タロットでの質問の期間について

タロットを教えていてよく質問されるのは、リーディングする問いのスパン、占う期間についてです。


具体的に言いますと、「同じ質問はどの程度、間をおけばよいのか?」ということや、「同じ問いを占ってもよいのか?」ということになってきます。


結論から言いますと「決まりはない」と私は伝えています。


しかしなんでもOKというわけではありません。


そこにはリーディングや占いに対する考え方を整理したり、見つめていったりすることが求められます。


まず、なぜその質問(タロットを展開する際の問い)をするのか?ということを考えてみましょう。


そしてその質問が常識的に見て、どのくらいの期間を念頭におけばよいのかということも考えることです。


それは緊急を要することなのか、長いスパンで考えてよい質問なのかということですね。


次に問いやテーマをを絞る必要があります。


極端な例でいいましょう。ある人が明日の仕事のことを占いたいとします。


しかしこの人は「3ヶ月は同じ質問をしてはいけない」という縛りや決まりを自分に課しています。


もちろん明日の仕事のことなのでタロットを展開して納得するものが出ればそれで終了し、明日が来ればそれについて占うことはないでしょうから、実際に問題は生じません。


しかしまた一ヶ月くらいしたら仕事のことを問いたくなったとなればどうでしょうか? 同じ自分の仕事のことであり、しかも前の占いから3ヶ月は経過していません。


ここで問題なのは、「仕事」という漠然としたテーマの問いになっていることです。


仕事の中の何を占い、リーディングしたいのかによっては質問が変わってきます。そうすれば別に3ヶ月縛りとは無関係になりますね。質問が違っているのですから。


またテーマがもっと大きな場合もあります。


「自分の天命はどういったことだろうか?」といったようなものです。


これになりますと、3ヶ月どころか、半年・一年くらいはリーディングしなくてもよい場合もあるでしょう。


でもこのケースにあっても、一ヶ月くらいして「どうやら自分の天命のようなものが見えてきた」というような時は、再びその一ヶ月後の時点で同じ問いでリーディングし、確認や修正を行っていくことも悪いわけではありません。


結局、期間自体が問題ではないのです。


問いによって自分はどうしたいのか、どうなるべきなのかをタロット展開で探り、そのことを実行に移していく期間(変化の様子、効果の実測の期間)を見るということなのです。


よく言われる3ヶ月というのはあくまでひとつの目安に過ぎません。(これは人の意識と天体の動きから出た一般的なスパンだと考えられます、講座では説明しています)


問いやテーマをタロットで見て、それを自分が活かしていくための期間なのですから、質問やその発する個人個人の状況によって次の占いやリーディングまでの期間が変わってくるのは当たり前なのです。


ただまったく同じ質問を何度も繰り返すのは問題です。


それはタロットを信用していないということになるからです。


タロットは易と同じように「卜占(ぼくせん)」であるので、偶然出たことに「神意」や「宇宙・天の意志、意味」が込められていると見ます。


タロットの場合はさらにタロットの精霊による展開ということもあります。


それらの存在を疑うということにつながりますので、いわば天を信じない自分ということで自然の摂理に逆らうようなことになります。


またそういう目に見えない存在や意志を無視したとしても、タロットの出方や内容を情報として考えれば、何度も違った情報を同じ問いで出すということは混乱のもとになるのは常識で考えてもわかることです。


とはいえ、これも絶対に二度三度やってはならないというわけではなく、タロットや天を信頼しつつ、最初の展開ではどうしても自分ではわかりづらかったので、「再び敬意を払ってわかりやすいように出してもらうよう願いつつ行う」というのはありだと私は考えています。


それよりも質問のアプローチを変えるほうがよいこともあります。それはやはり問いをよく分析して、漠然とならないようにすることですね。


このあたりは詳しくはタロット講座でお伝えしています。

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