「わの舞」に参加
不思議なシンクロで導かれるかのように10月29日、「わの舞」の講演と踊りに参加してきました。
「わの舞」とは一言でいえば、文字通り、わ(輪・和)になって皆が踊るというものです。
「わの舞」の活動を主宰されているのは、
「ガイアの法則」の著者でもある千賀一生氏です。
こちらのHP で詳しく説明されていますが、「わの舞」は太古の記憶を呼び覚ます、宇宙や自然との一体感・つながりを実感する舞と言えます。
マルセイユタロットをやってきて思うのは、古代の思想の根幹には「円」という概念があるということです。
古代の人たちは「円」を意識することによって、今の私たちとはまったく異なる時間や空間を意識していたと感じます。その発想の源は天体や宇宙の回転でしょう。
実際に私自身、「円」発想を知ることにより、まさに時空の感覚が変わりました。
簡単にいえば、現代の私たちは直線思考なのです。そのため個々のつながりは無機質であり、バラバラといってもよいのです。
しかし古代では「円」なので、すべてこの中に含まれます。ですからあらゆるものが関係し、連関してきます。
しかも円は回転運動によって生み出されますので、循環とリズムの意識が自然と出てくるのです。
このように円発想はすばらしいのですが、いかんせん、何事もそうですが、頭の理解だけではなく、実感として心身ともに「感じる」必要があります。それで本当の認識となるのです。
「わの舞」は円、つまり「わ」になって踊りますので、それを実感するのにはとてもよい舞踏ではないかと感じたことも参加の要因でした。
さて、当日は定員以上(およそ200名)の人が全国から集まり、千賀先生の講演のあと、実際に皆さんで「わの舞」を体験することになりました。
あまりに人数が多いので、二つのグループにわけ、さらにそれを4つの円にわけ、中心軸を基点に同心円状にぐるりと取り囲むよう構成された形で始まりました。
人数が多かったので偶然そうなったとはいえ、私にはマルセイユタロットで表される二極と4大元素、あるいは4つの原理、大アルカナの「世界」のカード、小アルカナの「玉」(コイン)の構造がイメージできて感動しました。
そしていよいよ「わの舞」の実践です。
全員で手をつないでフォークダンスのような、民族舞踊のような感じで踊っていくわけですが、前後だけではなく、渦のように右左に回ったり飛び跳ねたり、波のように寄せたり引いたりするリズムを繰り返し、最後は大地への祈りのようなポーズで終わります。
個人的な感想でいえば、思ったよりもとても楽しく、小学生時代に戻ったようなワクワクする感覚がありました。
また二手にわかれて踊りましたので、片方のグループを鑑賞することができ、これがまた意外な感動を呼びました。
皆さんの舞自体がすばらしく(ほとんどの方が初めてだったのですが)、荘厳なのに柔らかな雰囲気があり、終われば自然と拍手せずにはいられない感覚がありました。
特に千賀先生、お弟子さんたち、あるいは知人の方で舞に習熟されていらっしゃる方の姿は美しいとしかいいようがありませんでした。まさに巫女や神官です。
このような中心をすえて「輪」になって踊る形式は、多くの民族で古くから行ってきたものと考えられます。日本でもいまだ「盆踊り」の形式として残っています。
それは単なる余興や死者の魂を慰めるという意味だけではなく、踊っている人間が自然や宇宙・森羅万象のリズムと仕組を感じることのできる融合装置・時空間・祭祀として働いていたことが想像できます。
従って古代の人は、この踊りによってバランスを回復させる(宇宙のリズムとエネルギーに戻す)ことにより、様々な問題を解消させてきたと考えられます。
「わの舞」によって癒される人が多いと聞くのもむしろ当然なわけです。人によってはカウンセリングより効果があるかもしれません。
日頃直線思考で情報や知識で凝り固まった現代人には、大地や天の神意を知り、一体感をともなう安心と智慧を味わう意味でも、「わの舞」はシンプルでとてもよいものだと思います。
千賀先生は特にこれからは「女性性」を重視した社会の変容と回復を述べておられ、タロットに通じるところがあると私も感じておりました。
このイベントには千賀先生の以前からのお知り合いでいらっしゃり、食とダイエット、心身の健康、古代の崇高な性エネルギーの研究と著書で知られる夏目祭子先生 も参加されていらっしゃいました。
夏目先生は初期から「わの舞」をされていたとのことです。夏目先生がタロットにも造詣が深いことをあとで知り、これも何か不思議なご縁を感じました。
ちなみに今回のイベントは兵庫県明石市で開催されたのですが、これには意味があり(東経135度、「ガイアの法則」で書かれています)、また偶然だと千賀先生はおっしゃっていましたが、10月末の変革期といわれるこの時期だったというのもシンクロ的に意味がありそうです。
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