夏至に時間を考える。
今日は夏至でしたが、古来より、夏至と冬至といった季節の節目には霊的にも意味があると言われた時期でした。
タロットにも、そのことは絵柄で示されています。
ただ私たち現代人には、夏至がポイントだと言っても今ひとつ実感がわきません。
これは、時間をただ数直線(過去→現在→未来への流れ)で表現するようになってしまったための弊害が大きいように感じます。
ですから逆にいえば、時間を直線ではない形で表わせばよいということになります。
直線の対極にあるのは円です。ということは時間を円で示せば、古代の人の感覚や、今とは別の観点を持つことができると言えます。
実は、わざわざこう書かなくても、私たち今の時代の人でも時間を円でとらえているものがあります。
たとえばアナログの時計。またたとえば四季のある一年です。
ふたつとも「12」という単位をもとに、円で表現されているでしょう。
このように、円を「時間の図」だとあまり意識したことがないため、時間は過去・現在・未来に一直線で無機質に続いているものという感覚で私たちはいるのです。
改めて一年を円として図示してみてください。そうするといろいろなことに気がついてくると思います。
コツは円をひとつの図形として、内側も見ることです。円の内側には様々な形が現れるのです。
たとえば、対角線を引いてみる、十字線で結ぶなどすると、半円や四角形が登場してきます。
では反対にある図形、たとえば三角形を円の中に見るにはどうすればよいかと考えると、あるグルーピング(集まり、同質のもの)も12の中には発生してきます。
12ヶ月もいいのですが、旧暦で使う二十四節気として、24のポイントをぐるっと円にあてはめて行くと、夏至の位置がまさに円の中の重要な場所となっているのがよくわかります。
もちろん夏至の対極としての反対側には冬至が来るようにもなります。
するとどのポイントであっても同じ円の中のひとつのポイントであり、結局は時間や時期というものは、循環する質の違いであるということがわかってくるのです。
これはあくまで一年を例にしましたが、もっと大きな単位やスパンでも円で表現することが可能です。
そうすると、時間は実は閉じており、私たちは繰り返しの中で生き、それを単に別の現象として見ているに過ぎないのではないかという気もしてきます。
ということは、時間にとらわれている限り、真の自由性はないともいえますし、逆に円の中で別個のものは何もなく、皆つながっているという意識にもなります。
タロットカードで時間をもっとも象徴するのは「運命の輪」です。奇しくもこのカードも、その名の通り輪(円)が描かれています。
すごいです!!
時間の概念は無いと聞いても
意味がよくつかめませんでした。
宮岡さんはタロット以外でも
何かされているんですか?
>terimuさん
タロット以外と言っても特別なほかのことをしているわけではありません。
ただタロットをすると同じ西洋の秘儀にも通じるアストロロジー(西洋占星術)とも関連してきますので、自然、天体や時間・そしてホロスコープから円の発想とつながってくるようになります。
ただほかの何かをやるというより、タロットでの知識を常に日常にあてはめて深く思考と検証を繰り返していると、いろいろなことに気がつく結果となるように思います。