カモワンタロット 連繋カードについて その2

昨日の続き です。

この前はカモワンタロットにおける連繋カードの基本的なことをお伝えしました。

今回は広い意味での連繋や、その他連繋カードを読む点において大切な観点などについてもふれたいと思います。

前回、連繋カードには大きく分けて二種類あると説明しました。

ひとつは同じ象徴(カードの中の象徴図形)を含むカード同士を連繋カードととらえるもの、そしてもうひとつは象徴図形だけはでなく、数や意味的なものまで含む広い意味での連繋です。

前者は単純に象徴であるを覚えて、それを展開されたカード群の中から発見すれば連繋カードを把握できるのですが、後者は単に象徴図形をとらえるだけではなく、タロットにおいての総合的な知識と智慧が要求されます。

たとえば前回でご紹介した「女帝」と「皇帝」における「鷲」を見つけるのは簡単です。

しかし「力」と「神の家」にも連繋が成り立つと説明しても、なぜこの二枚が連繋するのかわかりにくいでしょう。

以下、「愚者」と「星」、「女帝」と「太陽」、「正義」と「隠者」にもそれぞれ連繋が成立すると言ったところで、やはり理解が難しいと思います。

また今は二枚だけのつながり・連繋を指摘していますが、三枚や四枚、もっと多くのカードが連繋することもあります。

実は、結局のところ、すべてのカードは連繋カードとなりうるのです。

それでは意味がないではないかと思われるでしょうが、タロット、特に大アルカナ22枚が自分の、あるいは世界の鋳型であり、類型であり、象徴であると考えるならば、それはむしろ当たり前のことなのです。

しかし現実的にはリーディングにおいて、やはり連繋カードは具体的に見ていくことが求められます。

では全部が連繋の可能性がある中で、どれを取り上げらればよいのかということになりますが、それは連繋の連繋を見ることに回答があります。

つまり連繋カードの象徴性が、同じような意味において、他の連繋グループに登場しているかという視点です。

ある象徴を連繋させているカード同士とは別に、形は違っていたとしても、似たような象徴内容を表している連繋カードがないか注目するのです。

もし「拡大性」を意味する連繋が、違う連繋カードの組み合わせでも登場していたのなら、そのことは偶然ではなく、タロットの意志だと感じて、その問いにおける核心が「拡大性にある」と考えるのです。

そう、連繋カードというものは、実はタロット展開におけるシンクロニシティを見ることにほかなりません。

シンクロニシティを見るので、それは図形だけではなく、意味や色、時にはタロットから得られるイマジネーションや霊感のようなものでさえ含まれることもあるのです。

だから、客観的なものだけではなく、個別的な経験によってあるカードとあるカードが結びつく場合もあり、ほかの人にとっては連繋ではなくても、自分には連繋カードとなる可能性もあるのです。

とはいえ、やはりカードを信頼する限りにおいては、誰の目にも明らかなシンクロがあるものこそが主要なタロットからのメッセージだと考えるほうがよいです。

それから、連繋カードのパターンばかりを知りたがる人がいます。

もちろん最初のうちは、たとえば「手品師」の帽子と「力」の帽子が象徴連繋していると覚えることは重要です。

しかし、そのような形やパターンばかり暗記してもあまり意味がありません。

重要なのは、連繋カードにおける考え方、結びつき方(結ばせ方)、連繋カードを発見する思考方法を身につけることです。

そして、なぜ連繋カードを見つけなくてはならないのか、その意味を改めて考えなければなりません。

連繋カードを見ることはカモワン流メソッドの非常に重要な部分であり、根幹をなすものといってもよいでしょう。

これを無視していくと、いわゆる単なる霊感読みみたいなものになってきて、リーダーの一方的なものになり、さらには相手自身に気付いてもらうこと、納得してもらうということに対して著しく力を欠くことになります。それはもうカモワン流のリーディングとは言えません。

いろいろと述べてきましたが、結局のところ、連繋カードの基本は、大アルカナ一枚一枚について深く理解してくことに尽きると思います。

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