イメージを豊富にする方法
昨日は イメージの自由性についてお話しました。
さて、今日はイメージを豊富にするにはどうればよいのかと言ったことについて書きます。
昨日も、「イメージは自分の経験に基づく」ということにふれました。
ということは、イメージの材料となるのはやはり自分が見た「イメージ」「映像」「シーン」ということになります。
つまり、私たちの住んでいるこの世界そのものが全部イメージのもとであり、宝庫なのです。
いや、つきつめればこの世界はイメージでできているとさえ言えます。このことを深めていくと、おそるべきことに気がつかされるのですが、それについてはまた別の機会に改めます。
さて、何かを作る(創る)ということは「材料」があるものです。いわばもととなるものです。無から有は生まれません。
その材料とは先述したように、この現実の世界にあります。自分のイメージが自分の経験によるのなら、自分のイメージ経験や体験を増やしていけばよいのです。
具体的にはやはり単純に「見る」という機会を増やすことです。それもいつも見ている風景や光景はもうすでに自分の中に蓄積されていますから、新しいもの、変わったものを見に行くことです。
簡単に言えば新しい体験を増やすと言ってもいいでしょう。
ただ、漫然と見るのでのではなく、イメージの材料を貯金しているのだという意識で、確認するかのように感情を込めて見ることが非常に大切です。
感情とイメージは実は密接な関係があるからです。このことはタロットで言うと「月」のカードで示されます。
また映画・アニメ・写真・絵本・絵画など、人がイメージしたもの、イメージやシーン表されている作品を鑑賞していくこともよいです。
こうしてまずは自分の中に材料としてのイメージを蓄積させて行きます。
次にコラム・記録文・短編小説など、挿絵のない短い文章をシーンとしてイメージしながら読むように癖をつけます。
できれば五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚・)で味わうように感じると、なお効果が高いでしょう。
それから、何かの絵や文章、人、事件、事柄を見た時でも、背景や別のことを想像してみるようにします。
例えば誰かを見たら、その人の家族、仕事、性格などをイメージしてみるというようなことです。
こうして蓄積された材料から自分で新しいイメージを創っていくという訓練をやっていくと、かなりイメージする力は出てくるでしょう。
イメージ力はもともと誰でも備わっている能力なのですが、使うことがない、あるいは使わないように生活していることにより想像の泉と通路が遮断されることで、なかなかイメージを豊富に持つことができなくなっているのですね。
もちろんこれでイメージを自由に発想できるというものではないですが(前回も書いたように、イメージの発想は自分の考えや体験に左右されるため)、少なくとも以前よりかなりイメージを持つことが楽になるでしょう。
同時にタロットを扱うとさらに奥底の元型意識が刺激され、より整理・統合されたイメージと発想力に結びついてきます。
イメージの力が強くなると、あなた自身も変わり、あなたの現実も変容していくことになるでしょう。
いつもイメージをする癖がついてますが 言葉で的確に書いてありますと なるほどと思います。
いつも勉強になりますが 表現の仕方が勉強になります。
子供の頃から空想癖があり悩んだ事もありますが タロットを読む上で役にたってますので ホッとしてます。
>占い師☆ム-ンさん
ムーンさんは小説もお書きになるほど、もともとイメージする力はたくさん持っていらっしゃるようですね。すばらしい才能だと思います、もちろんタロット占い師としてもその能力は十分活かされているのでたと思います。空想癖といわれるものが、実は宝物だったわけですね。