何事もにもある」と先述したように、自分の「運命の輪」と自然の大きな「運命の輪」とのギャップが出てくると、停滞しようとする動き(心のこともあり)が出ます。
つまり急激な自分の回転スピードにブレーキをかけるのです。
そのため、やることはたくさんあるのに何かやる気がおきない、ちょっとネガティブな気持ちになってきたというようなことが生じますし、実際に何かがトラブって、進みを止めさせる場合もあります。(ただ、ほかの理由でそうなることもあります)
このような時は、素直に回転力を弱めることに同意し、一度立ち止まり、新しいことを始めるよりも、今までのことを整理したり、処分したりしていくほうがよいでしょう。
最低限のやるべきこと、できることだけをやるのもよいです。
また思い切って仕事やわずらわしいことから逃れ、休息期間・充電期間を設けてみるのもありです。ただボーとする時間も、こういう時は悪くはありません。
そして、このような時こそ、発信や行動をしていくより、読書をしたり、受動的に学べるものを試したり、新たなもののための基礎を作る準備に当てるとよいのです。
暗くなったり、ネガティブになったり、愚痴をこぼしたり、そういうことは人としてあっても自然です。
それに必要以上に費やさないことです。いろいろなものを「手放す」ことが大事です。
自然の流れ・サイクルではまた上がっていくのですから、これを下がったままにしておこうとするのは、また自然の理に反することになるからです。
神様(実は自分の中に通じていると思えます)は有り難いもので、ずっとやる気なく、怠惰でいたとしても、必ずどこかで浮上のきっかけやサイン、チャンスを与えてくれます。
とはいえ、ただ流されるのではなく、意識的に生きることで、そのチャンスに気付くコツがわかってきて、機会も増えます。
意外にもチャンスは再三訪れているのですが、自分の意識がそれに目隠しをしている状態なのです。まさに自分の中に神も悪魔も同居しているといえましょう。
ともかくも、意識的に生きながら、無理せず、バックすることやネガティブさも認め、自分の「運命の輪」を大きな流れと調和させてスムースに行きましょう。
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